はてなキーワード: ベテランとは
http://anond.hatelabo.jp/20070629015021
うろ覚えなんだけど、どこかで岡田斗司夫(かはてなでそれを援用した誰か)が
今の時代に喧伝される「オタク」はもはやオタクではなくて、そういうブームは終焉したというようなことを言っていた様な・・
まぁ、オタク的なものが「先端」とは言えない気がする。
蓄積が非常にある人々を見ると押しつぶされそうになるのはわかる。
高校生の時2chを見ていて、何か「ベテラン」にやられてしまうんじゃないかというような
緊張感があったしなあ。
確かに、リアル世界でもそういう「差」を痛感させられることはありうるが、
ネットに嵌りすぎるとそこでもそういうのを感じて余計にずしっと来るから
防衛反応が出ちゃうのかもね。
風呂を洗っていたら電話が来た。受話器を取りもしもしと言う。かわいい声した女性がADSL使ってますかとかプロバイダはどこですかと聞いてきた。それ以外にも何個か質問された。ぶつけられる質問に生真面目に答えていくと、yahooBB使ってみませんかと彼女が勧めてくる。ははあ勧誘か。遅まきながらそう気づく。うすうす気づいてはいたのだけど、このかわいい声をもう少し聞いていたかったしどう断るかも考えたかったのだ。それに、相手はどうやらまだ勧誘に慣れていない様子で電話中に何度も「少しお待ちいただけますか」と懇願してきた。ふふふ、きっと電話口では顔を赤らめながら汗をかきかきマニュアルを追っていたのだろうなあとか想像してしまう。「それで、えっと、今、このやふービービーに乗り換えますと、えー、っとですね、うー、○○○○○円ほどお安くなるんですね」勧誘電話ってこういう出会いもできるんだなあと思いながら不思議な踊りを誰にともなく意味もなく披露していた僕は、再び彼女からちょっと待っててコールを受けて待つことになった。受話器からは無音。この状態で愛の言葉をささやいたなら、彼女に届くんだろうか。今でこそそう思うが実際そのときは何も考えていなかった。1分弱耳をすます。そして受話器から再び甘い声。「えと、あの、先ほど○○○○○円安くなるとお伝えしたのは間違いで、ほんとうは○○▲▲▲円でした」誤差は大体700円。少しアップ。ふふふ、計算を間違えたことに後から気づいて『ホントにごめんねちょっと待っててコール』をしたのち、あたふたしながら電卓をぽちぽちしたのだろうなあ、癒し系ってのはこんなかんじか。そんなことを思いながら彼女に、ああ、はいはい、ほうほうの三つの相槌をローテーションで返していると、またしてもちょっと待っててコール。君の勧誘ならいつまででも聞けるよという思いをはいはいに込めて返してまたハチ公。しばらくして、「はい、電話代わりました、ナントカです」男に代わっちまった。ええ、なんで、お別れの挨拶もおやすみもまたねも無しかよ。もう、ちょーなえたね。ああ?住所を教えろだあ?俺は未成年だから無理だよ。決められねーよ。いきなりお前みたいなベテランに代わるなんて思ってもいなかったよ。しょうがないから親が帰ってくるぐらいにまたかけろよこの野郎。こちとら風呂洗いを中断してまで女性とのお電話を買ったんだ。なのにベテランがいきなり出てくるんじゃねーよ。断れないじゃんかよ。うわーん。
勧誘電話をからかいなれていない素人はよく勉強してから楽しみましょうという教訓と電話口での甘いささやきあいの時間を得ることができたのはyahooさんのおかげです。
疲れた。昨日早退して休んだが、まだ疲れが抜けない。
その前の二日間の仕事が辛すぎた。
無断欠勤した。でも人が今日は足りてることはわかってる。ベテランが一人か、まして二人いれば私はいない方がいいくらいだ。雑用をする人もいる。
その状態でさぼることと、入って一ヶ月ちょっとの人間に十数人の仕事を整える肝心な仕事を任せて放っておくこととどっちが非道いことだろうか。
