2023-09-03

[]9月2日

ご飯

朝:なし。昼:カロリーメイト玄米ブラン。夜:人参白菜エノキあんかけ豆腐ベーコンエッグ。だし納豆。間食:ばかうけチョコ

調子

むきゅーはややー。お仕事は、おやすみ

アカイイト

・はじめに

サクセスから発売されている和風伝記アドベンチャー

唯一の肉親の母親を失う辛い経験をしたばかりの主人公羽藤佳が、記憶にない父方の実家がある田舎を尋ねることから始まる自身因縁を巡るストーリー

和風伝記物ということで日本の歴史を踏まえた設定の開示のパート、それと魅力的なヒロイン達との交流パートの両輪で物語が進んでいく。

主人公ヒロイン登場人物ほとんどが女性であり、かつ設定の都合によるものとはいえ過激スキンシップ描写たっぷりあるため、女性同士の強い関係値の変化が楽しめるのが大きな魅力。

主人公の佳ちゃん可愛い

5人ものヒロイン攻略する主人公ながら、なかなかな受け身で巻き込まれヒロインの佳。

駄洒落小噺が好きで、物語シリアスな展開を始めない序盤ではコメディパートたっぷりその辺りの面白いシーンが楽しめる。

この辺、物語が動き出す中盤以降は鳴りを潜めるのが残念なぐらい、冗談のシーンが面白かった。

能力の都合上敵味方問わず過激スキンシップ強要されるも、ルートによってはノリノリなのが彼女らしさだろうか。

・頭良い小学生の葛ちゃんが好き

剣士として凛とした雰囲気の烏月、サバサバした性格記者をしてる大人グラマラスサクヤ、謎の着物女性ユメイと魅力的なヒロイン大勢いるのだけれど、僕が大好きになったのは佳より年下で小学生女の子ちゃん

今作屈指の頭の良さを誇り、武力に優れた他のヒロインとは少し違った魅力があって、かつ年下にすら振り回されると佳の受け気質がより際立って良かった。

彼女のお当番ルートではその頭の良さが空回りしてしまうのだけれど、この関係の変化はノベルゲーム醍醐味だろう。

なお、家を出て廃屋勝手に住み着いているとい設定ゆえ、お風呂に入れない日々を送っており、葛と関係を築くルートを通ると必然的に佳もお風呂に入れない。

季節が夏で、暑さに苦しむ描写も多いため、ゲームご都合主義に逃げず、この点の言及をしっかりやってくださったことに感謝したい。

・伝記物らしい歴史の重みある展開

そんな魅力的なヒロインとの交流を経て、伝記物のフィクションらしく日本史を踏まえた敵が登場する。

とってつけたような敵と味方のバトルではなく、序盤から匂わされてきた各々のヒロインが隠している事情がそこに絡んできて、物語の筋にしっかり絡んでくるのが好印象。

ある程度どのヒロインから攻略するのかが固定されているため、作品全体を通じての情報開示が丁寧なのも面白かった。

佳の過去が少しづつ明らかになっていき、最後ヒロインルートでその全てが明らかになる構造の妙がしっかりしていて最後までダレずに遊べた。

豊富エンディング

ヒロイン攻略するメインのエンディングは五つだが、それ以外のバッドエンドやノーマルエンドも豊富に用意されている。

流石に文量はメインに劣るものの、専用のスチル絵も用意されており面白いものが多かった。

メインとは大きく異なる展開になり魅力的なスチル絵で想像をかき立てられた、鬼切りの鬼ルートと、やりたい放題好き放題ルートは、かなり印象強く残った。

・おわりに

僕はジャンルとして伝記物あまりきじゃないんですよね。

根本的に学が無いので、平安時代とか鎌倉時代登場人物をなかなか理解できないし、ミスリードや仕掛けに気づかないことも多いです。

そんなわけでちょっと構えてプレイしたんですが、今作は主人公ヒロイン関係値の変化からまず始まり主人公が軽妙な軽口で色々と説明してくれるので、日本の歴史というよりは、今作独自の設定として飲み込みやすかった。

全体的に過不足なく作られている無駄がない作品で、何を足しても何を引いてもバランスが崩れてしまいそうな高い完成度だと感じた。

良い意味で余韻が残る全てを語らないエンディングも多いが、それが文量の不足と思わせられないのが素晴らしい。

所謂精神的続編にあたるアオイシロも購入してあるのでそちらも楽しみ。

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