はてなキーワード: Ganymedeとは
http://www.tiobe.comで、プログラミング言語の人気ランキングを、どっかで見かけるたびに
俺は、C言語をお遊びではなく仕事として使ってきたわと静かに震えるのがほぼ反射神経になっている。
「C言語一筋で、オブジェクト指向の知識はあるけどCPPもJavaも知りません、あ、C#とVBAは自作ツールを作成する過程で勉強しました。」
業務経歴書を片手に面談で話したときの、微妙な空気を知ってからだ。
C言語は、この業界にいる誰もが一度は耳にしていて、しかし業務として使った経験がある人はあまりいないであろう、不思議な言語だと思う。
組み込み屋のSEとして入社して、教育期間が終わってすぐに回されたのがAndroidのLinuxカーネルのドライバー周りのお仕事だった。
C言語というかLinuxカーネルのAPIばかり覚えさせられて、初めて触った構成管理ツールがgitで、管理任されたビルドサーバーはFedoraで、開発はTeraTerm上でemacsを使ってた。
思えば、すごく先進的な開発現場だったのだ。なんでC言語?と言語のロートルな側面ばかり見ていたが、
毎週のようにリリースされるカーネルパッチには、急速な変化に対応した野心的な取り組みが山のように入っていた。
世の中にはレガシーJava(1.4)で、構成管理ツールがSVNで、開発はEclipseのGalileo、Ganymedeかsakuraエディタという
時代に取り残された場所があるなんて想像だにしていないかったのだ。
最も当時はコミットされたバッチのコメントを追うだけで精一杯で、どうして議論になっているのか分かりもしないLKMLを読んで知ったかぶっていた
だけで、raspberry piを手慰みに遊ぶまでは実を結んでいた自覚なんてなかったのだけど。
思われてる。社会情勢が教えてくれる。いや、そんなことない、それは妄想だ。様々なところで使われているじゃないか。
でも、そこで食える飯はもうほとんどなくなっている。
カーネルのメンテナーにパッチを送ったことすらない、中途半端な技術力しかない俺の市場価値は、今限りなく低い。
だから、いつまでもC言語がプログラミングの人気ランキングにいつまでもいることを苦々しく思う。
C言語を使って、可能な限り先進的なことをやって。それは、C言語という埃をかぶったようなイメージとはかけ離れていたはずなのに。
実際は井の中の蛙で、外から見たらひとくくりに時代遅れとされたのが許せなく、そしてやるせなかった。
自分は今、実際、先にいったような環境ですら、状況の対応に四苦八苦する有様だから。
C言語なんて大嫌いだ。