2018-07-25

女性化願望にまつわる自分語り

まれ変わるなら男と女、どちらに生まれいかという質問がある。

俺(アラサー男)は迷わず男と答える。仮に今と同じ時代に生まれるなら、身だしなみ、人付き合い、生理女性特有の病などなど苦労が耐えないだろうと思う。

だけど、うんと若い頃…たぶん中学生ぐらいまではそうではなかった。

あの頃は男でいることが嫌で仕方がなかった。学校はいじめられていた。大人が見ていないところで殴る、蹴るなんて日常茶飯事。男はなんて野蛮なんだろう。女同士にもイジメがあるなんて想像もしなかった。

家は母親支配しており、こんな言い方をして申し訳ないが父の存在感は皆無であった。兄弟はみな男。母以外の女を知らずに育ったし、母は女ではない。

男の良い面を知らず、女の悪い面も知らず…かくして、俺は自分がもし女として生まれてきたら…そんな、都合の良い妄想に取り憑かれたりした。

女性化願望を抱いた思春期少年は、周りにはひどく気持ち悪く映ったろう。

ただし断っておくが俺は先天的トランスジェンダーのような類ではない(はずだ)。今の俺はまったくもって男であり、美少女になりたいなんて1㍉も思わない。というか、美少女とはセックスをしたい。

若さ無知ゆえに過剰なまでに女性というもの理想を抱き、男なんて野蛮でロクでもないと男性性を嫌悪した結果、歪んだ形で女性化願望が現れてしまったのだろう。

あれから10数年、奇跡のような出会いが続き、男のことも、女のことも、少しずつだが分かるようになってきた。

女性であるあなた」を知ることは「男性である俺」を知ることなのだ。

そして俺は、女になりたいなんて、これっぽっちも思わなくなった。

近ごろ、バーチャルリアリティ世界で、おっさん美少女になれる(バ美肉?)と言うので話題になっているらしい。確かにネタとしては面白いと思う。

だけど、この手の記事ブコメを眺めていると、なんとなく「マジ」の雰囲気を感じてしまうこともある。まあ、俺の勘違いかもしれないが。

もし、「マジ」の人がいたとしたら、きっとあの頃の俺と同じだと思う。テクノロジーの力が、思春期妄想現実に近づけてしまった。だけど妄想は、妄想に過ぎない。女性化願望を持つおっさんは、「美少女」になることはできても、女性になることはできないのであるこじつけかもしれない。だけど、ひどく気持ちが悪いということだけは確かだ。

思ったことをそのまま書いていたら、なんともまとまらない文章になってしまった。読んでくれた人、ありがとうおやすみなさい。

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