既に予備校とかが指摘しまくってるので新しい情報とかはないかも
今年の問題がクソだなと思ったので、自分がヤバいと感じた順に書く
Ⅰ(a)
廃問はこの結晶格子の酸素原子を炭素に置き換えたら何になるか、というもので
正解は「六方晶ダイヤモンド(ロンズデーライト)」のはず。(間違ってたら指摘ください)
この物質は教科書には記述がなく、知識で答えさせるには極めて不適切なので削除は妥当なのだけど
問題はそもそも何故こんな問いが入試当日まで残ったのかってこと。
もう一つは、普通の「ダイヤモンド」が正解と思い込んで出題した可能性
前者だとこないだ入試ミス発覚したばっかりなのに脇が甘すぎるし、
氷の結晶中で酸素原子は正四面体の頂点の向きに他の酸素原子と結合しており(sp3混成)
ダイヤモンドは全部がいす型配座なのに対してロンズデーライトは舟形構造が混ざっている。
これを「正四面体型でつながってるからダイヤモンドだ」と回答した受験生多かったと思う。
入試マニアの同僚の先生は「東大が過去に同じテーマでちゃんと出してるのになぁ」って言ってた。
もう一つの廃問は氷の結晶中の水分子のH-O-Hの結合角を考えさせる問題
「酸素原子の共有電子対と非共有電子対では電子雲の大きさが違うため(非共有のほうが大きい)
共有電子対が追いやられて結合角が小さくなる」
これが結晶中で変化すると書いてある。
「結晶中では水素結合によって非共有電子対が小さくなり、結合角は正四面体に近づく」までは
予想できていいとは思うけど、その効果がどこまで効くのかが問題中からはまったく読み取れない。
もし「O-H…Oが直線に並んでいる」みたいな記述があれば109.5°を選べるが、
104.5°と120°は外せるとしても、106.5°と109.5°から決められない。
やっぱり高校の範囲をちゃんと理解しないまま出してるように感じる。
教科書に載ってない知識を問うなら、誘導や思考のヒントに関してはきちんと精査すべきで
作りが荒いなぁと感じる。
それこそ教科書を見習ってくれ。
長くなったのでとりあえずここまで。仕事行ってくる。