遅ればせながらあけましておめでとうございます。
振り返れば成績が良いため医者になったようなアラフォー世代の勤務医です。
特に親が医療関係者というわけでなく、医学部に入らされたというわけではありません。
もともと他大学の理学部にいましたが、人生に挫折して医学部に入り直しました。
学生時代はバイト三昧でろくに勉強していないので偉そうなことは言えませんが、働いてからのスタッフや患者さんからの評判はそこそこよいように思います。お世辞を真に受けているだけかもしれませんが。
医学は決して一本道なわけではありません。
外科に向いてないと思えば内科もあるし、その逆の場合もあります。
自分はマイナー科(内科・外科以外の科)ですが、この中でも向き不向きは様々です。例えば、精神科と眼科とでは求められるスキルは全く違いますよね。
人とのコミュニケーションが苦手であれば、病理や基礎研究という道もあります。
また、大部分はそのまま医師になりますが、同期の中には出版社や製薬会社に入ったり、官僚や議員になったものもいます。
指導をしていると、性格やコミュニケーション能力的にちょっと厳しいかな…という研修医も時々お会いします。
でも数年後に出会ってみると意外と適応していたり、自分にあっている道を見つけていたりするんですよね。
成績がよいだけで医師に向いていないと思われている同級生も、働いてみると意外に向いている面もあるかもしれません。
学生のときの勉強も重要かもしれませんが、むしろ働いてからの方が大事だと考えています(自分が学生時代に勉強をサボっていたためかもしれません)。
日々新しい薬や治療法が開発されており、知識をアップデートしていない医師は、患者さんにとってはむしろ害となることもあります。
勉強や努力が苦にならない人であればこのあたりは有利なのではないでしょうか。
同級生にも色んな人がいると思いますが、未来のことはもう少し気楽に考えて良いんじゃないかなとおじさんは思います。
成績的には医者になれたのにならなかったアラサーですが、元増田とは反対に、収入や地位のために医学部行く人がいても全くかまわないと思います。 最後の一言ですべてを説明してい...