でもそんなのきっと通じない。額面どおりの時間に来て、できるかぎり残業して帰ることがいいことなのだ。
以前私と同じ仕事をしていて、私より前に今の仕事に異動した人(つまり私と同じ条件の先輩。歳はかなり上だけど)は、NG処理の仕事と合間に他の仕事の手伝いを半年ぐらいしてた。
私は人手が足りなくて、入って一ヶ月ちょっとでNG処理とセッティング両方を受け持たなくてはいけない。
覚えなければならないことは膨大で、忘れるしまだわからないことはたくさんある。
私の手が遅いことで、十数人の仕事に影響が出る。容赦なく雑用も言いつけられる。文句も言われる。気分的に急かされる。
組み込みの人間と倉庫の人間では、会社も違うし感覚も違うし間に立つのは人間関係の問題も出てきて神経も疲れる。
非常事態な気分で八時間ちょっと(もしくはそれ以上)過ごした状態で、終わったあとも少しでも明日の状態を整えるために残らなければならない。二、三時間残業は当たり前。一番長いときは朝まで仕事をした(次の日は休ませてもらったが。でももっとひどい状況の先輩は出勤してた)。
強制ではないにしろ、やらなければ誰かに皺寄せがいくことがわかっている。
休憩時間も取らなければ取らないで進んでしまう。夜の食事時間は基本的にない。昼を抜いたこともある。自分は仕事が遅いので自主的にだが(でもそんなの虚しいことに気づいたからもうやらない)。
私に仕事を教えてくれていたリーダーは過酷な日々の中仕事にこなくなってしまった。
インフルエンザじゃないかということだったが、多分参ってしまったんだと思う。
ベテランのリーダーがネをあげる状態で、新人の私に何ができるというのか。
私が辛いと言っても、私の同僚先輩に皺寄せがいくだけだ。彼は休出して無水カフェイン飲みながら仕事してる状態。これ以上頼るのも辛い。他は他の会社の人だしぎりぎりでやってるんだろうし、スケジュールに関わることもできない。基本ライバルなんだろうし(私はどうでもいいけど)。
社員は何度か手伝ってくれたけど、ずっとじゃないし、訴えてもどうにかしてくれる訳でもない。
何か難しいことをしてるんだろうし、デスクワークも大切なことはわかるが、談笑してるのがよく聞こえるし、私らより早く帰るしどこか納得いかない。
ここは地獄だ。辛いと言っても彼らには話が通じない。
もともと新人がいつかないといういわくつきの職場だ。おそらくだから余計に小慣れた人間を入れたくないという悪循環(辞めちゃうだろうから)。
私は一ヵ月後に辞めると言った。そしたら全体に態度がやわらかくなった。辞めさせたいんじゃなかったのか?
なぜか全体に今まで皆意地悪だった(もちろん色んな人、状況があるけど全体に)。
思い出したくもないみえみえのくだらないことがたくさんあった。私がほとんどやったことのないNG処理の仕事を受け持ったら、突如NGがどっと増えたり。普段やってる人や倉庫の人がびっくりするくらい。一事が万事そんな感じだ。偶然だと思いたいですが。
彼らは私が仕事を続けたいから固執していると思うのかもしれないが、私は真面目なだけで彼らのためにがんばるモチベーションなどないのだ。
人を「使えない」と思っているなら、素晴らしいあなたがたでどうにかしてください。
ちょっと体が動かしたくなって自転車に乗って外に出てみた。車が渋滞している脇をすいすい走る。交差点で減速してギアチェンジ、安全確認して渡って加速してまたギアチェンジ。下り坂で車に追いついて上り坂で置いていかれる。結構遠くまできたから腹が減ってきた。この上り坂を登りきった先は…ファミレスとブックオフがあったな。ブックオフ寄ってこ。
ライトノベルを漁る。105円の棚でとても定価では買いそうにないダメそうなのをあえてピックアップ。半額の棚ではさして熱心に追いかけていないシリーズの続編を拾い集める。そういやはてなブックマークでガガガ文庫の創刊ラインナップなんてのが上がってきていたがありゃダメだな。まったく勃たない。心のチンコが。105円になるまで待とう。
そうだエロ漫画も買っていくか。なんでもいいから105円の奴。
レジにいくとなんか店員が13人もいる。居すぎだ。どうなっとるんだ。巡回してる奴入れると20人近くないか。週末のちょっと大きい郊外店だからといって多すぎないか。
レジに15冊ぐらいのライトノベルとエロ漫画を置く。清潔なピザが値段別に振り分けてレジを打っていく。ちょっともたついてるな。えーと万札しかないや。これでお釣り頂戴。
ピザがお釣りをものすごく早くそろえようとしてもたつく。落ち着け。この店員あれだ、新入りのバイトだな。よく見るとどいつもこいつもベテランらしき者に指導を受けている。なるほど人員が異様に多いのはこういうわけか。
お釣りを受け取るとついっとベテラン店員がすいっとエロ漫画に手を出してそれだけ瞬時に紙袋に入れる。ちょっとまてと。確かにブックオフは袋が半透明だ。エロエロな表紙が見えてしまっては大抵の客は都合が悪かろう。しかしそういう気づかいは目の前のピザにされればうれしいが君のようなきれいなお嬢さんにされるとちょっとへこむんだよ!それに俺はすごく中身が空っぽいディバッグを手に提げているのだからそれに入れるのは明白。袋なんかいらんのよ。
しかしエロ漫画を買っておいてああ私は袋要りませんなんてエコロジーなことを言うと余計恥ずかしい。ピザから黙って商品を受け取り、レシートと割引券を受け取ろうとしたら指が滑って割引券だけ取っちゃった。だから慌てるな新人ピザ。ミスったのは客の俺だから必死に渡そうとすんな。手をそのまま止めとけおれがレシート取りづらいから。
外に出てバッグに本を詰め込んでいると幼女が前を見ずに走ってきてぶつかりそうになった。親に謝られたがいえいえごちそうさまでした。いや違う違う別にぶつかってませんから。気をつけなよお嬢ちゃん。いろいろな意味で。
来た道を戻ろうかと思ったが行ったことのない道にちょっと行ってみることにした。しばらくいくとダイソーが。げぇっダイソーだけで駐車場つきの一店舗?100円ショップでこんな大層な建物作っちゃって採算は大丈夫なのか。とりあえず入ってみる。
そうだダイエット食品を食べる用のシェイカーを前に別のダイソーで見かけてうっかり買い忘れたことがあったな。こんなでっかい店舗ならあるだろ。台所用品売り場で探していると女子高生4人組が賑やかに喋りながら何を買うともなく遊んでいる。凄い他愛のなさになごんだ。しばらく聞き入ってしまった。そのまま帰ろうとしてまたシェイカーを忘れるところだった。いかんいかん。
夕食は店構えが前から気になっていたラーメン屋に入った。うへ、かつおだしか。なんか日本そばっぽいよな。ラーメンじゃなくて中華そば、というのとも何か違う。あっさりしすぎていてものたりないが、スープを飲んでいると塩辛い。うーん、俺にとってはハズレだったか。まずいわけではないが、俺がラーメン食いたい時に求めているのはこの味じゃない。
家に帰ると真っ暗になっていた。うああ疲れた。日記買いて寝よう。ってここまで書いてきたがエロに言及した生活感を俺のダイアリーでは出したくないな。いいや匿名ダイアリーに貼ってしまえ。
大病院って、ベテランになればなるほど患者を診なくなるから、素人医者に診断を受ける確立が抜群に高いんだよ。
だから、誤診、誤判断当たり前。素人目にも酷すぎると思った俺は「予定が合わない」と言う理由で、同じ科の部長が診察に出ている時を狙って診断を受けに行ったのだが、その部長は自分の病気がなんなのかを一発で見抜いた。
それまで受けた半年間の治療は一切間違いだとわかった瞬間だ。
