はてなキーワード: 部員とは
http://anond.hatelabo.jp/20071126104629
が面白いと思ったので自分もやってみる。
結構暗いです。
1年前期・・・大学受験はあまり頑張ったわけでもなく、自分の力で入れそうなところを選んだ。よって不完全燃焼。
もともと集団生活が苦手で、高校までも典型的非リア充な生活を送っていたこともあって、人生こんなモンかなと諦観にも似た気持ちを持って入学を迎えた。国立文系。
「とりあえずサークルには入っとかないと」という強迫観念に押され、サークルオリエンテーションで適当にサークルを回った。
そこでふらっと立ち寄ったお笑い系サークルの雰囲気のよさに引き留められ、そのまま入部する。
サークルの雰囲気はよく、先輩はめちゃくちゃ奢ってくれるし、しばらくは楽しい生活を送れた。
しかしもともと根暗な自分にお笑いなど出来るわけなく、向上心のなさを指摘されてだんだん憂鬱になる。
またある同級生との軋轢がだんだん表面化してきて、サークルで息苦しさを感じ始めた。
しかし、このサークル以外で人間関係を作ってなかったので、やめてしまえばぼっちになってしまう・・・
悩んだ末、夏休み前に喧嘩別れにも似た形でサークルを辞めた。今思えばもっと遺恨の残らない方法でやめることもできただろうにと思った。
夏休みは遊べる友達もいなく、ネットや読書をして悶々と過ごした。
教習所にも通い始めた。
1年後期・・・ぼっちは嫌なので学科の知人のつてで違う芸術系サークルに入り直した。
以前入っていたお笑い系サークルと違い、部員同士がそれほど親密じゃなく、みんなもあまり親密になりたくないような雰囲気だったので、
大学での居場所を求めている自分としては肩すかしを食らった気分だった。
ちょうど前期で般教の単位をたくさん取ったこともあって、後期の授業が少なくなってしまい、
半ヒキコモリみたいになってしまった。
朝方に寝て午後に起きる生活が続いた。
無気力で何もしたいと思わなかった。(ただ単位だけは取っていたが)
2年前期・後期・・・「授業がなかったら自分は駄目になる!」と思い可能なだけ授業を入れた。高校みたいな時間割になったが、
もとから義務感だけは人一倍強いのでちゃんと大学に行っていた。
大学に行って授業を聞いていると「とりあえず時間を無駄にしていない」と思えた。
事実、家で2chを見ているよりかはずっと有意義だった。
こうして、ほとんどの単位を取ることが出来た。
後期も前期に引き続き授業を入れられるだけ入れて、単位を取った。
こういうわけで、2年まででほとんどの卒業用件単位が揃ってしまった。
サークルの方も、部室に来る部員と喋ったり、一緒にお酒を飲んだりしてそれなりに楽しかった。
ただ薄々気づいていたが、私は「空気の読めない」人としてマークされていたようだ。
ある人からは「人の話を聞かない」とものすごい怒りを買っていたらしい。
これも人との接触が少なかったからだろうか。
しかし、人間関係の少ない私としてはこのサークルは貴重だった。
3年前期・・・「とりあえず人と関わりたい」と思い、いろんな人と関われそうなゼミに入った。
実際私が選んだゼミはとりわけ人間関係の濃いところで、新しいコミュニティの一員となれた気がしてうれしかった。
違う友達のつてで別の映画サークルにも入った。専攻の関係で、留学生ともいっぱい知り合うことが出来た。バイトも始めた。
大学内に自分の居場所がたくさん出来た。しかし大学外ではあまり知り合いを作ることが出来ず、それが残念だった。(実はバイトも大学内
将来のことを考え始めた。公務員になるか、民間に就職するか、教師になるか、という選択肢がある。
どちらかというと公務員よりだった。
3年後期・・・大学行って、サークル行って、ゼミ行って、バイト行って、たまに繁華街という生活を続けていた。
ゼミでは「人に話を聞く」ということを実践しているからか、以前よりかは人の話を聞けるようになった。(というか以前がひどすぎた
就活に必要だからという理由でTOEICを受けたら900点近く取れてびっくりした。(留学生と話しているから力がついた?)
その人はファ文部員なので軽く流してください
そんなに長々書かなくても、増田の声は1つに集約できないとだけ書けばいいんじゃね?
そう考えると、増田の中にもいくつかの声があり、その中にファック文芸部員をDisる声がある。
騒ぎになるくらいにはな。
下の方は、自分への評価がファ文への評価として吸い上げられてるのがうっとーしいんじゃないの?
