受験シーズンだし、タイトルのまんま。勉強はおろか宿題すらろくにしないのになんとかなってる高校生に言っておきたいことがあるので。増田にいるのはそれなりのおっさんばかりだろうし、対象になるような奴も多くは無いだろうけど。でも、そういう奴は受験を一ヶ月後に控えていても平気でネットをうろついてるんじゃないかと思うからここに記す。
何もせずともだいたいなんとかなってる奴ってのは、本当に勉強なんてしないくせにそれなりにできてる奴のこと。
勉強しないから学校の定期試験ではボロクソなのに、校外模試ではひょいと上位の成績を取れる奴。ネットで学業の落ちこぼれ体験談を見ると、だいたいの人が高校でつまずいたってのを見て俺は大丈夫なんだなと思う奴。今まさに大学受験前なのに、ゲームしたりアニメ観たりネットしたりしてる奴。努力はしてないけど授業を聞いてればそれなりに理解しちゃう、まぁそういう奴。
そういう奴じゃない人は、読んでもあまりいい気分にならないだろうからこのタブを閉じてもらってかまわない。そういう奴は、クソみたいな話だけどとりあえず聞いていってほしい。
たぶん君が大学受験をするとして、おそらく思ってるよりも簡単にクリアしてしまうだろう。そりゃあそうだ、君は優秀だから。こと今までの勉学において、何もしてないのに努力してる人よりもいいスコアを出せるなんてのはすごいことだ。それは誇っていい。
でさ、もしかすると君は大学に行っても同じようになんとかなると思ってるかもしれない。実家を離れて遠くの大学に進学するなら、それは間違いだ。どうにもならない。
たぶん君はあまり大学に行かない学生になる。そうじゃないかもしれないけど、そうなる確率は高い。君は受験を控えていても娯楽に夢中になり、それでもなんとかなったという自負があるから。それでも最初の頃はなんとかなるだろう。君はそれなりに試験をこなせる。
だが待って欲しい。
なんとかクリアできたとして、今までと違うことがあるんじゃないか?授業を聞いていないんじゃないか?きちんとした知識のある人の教えを受けていないんじゃないか?これは大問題だ。試験の問題を解けただけで理解をしていない。次のセグメントになる。試験になる。相変わらず君は学校にあまり行かない。おかしなことに、勉強を始めても理解がほとんど行き届かない。当たり前だ、例題を数個解くだけで解るほど甘い学問なんてない。おまけに、出席日数で撥ねられることも多い。そして、単位をたくさん落とすことになる。
ここで一念発起して自分を変えることができるのなら、大丈夫だ。何も問題はない。
だが、本当に変わることができるか?ろくに努力もしたことがないのに?
たぶん、それはかなり厳しい話になる。努力は誰もが持てる才能だと言う人がいるけれど、俺はそうは思わない。持てる人にそれがわからないのは何だって同じだ。努力ができないのは甘えだと言われても、それは鬱病の人に甘えだと言うような無神経さがあると思う。世の中には、本当に意志が弱くて努力のできない奴だっているのだ。それは人から言われてどうこできる類のものじゃない。
結局何が言いたいかって、君は努力でその局面をなんとかすることができない。ここまでの流れでわかると思うが、その後には留年につぐ留年が待ち構えている。卒業も危うくなり、中退の2文字がちらつく。
じゃあ解決策はあるのか。
その一、実家から通える大学を選ぶ。条件に合うのならばこれはかなりいいと思う。誰かに尻を叩かれて責任を負わされないと動けないってのは情けない話だけど、その有効性は確かだ。積極的に自由を捨てろ。限られた枠の中から自由を見つけてそれを好きに使え。留年に留年を重ねたら学歴なんてクソの役にもたたない。中退なんて問題外だ。
その二、死ぬ気で大学に通え。それでも学歴が欲しいんだという奴は、ちゃんと学校に通え。絶対に通え。いくら高い理解力を有していても、きちんとした授業を聴かないと意味がない。逆に言えば、授業をちゃんと聴いていれば今まで通り余計な勉強をする必要もないはず。今までの君の成果は、自身のみならずきちんとした先生いてこそのものだと心得ろ。通う動機は自分で考えろ。友達、サークル、恋人、なんでもいい。とにかく、絶対に死ぬ気で大学には通え。なにもせずともなんとかなるのは最初の方だけだ。勉学ってのはそんなに甘くない。
以上、何もせずともなんとかなってる受験生へ贈る言葉とさせていただきたい。努力は才能だからなんて言ったけれど、本当は並以下でもいいから努力する力をつけておけるのが一番いい。今思えば、学校教育であれこれ宿題をやらされるのは最低限の努力を身につけさせるためだったのかなぁとも思う。宿題ちゃんとやれよ。
今、俺は大学を辞めてフリーターをしている。これは意志の弱さに流されてクソみたいな今を過ごすことになる昔の自分への忠告でもある。
この文が同じような道を辿るかも知れなかった誰かの一助になればいいな、と願う。