半年間あれこれ試されながら苦しんでいた俺は、その後わずか1週間で回復したのであった。
安心して診断を受けたければ、評判で大病院を選ぶより、いくつか病院を回って、信頼できる医者を探した方がいい。
…とはいえ何を持って良い医者なのか、素人には判断できないのがこの問題の問題点なんだよなぁ…
※簡単に説明すると、神経系の病気は原因となっている箇所と実際に痛みなどがでる箇所が違う場合がある。素人医者はそれに全く気づかず、延々と痛みの箇所をCTやらMRIやらで診断しつづけ首をひねっていた訳だ。
大抵の社会人は6、7割打てれば上々だと思っていきてるよ。
ベテランかつ適正の高いひとは9割打てるかもしれない。
見習いなら5割いければ上等だろう。
まず、「小さな失敗」を許せない完璧主義を否定したほうがいい。
実社会では致命的な失敗をしない限り即排除されるなんてことはない。
小さな失敗に気をとられて立ち止まるよりそれを上手く挽回することに集中すべき。
以前の仕事でも「気が回らない人」という評価をもらったことがある。目の前の事しか気づかなくて、「その周辺」に気を配れない、という面は正直あると思う。思い込みが激しいというか。
どうも何でも「一人で仕事をしている」「一人で完遂しなきゃいけない」という幻想にはまってるように見受けられる。
確かに学校のお勉強にはそういう側面があるのだが仕事はそうじゃない。
時には人に押し付けたり協力を仰いだりしてみてはどうか。
能力が低いのではなく、種類があっていないのだ、という所へ逃げこみたくなる時もある。たとえば、職人さんだったら、自分にあっているのかな、とか。
職人であっても周辺を無視して生きてはいけない。
職人の表面的なイメージに惑わされて安易な路線変更はオススメできない。
もっと頑張るってなにを「もっと」?
ちょっと肩の力を抜いてみようぜ。
真剣に仕事をやるのは結構結構。
失敗したら迷惑を掛けた人にまず謝る。
言い訳や分析は後でやる。
次は後始末をきちんとやる。
http://d.hatena.ne.jp/kazenotori/20061115/1163576101
http://d.hatena.ne.jp/kazenotori/20070127/1169824810
↑この辺を読んで書きたくなったので書く。読んでない作品ばっかりなのにかなり適当言った。多分いろいろ間違ってるけど勘弁。
・ラノベ的なものはあるがあくまでティーンズ向けのジャンル小説
・ライトなSF、スペオペ、軽めのファンタジー、TRPGの小説版、アニメの脚本家が書いてる小説、ノベライズ、10代向けの伝奇小説、あと海外の翻訳モノ
・少女小説は、つーかコバルトはすでにかなり歴史があるので安定。恐ろしく軽い文体の恋愛・ミステリ・ファンタジー・伝奇・ホラー
・スレイヤーズ登場
・スレとあとフォーチュンクエストあたりの大ヒットが10代向けの文庫本レーベル群全体に影響を与える。逆に考えるとスレ・フォーチュンが当時のラノベの中核であり、また最初の純ライトノベルと言える
・スレイヤーズフォロアーがジャンル化。一番成功したのがオーフェン。その他ゴクドーとかはみだしバスターズとか捨てプリとかリアルバウトハイスクールとか?内容つーかスタイルと売られ方に特徴がある気が
・五代ゆうの活躍の余地がなくなる
・ど真ん中にいるのがデル戦、それに冴木忍とか前田珠子とか十二国記とか風の大陸とか
・あかほりさとる大活躍。非常にオタ向け。まだラノベの中核とは言えない
・この時点ではまだ“ライトなジャンル小説”も生き残ってる。全体としてラノベと言うよりヤングアダルト
・なんか世相が暗い。あとエヴァ
・富士見の勢いはいまだ衰えず
・コバルトも相変わらず安定
・電撃に古橋秀之登場。影響を受けた電撃の作家が俺設定バリバリになる。異能力モノがはやるきっかけにも?
