中高帰宅部、地頭は悪くはなかったからさらっと勉強して某旧帝大には合格。
でももとから気力があるような人間ではないから家に引きこもってばかり。
実家通いで小遣いも貰えるし、趣味もない友達もあまりいないから金を遣わずバイトもやらない。
もちろんサークルもやっていないので、単位取れるギリギリのラインでサボってばかり。
20卒だから就活開始してるんだけど何にもしない。やらなきゃと思うのに体が動かない。
ただだらだらと本を読むかゲームをして一日を潰す。
もっと他にやるべきことがあるのに。
別に家庭に問題があるわけじゃない。父も母も立派な人だし、裕福。
甘やかされているというよりは、きちんとやるべきことをやれと言われているのに俺がなあなあでごまかしているだけ。
妹がひとりいるが、俺とは対照的に活発でしっかりしてる。
やらない言い訳ばかり探している。就活関連で探しているのはどこがブラックだとか労働基準法がどうかとかそんなのばかり。
俺にはそれ以前にするべきことが山積みなのに。
同期はきちんとやっているからどんどん差がついていく。当然の結果。
どんどん投げやりになっていく。首を吊ろうとして紐が切れた失敗した。跡はつかなかったから親にはバレていない。
親はこんなクズでも死んだら悲しむに違いない。紐が切れたことは、自殺を選ぶ権利なんて俺にはないことを象徴してるんだろうと思った。
朝起きるのは得意で、いつも必ず6時に目を覚ます。でも、どんどん起き上がるのが苦痛になっていく。甘えている。
中学の時、仲が良かった友達は高校を中退してフリーターになった。大学受験を控えていた俺は正直彼を見下していた。
最近見なくなったと思ったら、一念発起してイギリスに行き、そこでフォトグラファーになったと、去年の成人式で聞いた。少し田舎の学校だから大学に進むやつはほとんどいない。良いとこ高専。でもみんなしっかり働いていた。自分の面倒を自分で見ていた。そういうことを妙にはっきり思い出す。
苦しい。そんなことを訴える権利はないのに。やるべきことをやらなければならないのに。
体だけ大きくなって、中身は何にも変わらないままのおこちゃまが、小難しい本ばかり読んで悦に浸って生きている。自分の面倒を自分で見られない癖して。
今日、授業をサボった。まだベッドから体を起こせない。声だけ元気に作って仕事に行く親と学校に行く妹を見送った。
何をするでもなく、スマホを手にとってだらだらやっている自分がたまらなくなって、誰もみやしないまとまりのない長文を無意味に書き連ねている。