あんたのように推測でいいなら、そう解釈もできる。
はてな匿名ダイアリーはただの場所なのだから、好きなことを書いて問題があるはずがない。
たとえ他人からみると糞だったとして、糞を書き込んではいけないという法はない。
ファ文の活動によって増田が変質しても、ファ文を責めることはできない。
増田民から見れば、こうした反発が出てくることは火を見るより明らかだった。
ところがファ文の人たちは増田民でないため、反発を予想することができなかった。
ファ文を責めることはできない。
もしファ文が余計な摩擦を回避したいと考えるのなら、ファック文芸部杯は増田で開催すべきじゃなかった。
もう遅いけど。
迷惑なことに生徒全員に部活動が義務付けられてた上に、テキトーにだらだら過ごせるようないい加減な部活は一つもなく、毎年コンクールや大会を目指して時期が近づくと朝練やら下校時間引き延ばしての練習やらが行われるような部活動ばかりだった。
運動神経皆無な上、体育会系の厳しい上下関係が大の苦手だったので消去法で吹奏楽に言い訳程度に弦楽器のついたような、名前だけのオーケストラに所属することにした。オケというのもおこがましい20人前後の部員で、なんとか室内管弦楽の規模で活動してるような部活だったが、うちの中学の学区内の端っこになかなか実力のある管弦楽部のある小学校があり、そこからやってきた子達の熱意はそりゃーもうすごいものだった。それのおかげで管弦楽部はそれなりに大会出場なども果たしていたのである。
その中で私と同学年だった一人に、まさに期待の星というようなバイオリン弾きの男の子がいた。背は私より15センチも小さくて、だけど目がキラキラしたかわいらしい美少年だったので、地区では結構な有名人だったようだ。
私は顧問の采配で、学校から貸し出されたバイオリンをぎちぎちと弾くことになった。最初は結構面白がっていたけれどだんだん面倒くさくなっていって、結局お義理で顔を出して弦と弓で不快な摩擦音を発するに過ぎなくなっていった。夏休みの練習もちょろちょろとサボっては顧問の先生や部長に叱られたり文句を言われたりと典型的なダメ部員になっていた。
それでも人数は少ないので大会が近いともなれば総動員される。何を間違ったか人数合わせで第一バイオリンで例の期待の星と組まされて、嫌気が差してたというのもある。彼の自前のバイオリンの艶やかな美しさといったら、そしてそこから奏でられる音色といったら。元から消去法で選んだ部活である、それに食いついてまで努力しようとは思えなかった。
なので冒頭にあるように呼び出されたときも、あー、またお小言か、とうんざりしながら職員室の扉をノックしたのである。
「手紙が来てるよ」
と先生は言った。見れば学区外ではあるが大会での地区は一緒になる中学の名前が、形の整ったきれいな文字で書いてあった。細いボールペンで書かれた端整な文字だった。封筒はシンプルで品の良い、かわいいデザインのものだった。そこでノートや便箋を集めるのが好きな私は、その手紙に少し好感を持ったのだった。
「××中学の管弦学部の子で、文通したいそうだよ。女の子だし楽器もバイオリンの子みたいだから、あなたが返事を書いたらどう?」
・・・確かに、私の学年でこの部活に所属してる女子は私だけだった。
とりあえず返事を書いて投函したら一週間もしないうちに返事が来た。今度は別の便箋だった。やはりセンスのいいデザインの便箋に、変わらずカチッとしたキレイな字で、小学生の頃からバイオリンを弾いてること、それがとても楽しいということ、そろそろ大会が近いから会えるといいね、など丁寧に書いてあった。
私もメールセットを集めるのは好きだったので、こちらの部活の状況や、課題曲はどうしてるか、中学から始めたばかりでまだまだヘタだから笑わないでね、など書いて投函した。また一週間と経たずに返事が来た。また別のかわいらしい便箋で、字は変わることなく端整だった。
部活の様子は?どんな子がいるの?
全国大会で撮った部活のみんなの写真送るね。そっちも送ってくれると嬉しいな。
私が返事を出せば必ず一週間以内に返事が来た。同じデザインの便箋を使うことなんて一度もなかった。
しかし、私のほうは疲れてきてた。元から部活に熱心だったわけじゃない。そんな調子じゃバイオリンの腕なんて上がるはずもなかったし、そのせいで更にやる気が減退するという悪循環の中にいた。三年生に上がってから部長になった期待の星君とは、私が不真面目なせいで諍いが絶えなかったし、手紙を書くのも途切れがちになっていった。
結局、私が一ヶ月に一度の手紙を四苦八苦して書くと、相変わらず丁寧で明るい内容の返事が一週間もせずに舞い込んでくる、そんなことを高校受験直前まで続けて、進学と共に自然消滅した。
ここから先はその数年後の話になる。
久し振りに中学時代の友人数人と会って、あれやこれや喋っていた時のこと。
「ねー、あの子知ってる?」
と、私の文通相手の子の名前があがった。
その高校はオーケストラ部が盛んなことで有名で、我が部の期待の星君もそれを目当てに進学を決めたという。
「あの子、期待の星君にべったりでさー」
「同じ中学の子に聞いたら、中学の頃に地区大会で見かけてからキャーキャー言ってたんだって」
・・・・・・それってつまり。
うわー、と頭を抱えたくなった。きっと文通相手の子は勇気を振り絞って、期待の星君と文通したくて手紙を出したのだ。彼以外にバイオリン弾いてる同学年の人間がいるなんてきっと思ってもいなかったのだ。それが何をまかり間違ったか、その子の好きなバイオリンをいやいや弾いて、その子の好きな男の子と顔をあわせりゃ喧嘩ばっかりして、挙句に丁寧な手紙まで重荷に思うような女が手に取ってしまうとは、夢にも思わなかったに違いない。
あー、部員の写真をほしがってたのもそういうことか・・・期待の星君の写真がほしかったんだろうな・・・。
勿論今となっては確認する術もない。それでも自分は邪魔者だったんだなと思うと胸の内に冷たい風が吹く思いだ。
けどね。
と、一つだけ言い訳しておく。
期待の星だったあいつと文通できても、あいつは字は汚いし、バイオリンのこと以外は何もかも面倒くさがって途中で放り投げるようなヤツだったからきっと三往復も続かなかったと思うよ!
期待外れの相手とだらだら続けるのと、どっちがマシかはわからないけどね。
http://anond.hatelabo.jp/20071108001541
『どんな代償が?