・結局古橋自身は流行らなかったけどな。古橋秀之―成田良悟ラインを電撃硬派と呼びたい(オレが
・学園モノが流行るきっかけに
・あかほりラインをまぶらほ・阿智太郎が継承。女の子いっぱいコメディの地位が徐々に上昇し始める。
・ラノベと言う名称が成立
・ラノベ暗黒期
・富士見がフルメタあたりを除いて失速、電撃はまだ十分な力を持っていない
・ブギ+あかほりみたいな作品が多い。それかあかほりみたいな作品。あるいはキノっぽいの。
・ただ、ここで一度途切れたことで、逆に00年代後半に入って新鮮に受け止められるように
・スーパーファンタジー文庫とかプランニングハウスのファンタジーの森とか富士見のミニ文庫とか角川のおっきい奴とかが撃沈。徳間の中途半端な大きさの奴もほとんど出なくなる
・富士見ミステリー文庫。この段階ではまだいまいちウケない
・この時期ラノベってジャンルがどんどん自閉的になっていった気がすんだけど。どうよ?
・ファウスト系のひとが登場、注目を集める
・当時のラノベの中心であるところの上遠野が、ノベルスで小説を出す。電撃からの越境の発端?
・ラノベの評論家の人が増える。売上げは下がっても存在感はUP
・ハリポタ旋風
・電撃最強伝説
・おかげでベテランに活躍の余地が。新装版とか数年ぶりの新刊とかも出る
・以前からコバルトからの越境者はちょろちょろいたけど、今度は角川グループからの一般文芸への越境者が続出
・リアルフィクションて何?
・電撃の絵のついてないラノベがちょっと話題に
・フォア文庫とか青い鳥文庫とかの表紙のラノベ度がいつの間にかずいぶん上がってる。そりゃまあ昔からマンガ絵な表紙は多かったけどさ。ラノベがオタ・中二病中高生に走りすぎて失った、ライトかつまっとうな物語が多い。
・狼と香辛料登場。識者のひとから注目を集める
・ここのところラノベと言うジャンル全体が大きく、力強くなってってる印象
・『ミミズクと夜の王』ってどんな話だ?
・支倉凍砂の次回作は?(気が早い
・出せよ!買うから!あと龍盤七朝とタツモリの続きも!
・成田良悟とか須賀しのぶもなんかこう、もうちょっと面白いことやれそうじゃね?
・大西科学が正しいのは分かるけど売れるかって言うと微妙な気が。この辺の路線を意識した上で、またひとつ違うものを作れる人が出ないものか。大楽絢太とかは?
・電撃に森見登美彦引っ張ってこいよ。ハードカバーで。ええ?ムリ?じゃあしょうがないな……
・その他越境者の先生方、ええとあれだ、頑張れ!
厚生労働省の課長以上には、管理職手当という手当が支給される代わりに残業代が一切支給されない(公務員は労働基準法適用除外、ということで一応合法らしい)。ということで、「絶対に『わかった』とは言わない」どころか、すでにやっているわけですな。
この人はホワイトカラーエグゼンプションについては理解しているようだが、官僚制度の知識はウトイようだ。
国家公務員の課長職は、職級でいうと9級以上の上級幹部職員。国家公務員の職級順位は係員(1-2級)<係長(3-4級)<課長補佐(5-6級)<室長(7-8級)<課長(9-10級)という順位となっており、人数的には官僚ピラミッドの上から0.8%ぐらいまでが課長級以上。
霞ヶ関の本省には国家公務員が約17万人いるが、9級の課長は全省庁で1400人、10級の課長は66人しかいない。地方公務員でたとえると局長など、知事が出席する会議に出るような立場が国家公務員の課長だ。民間企業なら営業部長や工場長や支社長クラス。
国家公務員幹部に超過勤務が支払われていないのは事実だ。しかし、政府が提案しているホワイトカラー・エグゼンプションは、国家公務員の課長クラスを対象としているのではなく、国家公務員でいえば3級の係長とか棒級の高い2級のベテランの係員の残業までサービス残業を合法化してしまえという提案だ。
だから国家公務員の9級の課長以上が超過勤務手当てが無いことをもって、政府が提案しているホワイトカラーエグゼンプションを国家公務員が「すでにやっている」とはいえない。
もし国家公務員の9級の課長以上が超過勤務手当てが無いことを基準とするなら、ホワイトカラーエグゼンプションは年収2000万円以上の役職者だけに限定すべきということになり、それは現在政府が提案している内容とはまるで異なる。
国家公務員の課長をホワイトカラーエグゼンプション適用の基準とするならなおさら、政府提案のホワイトカラーエグゼンプションはひどすぎると考えるべきだろう。
国家公務員はの平の係員にはサービス残業が蔓延しており、残業しても超過勤務手当てが支払われないケースがかなりある。
超過勤務手当てが全額支給されている職員は全体の10.4%程度。実際に支払われている超過勤務手当ては、本来支給すべき超過勤務手当てのおおよそ5割程度だ。
なぜ国家公務員の残業の多くがサービス残業になっているのかというと、組織で使える残業の上限があらかじめ決められていることがひとつの理由。組織としての残業代の上限をいっぱいまで使い切ってしまったら、のこりの残業は、突発的な災害でも起こらない限り、原則としてサービス残業になる。
それがいやなら残業せずにすむよう仕事を効率化して早く帰れ、というのが人事院の言い分だ。が、多くの組織はどこも絶対的に人手不足なので、そんなことはできるはずもない。
たしかに、ヒマな組織も一部あり、そういう組織では、残業代の上限を使い切らないと残業予算が削られるのでしなくてもいい残業をしていることがある。だからそういうムダのないよう不要な残業予算を削ることは必要だ。
だが、人事院や財務省は必要/不用の判断を実態を調べて判断せずに機械的に残業予算を割り当てている。その結果、本当に残業が必要な組織ではサービス残業が蔓延し、ヒマな組織では上限いっぱいまで残業することが固定化されてしまうことになる。これでは悪循環だ。
仕事を効率化させるのはあたりまえとしても、それと賃金不払いは別問題。現実の残業労働に対しルールどおりの賃金が支払われないという現状は、労働法違反であり違法である。
だからサービス残業をやめさせろと組合は再三主張しているし、「国家公務員の残業改善に関する請願」も国会に提出している。誰もサービス残業という現状に納得して好き好んでサービス残業しているわけではない。
多くの組織では人手が足りない。足りないにもかかわらず公務員改革の名のもとで定数を極限まできりつめる。だからますます人手不足となり、残業が増える。残業が増えても公務員改革の名のもとで残業の予算をつけないから、サービス残業となる。結果、過労による労働効率は低下し、不満は高まり、職場の士気は落ち、労働効率は逆に悪化する。
行政サービスが人的問題によって劣化して困るのは、結局は国民だ。
http://www.shugiin.go.jp/itdb_seigan.nsf/html/seigan/1541351.htm
国公労の調査によれば、年360時間以上の残業者は全体の6割占めており慢性的な長時間労働となっていることが明らかになっている。過重労働による公務災害の認定要件とされる「残業時間月80時間以上」と回答している職員は、ほぼ2割(18.9%)に達している。調査対象となった職員の7.2%(364名)が過労死の危険を「現在感じている」と回答を寄せている事実も明らかになった。
こんな現状だから、厚労省は自分の職員に対してホワイトカラー・エグゼンプションを導入する気などさらさらない。もし導入すれば「違法なサービス残業の固定化だ」という批判が組織内部から一斉におこる。そしてその主張はまったく正しい。だから霞ヶ関は自分の職員に対してホワイトカラー・エグゼンプションを導入したくてもできない。するつもりもない。
つまり、自分ではできもしないルールを、国民に対してだけ、厚労省は求めようとしているということだ。
http://www.sannichi.co.jp/kyodo/news.php?genre=National&id=2006122101000602.xml