2007-03-27

彼女と僕をつなぐyahooBB

風呂を洗っていたら電話が来た。受話器を取りもしもしと言う。かわいい声した女性ADSL使ってますかとかプロバイダはどこですかと聞いてきた。それ以外にも何個か質問された。ぶつけられる質問に生真面目に答えていくと、yahooBB使ってみませんかと彼女が勧めてくる。ははあ勧誘か。遅まきながらそう気づく。うすうす気づいてはいたのだけど、このかわいい声をもう少し聞いていたかったしどう断るかも考えたかったのだ。それに、相手はどうやらまだ勧誘に慣れていない様子で電話中に何度も「少しお待ちいただけますか」と懇願してきた。ふふふ、きっと電話口では顔を赤らめながら汗をかきかきマニュアルを追っていたのだろうなあとか想像してしまう。「それで、えっと、今、このやふービービーに乗り換えますと、えー、っとですね、うー、○○○○○円ほどお安くなるんですね」勧誘電話ってこういう出会いもできるんだなあと思いながら不思議な踊りを誰にともなく意味もなく披露していた僕は、再び彼女からちょっと待っててコールを受けて待つことになった。受話器からは無音。この状態で愛の言葉をささやいたなら、彼女に届くんだろうか。今でこそそう思うが実際そのときは何も考えていなかった。1分弱耳をすます。そして受話器から再び甘い声。「えと、あの、先ほど○○○○○円安くなるとお伝えしたのは間違いで、ほんとうは○○▲▲▲円でした」誤差は大体700円。少しアップ。ふふふ、計算を間違えたことに後から気づいて『ホントにごめんねちょっと待っててコール』をしたのち、あたふたしながら電卓をぽちぽちしたのだろうなあ、癒し系ってのはこんなかんじか。そんなことを思いながら彼女に、ああ、はいはい、ほうほうの三つの相槌をローテーションで返していると、またしてもちょっと待っててコール。君の勧誘ならいつまででも聞けるよという思いをはいはいに込めて返してまたハチ公。しばらくして、「はい、電話代わりました、ナントカです」男に代わっちまった。ええ、なんで、お別れの挨拶もおやすみもまたねも無しかよ。もう、ちょーなえたね。ああ?住所を教えろだあ?俺は未成年だから無理だよ。決められねーよ。いきなりお前みたいなベテランに代わるなんて思ってもいなかったよ。しょうがないから親が帰ってくるぐらいにまたかけろよこの野郎。こちとら風呂洗いを中断してまで女性とのお電話を買ったんだ。なのにベテランがいきなり出てくるんじゃねーよ。断れないじゃんかよ。うわーん。

勧誘電話をからかいなれていない素人はよく勉強してから楽しみましょうという教訓と電話口での甘いささやきあいの時間を得ることができたのはyahooさんのおかげです。

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