バーチャルYouTuberがすごい勢いだ。
ここ数ヶ月の間にもう数え切れないほどのバーチャルYouTuberがデビューした。
私も、いろいろなバーチャルYouTuberを追いかけている。
バーチャルYouTuberは、その名の通りバーチャルな存在だ。
基本的に言及はされないが、「YouTuber」ということから考えるに、
バーチャルYouTuberが自分で企画を考えて、自分で撮って、自分で編集して、自分でアップして、自分で宣伝する。
そういうつもりで観ていた。
(もちろん、実際にはキャスト(中の人)がいて、スタッフがいて、というのはわかっているが。)
しかし、キャストが誰かも、スタッフが誰かも、誰が企画を考えていて誰が動画を編集していて誰がアップしているのかもわからない、
ある意味では宙に浮いた存在であること。それがバーチャルYouTuberの魅力だと、個人的には思っている。
バーチャルYouTuberの活動を知る場所は主にYouTubeとTwitterの二箇所。
TwitterではバーチャルYouTuber自身が自身の活動について宣伝したり、視聴者と絡んだりしている。
バーチャルYouTuber自身が。Twitterをやっている。
それはもちろん、キャストもスタッフも誰だかわからない、バーチャルYouTuberという存在だからだ。
しかし、私はあるバーチャルYouTuberのツイートをいつもRTしている、とあるツイッターユーザーに気づいた。
(アイコンが自分の写真?っぽい人は珍しかったから、目が行った。)
プロフィール文によれば、TV番組やYouTubeの演出や企画、脚本をやっているらしい。
まあ、もうバレバレである。このバーチャルYouTuberの企画や脚本は、この構成作家が担当しているのであろう。
明言はしていないが、どう考えてもそうなのである。
実際、この構成作家は、他のバーチャルYouTuberのツイートをRTしたり、ツイートで言及したり一切していない。
だから、別にバーチャルYouTuberというコンテンツに興味があるわけではないのだ。
(ちなみに、この構成作家がとあるスマホゲームをプレイしたことをツイートした少し後に、
そのバーチャルYouTuberが同じスマホゲームをプレイしている動画をアップしたりもしてる…。)
一気に冷めてしまった。
担当作を色んな人に見てもらいたいのはわかるが、もうちょっと考えてほしい。
バーチャルYouTuberは、TVタレントやアニメ声優とは違う。だから、宣伝の仕方も違うはずだ。
その作家は、「担当したものは観てもらいたいし、RTで宣伝しとこ」ぐらいの気持ちだろう。
すごく軽率だ。
根本的に、「バーチャルYouTuber」というコンテンツに理解がなさすぎる。
『流行ってるからうちらもやろう!!』みたいな薄い考えでいろんな企業が参入してくるのは予測できていたが、
ここまで浅はかなのが出てくるとは思わなかったので、とてもがっかりした。