匿名を隠れ蓑に言いたい事やったモン勝ち青春なら早々に撤退を決め込んでいる。
たとえば、おれに青春は無かった、というのがひとつの理由であるのだが、そもそも
人一倍の自尊心と被虐趣味がそれを邪魔しているのが本質のように思う。
表層こそまるでメタルのような頑健さと軟性を持っているが、その実、端から
あきらめているようにも見える。
それが悪いとは言わないが、やはり夢を持つことが重要で、人に言えない秘密とか、
黙秘権を行使する浪費癖のある人妻にも必ず両腕に子供を背負っている。
不思議なことに、工業高校を出た人間はそれを苦にしない。おそらく思考停止する豚が
プラークを溜め込み溜め込み、ポチャリという水滴の落下音にさえ驚きをもって対応するのだから
始末に負えない。
コウナゴがわらわらと生えている。ひげのようだ。さすればぼたりぼたりと落ちるが磯臭くてかなわない。
やはり先ほどと同じように、即日対応だといわれている。名前を持たないのだから当然だ。
ほかに道は無いのかとよく聞かれるが、標識を見ていないのだろうか?
昨日の豪雨にもかかわらず、標識がよく見えていた、というのは彼女の言であるが、一昨日も
同じようなことを言っていた。不思議である。今日はビンの日だ。落ちるノートが誰も
耳に傾けざるを得ない。否が応でも雨漏りはとめられないからだ。ソッと支えてくれるような、
根性の塊がすでに右往左往する砂塵と、骨法をマスターしたといって憚らないエデンの住人とで
存在感を増しつつある覆面の男たち……
忘れていた!へそくりのようだ、触る、はにかむ、表層を、変幻自在だ、口実を作って一人が?
堅実に生きている。もしかすると二人かも知れず、用心するに越したことはありません。
盲日の日々にお別れをしようとも、たとい人様にも自慢できる庭を持っていようとも、
それが国境付近にあるのなら、北東に果実を置くべきだ。氷菓という。
もしくは、偏日していることに気づいているなら、さっさと絞り込むことだ。
ひび割れた手の甲から吸収されようとしている蚊や蛾が我を持ち我を忘れ我々への反乱をたくらんでいる。
筆を取ろう、ランドセルに筆記体で書かれている、工場、戦争、台頭、断頭台、イギリス、温州、
学習する。二度にわたって失敗している。これ以上の失敗は許されない。
たとい感情がそれを上回ったとしても、上限値は彼女が決めた数値である。決定権は無い。健常者は
薄手のブラを片手にスピーカーのスポンジをはずしそこにソッとクロッチをあてがう、舐める、想像する。
そこから目を背けている。20年前の話だ。今ではもう思い出せないが、そこには確かにあった。
連続した断片が連続した切れ目になっている。それは途切れ途切れに連結された車両であって、帰郷する。
車庫に入る、電気が灯る、影ができる、そこに動いている、駅員が居る、首をつっている、電車はヘッドライトを持っているが
駅員に向かってスポットを当てることはできなかった、無脊椎動物だからだ。
健康であればこその行動だ。完全に出先を奪われた。