突然、あなたが自作キーボードのキットをプレゼントされたとしましょう。どうやってキーボードを自作できるのか、困ってしまいますよね? そこで、このガイドでは最低限必要な知識について解説をしたいとおもいます。
最初は、自作キーボードを完成させるのに必要な部品を調べてみましょう。
たとえば、あなたがプレゼントされたのがNyquistという基板であれば、次の部品がキットに含まれています。
一緒にケースやプレートも別途購入してくれている場合が多いと思いますので、必要となるのは次の部品です。
Pro MicroはArduino互換のマイコンボードです。スイッチサイエンスでオリジナルのものを購入することができますが、2,500円もするのでAliExpressでクローンを探して買いましょう。日本円にすると400円くらいでクローンの製品がみつかるかとおもいます。いくつかのバリエーションがあるようですが、40% Keyboards: Black Pro Microで紹介されている形のものであれば問題ないです。
AliExpressで電子部品を購入するコツとしては、必要な数の倍の数を購入することです。そうすれば、郵送で問題があった場合や不良品だった場合などでも困ることがありません。今回、Pro Micoroは2個必要となりますので、4個くらい購入しておくことをお勧めします。
次にキーボードスイッチです。NyquistはCherry MXスイッチをサポートしていますので、Cherry MXスイッチかその互換製品を選びましょう。互換製品では、GateronやKailhというメーカーが広く利用されているようです。
キーボードスイッチを選ぶポイントは、押下の重さとクリック感です。こればかりは、データを見ても好みが分かりませんから、実際にモノを触って自分の好みで決めるのが良いです。初心者にはCherry MXの茶軸がお勧めされることが多いようです。キーボードスイッチは、基板に直接はんだ付けをしてしまうので、後から変更することが難しくなっています。キーボードの使用感に直結するものですので、色々と触って自分の好みを見付けましょう。
スイッチは、国内であればTALP Keyboardなどで購入することができます。AliExpresであれば、KPrepublicなどがあります。それから、Cherry MXには3ピンと5ピンの製品があります。何も指定が無かったら3ピンと考えても良いのですが、選べる場合もあります。その場合は3ピンを選んでください。
キーキャップ選びは、その人の個性がでるところです。好きなデザインを楽しみましょう。キーキャップを購入するときに知っておくべきことは、キーキャップのサイズ、キープロファイル、素材、刻印の方法などについてです。
キーキャップにはサイズがあります。上からみたときに正方形に見えるキーのサイズを基準に、1Uや1.25U、1.5Uなどなどのサイズがあります。Nyquistは全てのキーが1UのOrtholinear(格子配列)ですので、Ortholinearのキーセットを探しましょう。
キープロファイルは、キーキャップの高さのことです。詳しくは、Keycap Family Specsを見てもらえるとよいかとおもいます。もし悩んだら、全てのキーが同じ高さのDSAが無難です。
素材は、一般にPBTとABSがつかわれます。PBTの方が剛性や耐久性が良いとされていますが、ABSでもきちんと作られているものはPBTに劣らないとも言われます。
キーキャップの文字は昇華プリント(dye-sub)やレーザー印字(laser etched)などで印刷されます。キーキャップの本体と文字を二色成型(doubleshot)でつくったものもあります。昇華プリントは、コストが安いものの印字が消えてしまいますが、レーザー印字や二色成型であればそういうことは少ないようです。
前述のTALP KeyboardやKPrepublicで探してみましょう。ここまでの知識があれば、「DSA PBT TOP PRINTED LEGENDS DOLCH KEYCAPS LASER ETCHED」と書いてあったときに、DSAプロファイルのPBT素材でつくられたレーザー刻印のキーキャップだなということが分かります。
TRRSケーブルは、オーディオでつかわれる4極 3.5mmのケーブルのことです。Amazonなどで色々な長さものもがあるので、適当に購入するとよいとおもいます。マイクロUSBケーブルは、データ通信に対応しているものであれば利用できます。好きな長さのものを用意しましょう。
組み立て編へと続く
あ、logcoolの2000円のでいいです
バレンタインとかも最初はこんな感じで始まったのかな いつかキーボードデーとか出来るのかしらん