2018-07-29

ディストピアに陥った日本

自民党政権下においては弱者排他主義推し進められ性差に関する公平な国家としては国際的には後進国レベルの水準に陥っている。それにも関わらず、安倍政権大企業経営者から成る経団連就職活動に強い興味を示す若者年代からの強い支持を中心に、依然として最大支持政党として盤石な体制を築きつつある。社会的弱者への排他主義(国際男女平等ランキグン114位)・経団連の駒となる労働者から権利剥奪働き方改革)・基礎科学の根幹からの弱体化(ネイチャー誌による2017年の批判・及び国立大学縮小改革)などこの政権下において進められた改革という名の行政行動に従って、この国は福祉人権科学於いて再起不能とも言えるダメージを負った。この世で真に正しいはずの自由平等権利といった概念は、多数決という名の暴力に取ってすげ替えられた偽りの民主主義によって地に落ちたのである。これらが示すことは、この国家は安定した負のスパイラルの潮流の上に乗り、2度と戻ることのできない底無し沼で沈み続けるということである未来はすでに失われた。

一方で、洗脳教育においては一定の成果を挙げ、教育水準が格段に低下しているにも関わらず(https://www.asahi.com/articles/ASKC36GYCKC3UTIL01K.html)、軽犯罪を中心とする犯罪率は格段に減少した(https://www.nippon.com/ja/features/h00068/)。人々は自分を取り巻く世相への理解に鈍くなる一方、穏やかになり荒げた行動を示さなくなった。オウム心理教によるサリン事件実行犯への一斉死刑執行などにも妥当である理解を示した(http://news.livedoor.com/article/detail/15080532/)。オウム心理教への破防法適用以降、組織的強硬無差別殺人は起こっていない。

一見して、世の中穏やかな人々が増え平和になりつつあるように見えるが、冒頭で示した通り国家未来の礎を築くための萌芽は摘み取られつつある。ここにある仮説を立てたい。即ち人々は自分意識の外で、いつの間にか国家にその精神支配されてしまったのである社会的弱者への排他排除への批判理解を示し、後退しつつあるはずの国際的評価無視して、極めてニッチでかつバブル期までに成長を築き上げた分野における国際的存在感https://seattley.hatenablog.com/entry/2017/11/04/141432)への強制的共感(いわゆるホルホル)による自己陶酔大中小企業強制残業が深い問題になっているも関わらず、労働者の芽を摘む施策への支持。この国家国民は爽やかな笑顔自分自身の首を締め付け自死に追いやっているのである

恐怖の無い平穏雰囲気形成した上での国民支配。まさに映画マトリックス」の世界。かつて世界で猛威を奮った共産主義国家が、未来の先に思い描いたユートピアのその先、ディストピアが今の日本でないだろうか(https://ja.wikipedia.org/wiki/ディストピア)。いや、支配的状況を平和自由錯覚している人々が大多数のこの国はディストピアさえ凌駕した修正ディストピアと言っても過言は無いかもしれない。この先起こりうる具体的なディストピア事象としては、東京五輪への強制ボランティア)参加であろう。すでに粛清対象も挙げられている(https://togetter.com/li/1212415)。もうすでに始まってしまって、予言へったくれもないが...さらにその先、この国には何の救済も無い絶望を突き進むのは間違いない。

北朝鮮アメリカ武力衝突中国との東南シナ海での覇権争いなど破滅武力行為による日本国家崩壊を期待して自民党投票された方もいらっしゃるかもしれないがそれらすら期待できなくなりつつある。安定的負のスパイラルに乗りディストピアを突き進む日本。一体全体、いつディストピアに陥ったのだろうか...僕のようなド素人ではなく有識者に論を讓りたい。

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