2014-05-29

子供ハーネスを付ける事に人権的な問題があるのかどうか、そんな事は知らん。どうせまたインテリ言葉遊びなんだろ。ただ俺は子供ハーネスには別の問題があると思ってる。

子供ハーネスは、ベビーベッドの柵と同等では無い。そういう純粋セーフティー機構とは意味が違う。ベビーベッドの柵は落下の危険性を抑える為の施策としてもっと効率よく理にかなった機構だ。他の方法代替しようとした場合、なかなかへんてこな事になる。かといって無くしてしまって、寝ている最中ずっと監視してるのも不経済甚だしいだろう。

一方、子供ハーネスはどうだろうか。確かに紐を括りつけて行動範囲を限定すれば不慮の事故回避できるかもしれない。親の身体に不自由などがあるのであれば大変有用デバイスであるのは確かだ。

ただそういう回避できない制限が無い場合、同様の効果を得るための手段として代替できる別の方法が沢山ある。

こういう常識的回避策がいくらでもあって、普通の親はいつのまにかこういう事を自然とできるようになる。ハーネスを繋ぐことをまず思いつく親はなかなか少ないのではないだろうか。

確かに、みんな大好きアカチャンホンポなどでハーネス付きリュックなどを見かけると「へえ、こんなのがあるのか。便利かな?」と一瞬思わなくもないが、それを装着して連れ回すのがあまり現実的でないのはすぐ想像できる。単純に「こんなの使うシーンなくね?」と思い至る人が多いのではないか。強いて使いそうなシーンを思い浮かべると、混雑してる子供イベント内などでは使えそうだけど、その実やっぱり先ほどの「ゴールテープ状態」になりまくって、ハーネスにゴールインして引っかかりまくるおともだち(この呼び方にやっと慣れた)続出してやはり危ないと思う。

なにより実際に試してみれば、便利かどうかの前に親として感じる違和感が拭えない人が多いのではないか。実際、俺もみんな大好きアカチャンホンポ子供ハーネス付きリュックを背負わせてみたことがあるが、その時感じた強烈な違和感は忘れられない。試した事さえ謝りたくなるほどの違和感。「ごめんごめん、ないない」とすぐさま子供から外して謝りたくなったのを覚えてる。それが偏見だろうが思い込みだろうが、親として到底許容できない感触がそこにあったのは正直意外だった。もうこればっかりは子供作って使ってみなよとしか言えない。

ちょっと話が逸れてしまった。こういう感情の話を極力排除して語らなくてはいけない。

 

まりハーネスと同等かそれ以上の “子供安全策” は他にもたくさんあるのだ。

だのになぜ、ハーネスなのか。安全策としてそれを選ぶ親の考えはどういうものなのか、それこそが子供ハーネスの問題だ。

子育て経験が無い人が純粋に “デバイス” として子供ハーネス安全性を語るのは、バイクに乗らないヤツが「バイク乗りはなんで全員カブに乗らないんだ」とかそういう話と同じじゃないかな。違うかな。

 

ちなみに老人のハーネスとの大きな違いは、子供物理的に軽く親ができる事がたくさんある事。(その点、老人ハーネス物理的にそれでしかできない部分が大きく、ベビーベッドの柵に近いセーフティー機構

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