はりつけ獄門とかそういうの?
それとも心がだんだん荒廃していく呪いか』
暗闇の中に男が一人。モニタの明かりに照らされて、浮かび上がる相貌はやや病的。
青、白、黒の三色のみにて彩られたモニタは、彼の獣性を目覚めさせる。青は進め、白は進め、黒は進め。創作の泉尽くことなく溢れ、彼の新たなエントリは三色のみにて構成された増田へ、一筋の赤い傷跡を刻むことだろう。
ふと、手が止まる。
はて、今日は新月であったか……
「3...2...1... 突入」
窓が砕ける音。
椅子から引きずりおろされ、両腕を一瞬で拘束される。まさにそれこそが彼の命にして武器。
「ターゲット捕捉、id:xxxxxxxxxxxと確認」
「な、なっ、一体君たちは」
「うるせえこのロリペド野郎! idじゃお上品に振舞ってたようだが」
「連行しろ」
「はっ」
後に残った闇緑色の覆面の男は素顔をさらし、モニタに向かう。
そこには書き溜められた創作の数々。ひとつひとつに男は目を通し、怒り、悲しみ、涙を流し、大声で笑った。それから淡々とHDD初期化作業に移った。
「あんたの創作、嫌いじゃあなかったぜ」
彼らこそ「A.N.O.N.D.((Anti-Nonsense of November Divine scourge))」。
無意味不条理エントリを根源的に抹殺しネット社会の平和を守るため、11月1日を以って株式会社はてなに発足した、新サービスである。
原作のシナリオから自分が気になった所だけを抜粋したので、他の人が作ればまた別の物になると思います。2話以降で後付けで説明されたり、回想の形で挿入されたり、時間軸をずらして取り入れたり、というのも当然あると思います。京アニが、この長大な作品の、何を描いて何を描かないのかという取捨選択の趣向を見守っていきたいと思います。
また、あとから追記するかもしれません。→少し追記しました。
やたらと自然が多い町。
山を迂回しての登校。
すべての山を切り開けば、どれだけ楽に登校できるだろうか。
直線距離を取れば、20分ぐらいは短縮できそうだった。
代わりに「売地」が写される。
【女の子】「それでも、この場所が好きでいられますか」
………。
【女の子】「わたしは…」
【朋也】「次の楽しいこととか、うれしいことを見つければいいだけだろ」
【朋也】「あんたの楽しいことや、うれしいことはひとつだけなのか? 違うだろ」
【女の子】「………」
そう。
何も知らなかった無垢な頃。
誰にでもある。
【朋也】「ほら、いこうぜ」
最後の地の文が抜けている。
何も知らなかったから言えた台詞、無垢だったから言えた台詞。
自分はこの町が嫌いだというのに、この場所を好きでいたいと考える女の子。
自分は変化を求めているというのに、変化を恐れている女の子。
ちょっとした反感から口を滑らせた、聞き覚えのいい正論。
ネタバレ(文字白色):いずれ「変わって欲しくないもの」を手に入れて、そして失ってしまったときに、この言葉は自分自身に跳ね返ってくることになる。
ちなみに、アニメでは地の文の「………。」の箇所で、朋也が視線を落とし、次のシーンで朋也の顔が隠れることで反発を表現している。
母を亡くしたショックでだろうか…残された父は堕落していった。
アルコールを絶やすことなく飲み続け、賭け事で暇を潰す生活。
少年時代の俺の暮らしは、そんな父との言い争いにより埋め尽くされた。
けど、ある事件をきっかけにその関係も変わってしまった。
俺に暴力を振るい、怪我を負わせたのだ。
その日以来、父親は感情を表に出さないようになった。
そして、俺の名を昔のように呼び捨てではなく、『朋也くん』とくん付けで呼び、言動に他人行儀を感じさせるようになった。
それはまさしく、他人同士になっていく過程だった。
まるで殻に閉じこもっていくように。
今と過去との接点を断ち切るように。
突き放すならまだ、よかったのに。
傷つけてくれるなら、まだ救われたのに。
怪我についての描写はアニメではまだ無かった。
うちの学校は特に部活動に力を入れているため、地方から入学してくる生徒も多い。
そんな生徒たちは親元を離れて、ここで三年間を過ごすことになるのだ。
関わり合いになることもなかったが、こんな場所にあいつ…春原は住んでいるのだ。
春原は元サッカー部で、この学校にも、スポーツ推薦で入学してきた人間だ。
しかし一年生の時に他校の生徒と大喧嘩をやらかし停学処分を受け、レギュラーから外された。
そして新人戦が終わる頃には、あいつの居場所は部にはなかった。
退部するしかなかったのだ。
【春原】「はい、ここ、僕たちの席ねーっ」
【春原】「とりあえず学食いったら、誰かいるだろうからさ、ジュースでもおごらせようぜ」
【朋也】「そんなのばっかだな、おまえは…」
【春原】「よし、じゃ、いこう」
やることもなかったから、ついていくことにする。
【春原】「ねぇねぇ、ジュースおごってよ」
春原が後輩を捕まえて、そうせびっていた。
【春原】「百円じゃなくて、二百円」
【春原】「ふたりぶんだから。あっちの人も」
【春原】「うん、君、いい奴だねぇ。なんかあったら、僕たちに言っておいでよね」
【春原】「僕たち、学校の外ではぶいぶい言わせてるからさっ」
他の男子も、何事かと窓際に集まり始めていた。
…鬱陶しいこと、この上ない。
あの中にいたら、むかついて誰か(主に春原)を殴っていただろう…。
暇つぶしには最適。
一日の授業を終え、放課後に。
春原の奴は最後までこなかった。
結局、今日俺が話をしたのは、朝に出会った女生徒だけだった。
【朋也】「好きにしてくれ」
見捨てて、ひとり坂を登り始める。
ただ…
そんな不良に見えなかったから、話しかけてしまっただけだ。
それだけだ。
【女の子】「あっ、待ってください」
どうしたものだろうか…。
遠慮なく、話を聞きすぎたような気がする。
気にならないといったら、嘘になるが…
気にしないよう、務めよう。
これからは、あいつ一人で頑張るしかないことだった。
三年で、ここに来ているのは俺たちふたりだけだった。(智代登場のシーンふたりは春原・朋也)
【朋也】「友達、作ればいいじゃないか、また新しく」
【女の子】「時期が時期ですから、みんなそういう雰囲気じゃないです」
【朋也】「三年生だったか…」
三年といったら、もうクラブも引退寸前なのに…
それをこれから頑張ろうなんて…他人の目にはどう映ってしまうんだろうか…。
新入部員だと言っても、三年生だと知れば、部員たちの反応は当惑に変わるだろう。
ひとりでも知り合いがいれば良かったのだろうけど…。
アニメでは代わりに、同級生が朋也と春原の事を噂している描写と、委員長が不良生徒に話しかける珍しい事態に周りの生徒が注目している描写が入る。
【女生徒】「見て、あの子」
【女生徒】「ほら、あそこ」
窓際にいた女生徒が窓の外を指さして、隣の連れに話しかけていた。
【女生徒】「ひとりで、パン食べてる。なんか、一生懸命で可愛い」
【女生徒】「どこのクラスの子だろ。あんまり見ない子だね」
【女の子】「頭の手は…なんですか?」
【朋也】「いや、別に」
【女の子】「そうですか…」
【朋也】「ああ」
しばらく彼女は呆然と、俺はその後ろで彼女の頭に手を置いて、ふたり立ち尽くしていた。
端から見れば、おかしなふたりだっただろう。
【朋也】「俺はD組の岡崎朋也」
【朋也】「あんたは?」
【朋也】「よろしく」
【古河】「はい、よろしくお願いします」
遅すぎる自己紹介。
ふたりだけは、出会いの日の中にあった。
【古河】「………」
【古河】「それで…」
【朋也】「よろしく」
【古河】「………」
【古河】「はい、よろしくお願いします」
【古河】「………」
【朋也】「よろしく」
【古河】「はい、よろしくお願いします」
【朋也】「よろしく」
【朋也】「ひとりで帰れるか?」
【古河】「はい、もちろんです」
【朋也】「ハンバーグでも食って、元気つけろよ」
【古河】「え?」
この箇所は原作でも印象的なシーンであり、電撃G'sマガジンで連載中のCLANNADの第一話も、ここをクライマックスにしていたため、この描写が抜かれたことに違和感を感じる人は多いようだ。
ただ尺の問題上「お連れしましょうか」のシーンを第一話のクライマックスにする事に決めたとしたら、
といった理由で、かなり難しいのではないか、と思う。
こんなところに来て、俺はどうしようというのだろう…
どうしたくて、ここまで歩いてきたのだろう…
懐かしい感じがした。
ずっと昔、知った優しさ。
そんなもの…俺は知らないはずなのに。
それでも、懐かしいと感じていた。
今さっきまで、すぐそばでそれを見ていた。
それをもどかしいばかりに、感じていたんだ。
………。
「もし、よろしければ…」
代わりに、電灯のついた部屋を見上げる。
一面、白い世界…
………
雪…
そう、雪だ。
今なお、それは降り続け、僕の体を白く覆っていく。
ああ…
僕はこんなところで何をしているのだろう…。
いつからこんなところに、ひとりぼっちで居るのだろう…。
………。
雪に埋もれた…僕の手。
それが、何かを掴んでいた。
引き上げる。
真っ白な手。
女の子の手だった。
ああ、そうだった…。
僕はひとりきりじゃなかった。
彼女の顔を覆う雪を払う。
穏やかに眠る横顔が、現れた。
そう…
この子とふたりで…ずっと居たのだ。
この世界で。
この、誰もいない、もの悲しい世界で。
完全なネタバレ(麻枝准の他作品のネタバレも含む)なのでここから文字を白色に(匿名ダイアリーは続きを読む記法が使えないようだ。キーワードリンクも消せない。)
ゲームでは、開始時点は幻 想 世 界編であり、そこから始まる本編は長い回想のようなものだと解釈できる。
(もっとも幻 想 世 界では時間が意 味がなさないので『回想』という表現は相応しくないかもしれない。)
麻枝准が自ら企画した作品は最初のシーンに後から繋がる、戻ってくる、という話が多い。
- ONEという物 語の構 造は主人 公が、幼い頃の悲しい出来 事が原 因で思い描いた「えいえんのせかい」から始まり、そこで各ヒ ロ インとの学園でのエピソードを回想することによって、元の世 界に戻る動機 付けを見い出して回 帰する話である。学園エピソードの前半ではそれが回想だと気付かない作りになっている。(より正確に書くと,メ タな位置にいるはずのプレイ ヤにとってはリアルタイムの出来事が、作品中の主人 公にとっては回想になっている、という捻れた構造になっている。)
- AIRのゲーム版では、OPムー ビーの最後から繋がるシーンで、ラス トシーンの少 年が呟く「さようなら」という言 葉を国崎行人が夢うつ つに聴いている。(この時点では何のことが分からない。)これはアニメ版では抜け落ちてしまったが、代わりにアニ メではEDの少 年に「昔の事を思い出していた」という台詞を言わせている。A I Rのプロローグ「我が子よ、良くお聞きなさい。これから話すことは大切な事、これから・・・」のシーンも、クライマ ックスで再び使われている(これはアニメ版でも一緒)。このシーンはプロローグで使われたときは国崎行人と,その母 親を想起させる( 注:「力」を持つ者に課せられた、はるか遠い約束,というフレー ズに基づく)が、クライマッ クスで使われたときは「最初の翼 人」が自らの子 供に語りかけた台詞になっている。
- 智代アフターが回想なのは自明なので省略。
アニメ版ではプロローグを省いているため同じような仕掛けはやらないつもりなのかもしれない。
(仮に、アニメでも本編が回想である、という前提に立てば、アバンの『二人が出会った瞬間「光が揺らめ」いて彩度の上がる演出』は
朋也の思い入れ(「今思えばあの頃から俺は・・」的な)の反映とも解釈できる。)
しかし回想は積極的に使われていて、視聴者は、作中人物である朋也の主観的な時間軸を行ったり戻ったりする。
(書きかけ)
メモ: CLANNADがMAD的である理由 静止画MADムービー(静止画とテクストの断片と、音楽のシンクロ)、葉鍵系MAD全盛期(訴訟警告前)、動ポモのMADムービーに関する記述(トレンド:パロディ→原作の感動の再現) 音楽とキャラクターが、世界の連続性を担保しているー断片の羅列が世界を表現する 麻枝准の執筆方(音楽のイメージが無いとシナリオが書けずCDを延々と探している)、「ゲームの音楽は1/3」という麻枝の発言 「キャラ」が連続性を担保している(テヅカイズデッド) ADV形式ゲームの記号性(動ポモ) CLANNADのシナリオに対する二つのアプローチ:エクセルによる時間管理(監督:石原達也) 全エピソードのカード化と、パズルのような組み合わせ(脚本家:志茂文彦) ハルヒの成功がもたらしたもの: キャラクターのメタ物語性の確認:SFもミステリーもギャグもロマンスも同じキャラクターで可能である。(昔から。フルメタだってギャグとリアルだし、FFのようなRPGだって、(何故日本の作品にはシリアスな作品にもギャグがあるのか(ask john)),麻枝准は何故シリアスエピソードで笑いを入れるのか(ONEのバニ山バニ夫、Kanon舞エピソードのウサ耳、CLANNADアフターの風子参上、リトバス最終エピソードの丁寧に伏線まではってある筋肉大増殖) 時間軸を各自の脳内で再構築できる視聴者層が、商業的に成立する規模(DVDの売り上げがトップクラスになる程度には)はいた事の発見 「仕掛け」れば見つけてくれる視聴者と、その情報が直ぐに広まるネットワーク。 キャラ紹介の波線の演出は智代アフターだよね、白地の背景で「朋也の後を渚が・・」ってとこも智代アフターのOPかも? EDのウサギはONEのバニ山バニ夫。EDのだんご大家族の映像がNHKっぽいのは、当然だんご三兄弟のパロディだから シーンのトランジションがワイプなのはゲームのADVのパロディ? 猫。幽霊。 智代登場シーン。不良サングラスにギャラリーが映り、顔から汗がたらたら流れる→闘いたいわけじゃないけど、ギャラリーがいるから後に引けなくなってるのかな。不良が持ってる武器がフライパンってことは、ゆきねえの取り巻きかな、みたいな解釈話も含めて
http://sayonara1929.txt-nifty.com/blog/2007/08/1_5a7b.html
この本らしい
http://www.10000nen.com/book/omoi/omoi.htm
よく見たら、この1万年堂出版の本って、うちにもある。母親が買ってきたのか。
出版業界の人に聞いたら、
この会社が親鸞会っていうカルト宗教とつながりがあるって実は結構有名らしい。
うちの大学で怪しい勧誘している宗教サークルもこことつながりがあるとか。
この記事も恐ろしかった。有名な人じゃん、この人。
http://shinrankai.hp.infoseek.co.jp/akehashi.html
宗教ってどこに潜んで勧誘しようとしているかわからないね。
宗教の勧誘だとしっかり名乗ってきているのならば問題はないと思う。
一番怖いのは、こうした形でじわじわと私たちの生活に入り込んでくる宗教なのだろう。
肌が弱い増田だったら、いっそのこと髭伸ばしちゃうといいと思うよ!
と良いことだらけですよ。
そもそも、元増田の記事を読む限り
女高生球児の田中さんと川又さんは一言も大会に出たいとか男女混合にしろとは言ってないんだけどな。この記事書いた記者も。
大会規定で出場はできないが、夏にかける「女子球児」がいる。中学校時代、ソフトボールのチームメートが別々の高校でライバルになった都立高校野球部の女子部員の2人。きょう13日開幕する全国高校野球選手権大会東東京大会では、共に汗を流した仲間への応援で競い合う。
この女子高生は、都立第三商業の田中光さん(2年)と、都立青井の川又彩香さん(同)。江戸川区内の同じ中学校でソフトボール部に所属し、田中さんは外野手やキャッチャー、川又さんはキャプテンとしてチームを引っ張った親友だ。
高校入学間もない昨年4月、野球部の練習風景を見た田中さんは、もう一度グラウンドに立ちたくなり、「野球をさせてください」と校長に直訴、当時の監督から入部を許可された。
野球部に顔を出しながら、入部を切り出せないでいた川又さんも、田中さんの入部を知った翌日、グラブを持ってグラウンドへ。マネジャー志望と思っていた小泉重雄監督がキャッチボールをしてみると球威のある球が返ってきた。すぐに入部が決まった。
2人は男子部員と同じ練習をこなし、練習試合にも出場。外野を中心に守備をこなし、川又さんはヒットを放ったこともある。
今大会では、田中さんの第三商業は出場選手枠20人に対し、登録は男子部員19人。「『20番が空いているのに』と思うと、切ないけど、私もチームの一員。スタンドから精いっぱい応援します」と田中さん。「助監督」としてベンチ入りする川又さんは「どんな形でもみんなと一緒に甲子園を目指したい」と話し、スコアブックをつけたり、練習の準備をしたりしてチームを支える。
新入 「はあ、すみません。でもルール的には僕の勝ちは変わりないでしょ。」
審判 「まあまあ。練習なんだからさ、新入もなんで変な球ばかり打つんだよ?」
新入 「先輩なんだし、それぐらいしないと僕だって練習になりませんよ。」
部長 「あ?見逃してやってたけどお前のロブ殆どアウトだろ?」
新入 「アウトならそのとき言ってください。僕は入れてますよ。」
審判 「部長ほっときましょうよ、コイツなんか勘違いしてるんですって。」
部長 「マネージャー!さっき練習ビデオ撮ってただろー?ちょっと持って来て。」
マネ 「…ここですね。」
部長 「ホラ見ろアウトじゃないか。」
新入 「ラインでしょ?このアングルじゃ線にカブって見えて当然ですよ。」
部長 「お前さ、これから練習やるたびに同じ事したいわけ?」
新入 「相手のレベルに合わせますよ。先輩なんだからキツめでいいでしょ。」
新入 「はあ?不正って、審判まで居ましたよ?」
部長 「おい、3ゲームめのボレーで判定が遅れただろ?なんで?」
審判 「え、ああ、部長の影で見えなくて。」
部長 「じゃあなんでコイツにいれた?」
審判 「あ、新入がガッツポーズとってるし、ボールも入ってる気がしたから…」
部員 「どうしたんすかー?」
新入 「ええっしてませんって。なんか怒っちゃったみたいだけど。」
部員 「新入は基礎がなってないのにやたら勝ちに行きますからねー。バーカ。」
部長 「いや、これは冗談では済ましたくない。根本的な生活態度の問題だ。」
審判 「え、そんな大事にしなくても。」
部長 「カウントのごまかしがアウト5回に少なくとも誤審誘導1回。しかも開き直って。」
新入 「いつの間にアウトって事になってる?ちゃんと見てくださいよ。入れてます!」
部長 「ビデオだから客観的な動かしがたい証拠だろ。審判も見ただろ?」
審判 「え、ええ?はあ、まあ。でも。」
新入 「もー、マジの試合して気分を害したなら謝りますよ。どうしたら良いんですか?」
部長 「謝って済む問題じゃない。自分でやった不正だから自分で考えろ。」
部員 「部長、そこまで、部で基本マナーを教えてなかったの悪かったかも知れないし」
新入 「不正じゃなくてちゃんと入れてますって。」
部長 「みろ、反省なんか全然してない。」
審判 「確かに試合態度は悪かったんですけど、不正とかまできめつけるのは」
本当にひどいサークラって訳じゃないと思うけど。
俺は大学の時、結構硬派な文科系の部にいて、彼女はその同級生だった。
部の男女比は女の方がやや多いってぐらい。
で、まぁ俺を含めて男どもは女に免疫がなくて、女のちょっと思わせぶりな態度にもあっという間に勘違いしちゃうような奴らばかりだった。
彼女は1年の時は全然ぱっとしなくて、隅っこの方で一人でいる事が多いような感じだった。
最初俺は別に下心とかあった訳じゃなく、そいつをなんとかみんなの輪に入れてあげようっていう親切心から、色々話したりして、結構仲良くなった。
で、服装もださいし、化粧もしてないし、女っぽさを出す事が苦手なような感じに見えていたんだけど、時折見せる女性らしい部分になんか反応しちゃったんだよな。
で、1年の終わりに告ったんだけど玉砕。
かなり落ち込んだけど、しょうがない事だし、同じ部で険悪になるのも他の人に迷惑だし、カッコ付けたがったってのもあって、表面上は仲のよい友だちで過ごしていたんだよ。
2年になったら彼女がどう言う訳か1年男子に人気になってちやほやし始められた。
ちょっと図に乗っているなって感じたけど、問題起こした訳じゃないし、恋愛事についてそいつと話すのは振られた手前できなかったんで気にしないようにしていたし、そいつもおだてられたりからかわれたりするのは楽しいけど、恋愛はするつもりないらしかったから、未練がまだある俺も心配まではしてなかった。
で、どうもその辺りから暗かった彼女が明るくなり始めて、そのせいか同級生の間でも気に入る人がでてきたようで、彼女と仲よい俺に色々情報を聞かせてくれなどと言うやつも出てきたりして、でも、まぁそこは素直に知っている事は教えるし、ウソついて騙したりしないようになんて日々が続いていた。
彼女とは恋愛話しをしないようにしてたんだけど、風の噂で何人かの部員を振ったなんて事を聞いた。
2年の終わりに時期部長を決めるって事になって、俺がなることになった。
別にリーダーシップがあるわけでもないし、どちらかと言うと女々しい方だったんだけど、なんかそういう流れになってしまった。
で、副部長になったやつは、すごい生真面目で几帳面でって男だったんだけど、そいつが彼女に振られたという男の一人だった。
彼女の方は相変わらずちやほやされて調子に乗って、俺から見ればそりゃ勘違いするだろうよって行動をして、可哀想な男を増やしていっていた。
俺が部長になったばかりの時に、たまたま2人だけで飲みに行く事になって、今思うとそれがたまたまなのか分からないけど、そしたら彼女が酔いつぶれてしまった。
その姿が妙に女っぽくて、眠っていた思いが出てきてしまった。
で、家へ送っていく最中、ドキドキしていて、まぁ、しばらく酔い覚ましたりしている内に、なんとなく、また告ってしまった。
そしたら、返事もなしに急に抱きついてきて、で、まぁそこでチューしたりして、そんなこんなでつき合う事となったのでした。
舞い上がっていたけど、一応部長なので、体面と秩序を守る為に、つきあってまぁす、みたいな顔はしていなかった。
特に彼女に振られた男どもに嫉妬されないように気を使っていた。
で、俺でなくても誰かとつき合えば、誰彼構わず図に乗って思わせぶりな態度を取らなくなるだろうと思っていたんだけど、一向にそういったことをやめやしない。
注意するのも嫉妬しているみたいで嫌だったけど、振った副部長にまでボディータッチしてたりするのを見ると、俺や彼女の為というより、副部長の気持ちを考えろみたいな事を言ったりした。
その返事が「でも彼だって喜んでいるんだからいいじゃん」ってもので、俺はまったくもって始終カリカリしていた。
ある時、部活の後デートの約束をしていて、でも、2人そろって部室を出るのは恥ずかしいのと、嫉妬防止の為に、先に出ているとこっそり告げて、外で待っていると一向に出てこない。
どうなっているんだと部室に戻ると、彼女はシンパに囲まれてきゃあきゃあと騒いでいる。
こっちはアイコンタクトで待っているんだぞと言う事を伝えたつもりだったんだけど、どうにも伝わっていない。
すっかり頭にきてしまった俺は外に連れ出して、俺の事を放っておいてみんなにちやほやされるのを選ぶならつき合っている意味ないね、なんてことを言うんだけど、なんか言い訳ばかりして口先だけで謝る事すらしない。
副部長の事についてもそういった思わせぶりな態度はかえって傷つけたりするんだということを言っても理解してくれないし、こりゃもうダメだと思って、1年以上も密かに思い続けていたのにつき合って1ヵ月ちょっとで別れてしまった。
別れてしばらくした後、その噂を聞き付けた女子部員たちが俺を飲み屋に呼びつけて、さんざんぱら彼女の悪口を言う訳。
しまいに「部長はいい人なのになんで彼女とつき合ってたのか全く理解できない」とか「お前が彼女をのさばらしていたんだ、部長なんだからなんとかしろ」とか、「彼女が部長とつきあったのは、権力を手に入れたかったから」とか、いや、俺に言う事じゃないだろって事まで、どんどんエスカレートしていった。
でも、まぁ俺としてもできる限りの事はしようとは思うんだけど、どうも俺じゃダメだよなんて感じで、結局「部長も苦労してたんだね」と酔っ払いながら同情されたりしていた。
その時、なんか、女って怖いなぁって思ったよ。
すさまじい悪口だったもの。
そこで仕入れた情報によると、女子部員と男子部員の仲が彼女のせいで見えない緊張関係にあるらしい。
なんとなくしか気付いていなかった俺は、冷静でいるつもりだったけど、すっかり浮かれていたんだなぁって思ったよ。
その後、俺と彼女は疎遠、というより俺が一方的に避けてたり、副部長に惚れる女が出てきて、その娘とつきあうようになったりして、彼女のちやほやブームも去り、女子部員の不満のはけ口として悪口を真剣に聞いていたりしているうちに、部にも落ち着きがでてきた。
そんな中、彼女が本当は何を考えていたのかわからないけど、しつこく彼女にくっついて回っているある後輩一人にやたら仲良く接するようになり、その後輩はすっかりのぼせ上がっているのが見え見えになっていた。
で、後輩が自分の家に彼女を呼んだらのこのこついていって、そんなんだからってんで押し倒したら、激しく抵抗されて、結局強姦未遂みたいな騒ぎになって、もう大変だった。
その時、彼女が俺とまだつきあっていたとしても余計に安心してその後輩の家にいちゃってたと思うし、俺に対して悪いとはこれっぽっちも思わなかっただろうなって、今は思う。
俺が彼女をのさばらしていたってのは多少あるとは思うから、そのままだらだらと付き合いを続けていたら、本当にクラッシュするような事が起きたんだろうなって思う。
本当に女に免疫なさすぎだったなぁ、俺らは。
ねえ増田。高校の頃の初恋の女の子がね、もうすぐ外国に行ってしまうんだよ。
それで今日(もう昨日だ)、何年かぶりに会うことになったんだ。
ぼくは高校3年間ずっと彼女が好きで、周りの部員も大体そのことを知っていたんだよ。
でもぼくは結局ふられてしまってね、その後は友達として付き合っていたんだ。
それでもずっと彼女のことが好きだったんだよ。
彼女は高校の頃はとても可愛かったけど、3年間彼氏も作らず、基本的に女の子とずっとつるんでいたんだよ。
ぼくは大学に行ってから二人の女の子と付き合ったんだけど、二人ともセックスをしないまま別れてしまったんだ。
焦りがあるわけじゃないけれど、そういうわけでぼくは童貞のままだ。童貞マインドのままなんだ。
で、その彼女は僕もよく知っている男の子と付き合っていたんだよ。高校の頃は苗字で呼んでいた彼のことを
下の名前で呼んでいたんだよ。きっと幸せなカップルなんだろう。そう思ったよ。そういうわけでセックスだってするだろう。
ぼくが高校2年までやりかたをしらなかったアレは日常の一部なんだろう。
彼女と食事したり買い物したりカラオケ行ったりしたのはとても楽しかったんだけれど、
彼女と午後6時にあまりにもあっさりと別れてから、楽しくも悲しくも無い変な感情に満たされているんだ。
とてもじゃないけど笑えもしないし泣けもしない。そんな気分なんだよ。今。ねえ増田、ぼくはどうしたかったんだ。
この気分はなんて名前なんだ。オナニーもする気が起きない。DVDも見たくない。おまけに眠いのに眠れない。
こんなカッコ悪いこと、増田にしか言えないんだ。
***
太陽の色が変わってきた。色が変わったっていう言い方もヘンだな。ま、秋になったんだから、日照時間が変わってっていうことぐらい理科の時間に習って知ってるけど、んなこと17年間生きてきて一度も思ったことがなかったっていうか、気づきもしなかったというか。何故今年の秋はそんなことを思うのか。それは先輩が居るからだ。
「おい大河。お前なにボケっとつっ立ってるんだよ。後ろに落ちてるボールも片付けとけよ」
「はいはい、わかりましたよ。茂野先輩」
心の中で軽く舌打ちしながら適当に返事する。ったくさあ、この夏の出来事には俺も大きく貢献してるのに、そんなことすっかり忘れたって感じだよな。その自信と尊大さは一体どこから来るのかねぇ。大先輩様様で、コイツの性格と行動パターンはどう考えても俺の守備範囲外なのに。
「あ、茂野せんぱーい」
「ん、大河どした?ほかになんか用か?」
「今日先輩にちょっと相談したいことがあって。クラブハウスで残っててもらえますか?」
「俺に相談?何の相談だ?金と勉強と女の事以外なら大丈夫だぜ」
屈託なくガハハと笑ってる。っておいおい、野球以外のことには、ホント興味がねえんだなったく。
「あ、そういや先輩、この前コンビニで立て替えた500円返してくださいね」
「ギクッ!わりぃわりぃ、今日持ち合わせがなくて、今度必ず返すからさ。じゃ、後でな」
振り向きもせず、左手を後ろ手にひらひら振りながら歩いていく先輩の背中を見つめる。
ふぅ。ま、いつもの事だが、今日でようやく決着か。それにしてもよりによって、姉貴と同じ男が好きになるなんてさ。ポケットの中の粉薬をギュッと握り締めると、唇の端に皮肉な笑顔を浮かべた。
***
「ガタッ」
「おい大河、おせえぞ。待ちくたびれたぜ」
予想通りクラブハウスには他の部員は残っていなかった。錆びた折り畳み椅子に浅く腰掛け、長い足を手持ち無沙汰に投げ出した先輩だけ。これから起こることも知らずにいい気なもんだぜ。
「あ、先輩、これアイスコーヒー」
「お、サンキュー大河。今日は一体どうしたんだ?妙に気が効くじゃねえか」
「ん。なんか苦いな。お前、毒とか入れてねえだろうな」
「し、失礼な。んなもの入れてるわけないっすよ。先輩の舌がお子様なんですよ」
「なにぃ?」
おっと、やべえやべえ。コーヒーに混ぜればほとんどわからないはずなんだけど、野生のカン恐るべしってところか。もっとも、俺が先輩を毒殺するわけないんだけどな。目的は体なんだから。
「で、俺に相談ってなんだ?」
そうだった。一応相談をする目的だったんだ。後先考えないガサツな男も、チームメイトっていうか仲間のことは結構気に留めるのな。意外というか、らしいというか。ま、そこが先輩の長所でもあり短所でもあるのだが。
「先輩って、俺の姉貴のことどう思ってるんすか?やっぱ好きなんすか?」
「おぉ、い、いきなりなんだよ。べ、別に小学校からの腐れ縁で、なんとも思っちゃいねえし」
いつもながらわかり易いなあ。耳まで赤くしちゃって。テレるとすぐに横向いちゃうしさあ。性格はともかくとして、美保先輩のほうが姉貴より巨乳なのに。事あるごとに迫られてるはずなのに、この調子じゃ、手も握ってねえって所か。
すると突然、吾郎の手から紙コップが滑り落ち、コンクリートの床にシミを描く。
「そろそろ効いてきましたね。先輩」
「おい、た、大河。てめえ一体なにしゃ…」
「おっと、あんま喋んないほうがいいっすよ先輩。ちょっと体が痺れて身動きが取れなくなるだけっすから」
「て、て…」
薬が完全に効いてきたことを見届けると、吾郎のひざの上に跨る。
「俺、先輩のことが好きなんすっよ。もっと正確に言うと先輩の体に興味があって、でも、俺のタッパじゃ腕力で押し倒すのは無理ですからね」
「…」
そして顎を引き寄せると強引に唇を奪い、舌を絡み入れる。十二分に舌の感覚を味わったあと、耳元で囁く。
「汗と土埃の混ざった匂いってのも嫌いじゃないですよ。先輩」