2011-05-10

「何でもやります」じゃやっていけない

急に暑くなった。

新入社員会社に入って一ヶ月、そろそろ規則的な生活リズムに慣れてくる頃だと思う。

そんな新人に、入社二年目の元新人からひとつアドバイスを贈りたい。

俺は去年、大卒メーカ就職した一年が経った今、悩んでいることがある。

それはタイトルの通り、「何でもやります」じゃやっていけない、ということ。

就職する前までは、新人ならば元気よく「何でもやります」という精神で、与えられた仕事をこなせば良いと思っていた。

2,3年くらい与えられた仕事をしていれば、仕事をする中で問題意識が芽生え、自分なりの新しい提案ができるようになって、

しい提案が周囲に認められて仕事で成功すれば出世する。その繰り返しで力が付き、いつか物事の善し悪しを判断するポジションに就ける、なんて思っていた。

だけど現実は違った。

「何でもやります」と言っても、やることがない。上司自分のやることを探している。

仕事を欲しい、と何度か言えば、とりあえずの雑用のような仕事が与えられる。(必要なタスクもあれば、必要じゃないけど「何ごとも勉強」というノリのタスクもある)

この一年自分なりに考えた結果、「自分固定費なのだ」という結論が出た。

自分がどんな仕事をしようと、会社は一定量の給料を支払う。

売れるモノを企画しようが、ずっとオフィス掃除していようが、給料は変わらない。役職と年齢と勤怠状況で決まる。

から、何でもやりますという態度があれば、お金はもらえる。

しかし、暇をするし、出世もしない。つまり、超おもしろくない。

運のいい人は、入社後、仕事が待っている可能性もある。

だが、真逆の人もいて、定年退職する人がいるのでとりあえず雇っています、まずは勉強しててください、という場合もある。

この場合会社は「何かあったときにより良い結果を出してくれる人」と見込んで雇っている。ポジティブに考えれば。

しかしそれは「コピーしたい時にコピーできるコピー機」と何ら変わらない。一般的に正社員固定費とされる理由は、ここにある。

から新人に言いたいのは、「何がなんでも自分の興味がある業種、職種、分野に就け」ということだ。

これは何も、就職活動した時点で決まることではない。就職した後に、仕事内容について会社側と交渉する際に、

決して「何でもやります!」なんて言ってはいけない。ということ。

カメラが好きでカメラメーカーに入ったって、プリンタ担当になったらカメラとは関係が遠くなる。

企画をしたくても、営業をさせられることもある。そんな時会社は「何事も経験」などと言うが、これほど今の時代にそぐわない言葉はない。

会社は君の本心満足度にあまり興味が無い。(最初は適正を判断するために、少しくらい興味を持ってくれるが)

何かあったときにちゃんと働いてくれれば、満足度はどうだって良い。その働きの度合いが大きい人には、それなりの役職を与える。

から自分満足度自分管理しなければいけないし、ちゃんと主張しないと、誰も面倒をみてくれない。

結局、「何もすることがないな」と思ったときに一番力になるのが「自分の興味」だ。

興味があれば、仕事そのものへのモチベーションは下がらないし、目的がなくても行動できる。「何だこの無駄な作業」なんて思わなくて済む。

興味がある分野なら飲み込みも速く、出世も早いはずだ。

「何でもやります」は、楽しくない可能性がある。

内定を得るには便利な言葉だし、会社側としても貴重な言葉だ。逆に仕事を選り好みするなんて会社様に失礼だ!という空気もあるかもしれない。

だけど、本当に何でもやれなければ、実はものすごく辛いことになりうる。それをよく理解してほしい

大丈夫、一度会社に採用されたなら、自分のやりたい仕事像を語るだけで、急に首を切られたりしない。

「どうしても君にはこの仕事をして欲しい」とまで言われたら、暇することなんてありえない。

やって欲しいと言われた仕事をやって、「ちゃんと仕事したので、自分要望を聞いてください」と言えば良い。

以上。

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