2016-08-23

閉会式を観た感想

「ちょーうまい

「すごい!」

「最高」

 私のタイムラインがそんな絶賛でうめつくされた。

 あるフォロワーさんのひとりなどは「ぜひ味わってほしいのでネタバレ厳禁です!」と事実上オススメコメントまで。

 ほーーーー、これは味わわねばなるまい。

 いったいどんな味かな、どんな料理かな……? 

 アツアツのカツ丼や脂のしたたるステーキ想像しながら、私はレストランのれんをくぐった。

「こちらが本日ランチでございます」 

 ウェイターであろう、むさくるしいヒゲを生やした中年男性料理を運んできて、わくわくをつのらせる私の前でクロッシュを取った。

 そして、現れたのは……


 まるごとのりんごである


 いや、能く見れば生ではない。

 ところどころシミのような紋が浮き出ており、全体的にしなびている。

 印象としては、リンゴ飴の飴部分を取り去ったものに近い。

 これは……


青森県五所川原市名物りんごの丸っこ漬け!!! 


 丸っこ漬けは9月下旬から行われる除袋時の落ちたふじりんご(まだ生食は無理)を活用して、翌年の田植え時のおやつ用として漬けたあおもり食の文化伝承である!!!

 生りんごを食べるようにそのままかじったり、皮をむいて切って食べる。昔は物が無く、特に田植え時の5月は収穫物の無い時なので、漬けたりんごは大切なおやつだったといわれる!(以上 http://www.umai-aomori.jp/cook/kyodoryori/densyo/104.phtml より引用

 しかも、不朽のブランドふじ」の最高級品を贅沢に使用している!!!!

 なんちゅうことや……これに比べたら山岡はんの大森靖k、もとい「大林」は天カスや……


 私が驚愕に打たれていると、ひげのウェイター(衛生のためか「M」と書かれた帽子を着用している)が気遣うようにそっと脇から付け合せのうめぼしを置いてくれた。

 客人にたいする奥ゆかしいOMOTENASHIの心、これこそCOOL JAPANの精髄である


 で、丸っこ漬けを実際食べてみると、モソモソしてるようなシャリシャリしてるような、しょっぱいような甘いような味である

 お弁当箱に入れて他の食材コンタミされたあのしなびたりんごを思い出す。

 ……こんなもんか?

 周囲を見渡してみると、右翼っぽいあんちゃんからライト左翼っぽい感じの人間まで「うめーうめー」と叫び声をあげている。

 一緒に来ていた私の夫も「いやーうまいなー、ぜひツイートしてこの感動をひろめなきゃ!」と丸っこ漬けと過疎の街五所川原市を讃えまくった。


 一方の私はといえば……

 いやまあ? 

 普通に美味しかったですけど?

 みんな二十世紀梨とか紅玉しか喰ったことないの???


 まあ個人の好みの問題でさーね。好きだと言ってる人を責めるつもりはありません。


 ちなみに参考。:

 「1964年東京オリンピック」→さくらんぼパン

 「1936年ベルリンオリンピック」→大トロ

 「1972年ミュンヘンオリンピック」→ベーグル

 「1980年モスクワオリンピック」→パピコの右半分

 「1984年ロサンゼルスオリンピック」→パピコの左半分

 「1940年東京オリンピック」→ネッシーの刺し身

   

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん