2018-08-30

英語力をつけるために本当に必要なこと

僕は英語ができない人間だった。

高校の成績も常に赤点で、1年生のときに"第1文型"という言葉が出てきた瞬間に、「あ、これは俺にはできない類の科目だ」と思った。

そもそも暗記が苦手だったし、英語自体に興味もなかった。

高校の時、このままじゃやばいなと思った。けど特に何もしなかった。

学校団体受検で受けたTOEICも300点代。何も得るものはなかった。

大学受験は失敗し、僕はニートになった。毎日のようにネトゲ時間を食いつぶし、他の奴らと煽り煽られる日々。親は僕を腫れ物のように扱った。

ニート時代

ネトゲにも飽きた頃、Dota2というゲームを見つけた。当時はまだ日本人プレイヤーはあまり多くなく、それなりにゲームに詳しい人間しかやっていなかった。

RPGストラテジータワーディフェンスゲームを組み合わせたようなゲームで、課金要素が増えたネトゲ界隈に嫌気が差していた僕に一筋の光を与えた。

しか現実(パソコンの画面だけど)は甘くない。待っていたのはnoob(初心者雑魚プレイヤーのこと)を狩る連中、煽る連中ばかりだった。口の悪さは日本人の比ではない。

当時英語がてんでダメな僕はあまり何を言っているかからなかった。が、なんとなく悪口を言っているのだろうと思い、次第にGoogleを使って必死に調べた悪口を言い返すようになった。

煽りに顔を真っ赤にして言い返してる当時の僕は、少しずつ英語悪口の引き出しが増えていった。

英語悪口がわかると、ある程度会話が成立するようになってくる。I have a penくらいの英語はわかっていたので、簡単な会話はできた。

初めて外国人の友だちができた。ネトゲで。嬉しかった。

外人とのコミュニケーション

そのうちSkypeでも通話しながら遊ぶようになるが、ここでまた大きな壁ができた。聞き取れないのだ。

僕は意味がわからないので無視し続け、友達を怒らせてしまった。僕はつたない英語で謝った。彼とは今でも親友だ。

そうして友達と話すようになってからは少しずつ日常会話もできるようになった。日々英語を覚えることに喜びをおぼえた。単純に楽しかった。

この頃、外国人友達からクラン(ギルドとかみたいな感じ)のメンバーで遊ぶから来ないか?と誘われた。

不安はあったが、みんな良いやつらだったのでカナダへ行くことにした。一週間程度の滞在だった。

現地でもコミュニケーションには色々手間取ったが、初めての海外、初めての1人旅行大雪に見舞われ初めての空港泊。お金の工面も含めて全部自分でやりきった。

帰国後の変化

その後、帰国してから受けたTOEICは600点を超えていた。

何もやっていないのに何故?と思ったが、思えば今までやってきたことはある意味学校勉強とは比べ物にならない時間を掛けて英語勉強してきたのだった。

僕は英語ができない人間ではなかったのだ。できないと決めつけているだけのただの弱虫だった。

僕はちゃん英語勉強しようと思った。

ニートをやめた。社会人になって自分ができることを世の中に広めたいと思った。

今は勉強しないでもTOEICは900点を超えるようになり、人に英語を教えることもできるようになった。

でも学校の授業みたいな教え方はしない。僕がゲームで学んだことを人に伝えている。

何故日本人英語が話せないのか

理由はそんなに難しくない

必要がないか

英語必要な、興味を持てることがないか

・話す機会がないか

時間がないか

大体こんなところだ。色んな理由を思いつく人もいるだろうが、大体はこの4つに帰結する。

必要がないけどやりたいなーと思ってるだけでは人は動かない。明確な目標必要だ。

興味が持てないことに人は動機を持つことはできない。ガリ勉でやってもそのうち目標を見失うだろう。そういう人は話せるようにならない。

話す機会がないのは苦しい言い訳だと思う。世の中Hellotalkとか探せばいろんなものが見つかる。

時間がないは仕方ない部分もあるけど優先度の問題だと思う。自分が大切だと思うことには時間を注げる。それができないってことは、英語あなたには必要ないってことだ。

失敗を恐れるのもだめだ。人は失敗しないと学習できない生き物だから。愚直にやって失敗することが結果的に一番印象強く、人の記憶に強く残る。

まずは理屈よりも、失敗してもいいからやってみることが大事だ。やって後悔するよりやらないで後悔するほうがいい。何が自分にあわなかったかがわかる。

結論

効率がいい方法を探す暇があったら自分のやりたいようにやってみればいい。趣味領域に"効率"だとか"誰でもできる"なんて言葉甘い罠しかない。

何度もやって何度も失敗して、それを繰り返すことで初めて自分にあった方法がわかってくる。

白人の嫁と籍を入れたので今まで日本人で「英語ができるようになりたいけどできないです」と僕に言ってきた人たちに対してこっそり思ってきたことを書きました。

長文失礼しました。

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん