新入 「はあ、すみません。でもルール的には僕の勝ちは変わりないでしょ。」
審判 「まあまあ。練習なんだからさ、新入もなんで変な球ばかり打つんだよ?」
新入 「先輩なんだし、それぐらいしないと僕だって練習になりませんよ。」
部長 「あ?見逃してやってたけどお前のロブ殆どアウトだろ?」
新入 「アウトならそのとき言ってください。僕は入れてますよ。」
審判 「部長ほっときましょうよ、コイツなんか勘違いしてるんですって。」
部長 「マネージャー!さっき練習ビデオ撮ってただろー?ちょっと持って来て。」
マネ 「…ここですね。」
部長 「ホラ見ろアウトじゃないか。」
新入 「ラインでしょ?このアングルじゃ線にカブって見えて当然ですよ。」
部長 「お前さ、これから練習やるたびに同じ事したいわけ?」
新入 「相手のレベルに合わせますよ。先輩なんだからキツめでいいでしょ。」
新入 「はあ?不正って、審判まで居ましたよ?」
部長 「おい、3ゲームめのボレーで判定が遅れただろ?なんで?」
審判 「え、ああ、部長の影で見えなくて。」
部長 「じゃあなんでコイツにいれた?」
審判 「あ、新入がガッツポーズとってるし、ボールも入ってる気がしたから…」
部員 「どうしたんすかー?」
新入 「ええっしてませんって。なんか怒っちゃったみたいだけど。」
部員 「新入は基礎がなってないのにやたら勝ちに行きますからねー。バーカ。」
部長 「いや、これは冗談では済ましたくない。根本的な生活態度の問題だ。」
審判 「え、そんな大事にしなくても。」
部長 「カウントのごまかしがアウト5回に少なくとも誤審誘導1回。しかも開き直って。」
新入 「いつの間にアウトって事になってる?ちゃんと見てくださいよ。入れてます!」
部長 「ビデオだから客観的な動かしがたい証拠だろ。審判も見ただろ?」
審判 「え、ええ?はあ、まあ。でも。」
新入 「もー、マジの試合して気分を害したなら謝りますよ。どうしたら良いんですか?」
部長 「謝って済む問題じゃない。自分でやった不正だから自分で考えろ。」
部員 「部長、そこまで、部で基本マナーを教えてなかったの悪かったかも知れないし」
新入 「不正じゃなくてちゃんと入れてますって。」
部長 「みろ、反省なんか全然してない。」
審判 「確かに試合態度は悪かったんですけど、不正とかまできめつけるのは」