大学時代の途中からジム通うまでほとんど運動というものをしなかった。
デブから脱し、ハーフマラソンを完走するまで、ベンチプレスで100kg上げるまで10年近くかかった。
悪くはなかったけれど、東大京大に入学するほどの学力もなかった。
研究的な才能もない。
研究室では同期の中では抜きん出て結果を出したが、大して画期的なことも思いつけないし、思いついたことをプロトタイプにまで仕上げる力もなく、出来そうなこと、採算性の取れそうなものを選択して、さっさと切り捨て美味しいところだけ頂いてきただけだ。
語学力もない。
ちょうど600点、話にならない。
企画力もない。
対人能力も劣る。
人見知りというわけでも、どもるというわけでもないけれど、まず好かれない。
自分の容姿や運動能力などがないことを認めるのに比べ、自分の人格の欠点を認めるのはかなりの苦痛だけど、好かれる才能はない。
裏付けるように、30年女性と付き合ったことがない。
友達がいないというわけではないけれど、俺にとっては一番の友達にとって、俺は10番かそこらだと思う。
人格的な問題なら、たぶん人の上にたったりも向かないだろう。
繰り返すけど、自分には才能がない。
それに気づいたのは、10代の頃だ。
そんなわけで、才能を過信などせず、やりたいことをしようとか憧れの大学にいこうなどとは思わず、入れそうな大学に適当に入った。
400万ほど貯金を作った。
そして、福利厚生がしっかりして、仕事がそれほど忙しくない会社に転職した。
貯金も600万をこえた。
起業とかもしない。
いくつかのアイディアは常に浮かぶが、少し具体的に考えると現実味がないことがすぐわかるようなものばかりだ。
引き続き、体は鍛えようと思う。
今更職業プログラマーにはなれると思っていないが、これからの時代は多少は出来たほうが便利だろう。
お前は冷静だ。自分を知っている人間は敗北することはないだろう。 オレはダメだなあ。
TOEIC600から900なんて半年あれば可能。 能力はありそう。限界を出してみるとよいと思う。