「アナログ」を含む日記 RSS

はてなキーワード: アナログとは

2008-03-01

アブソリュートラップ <前編>

TRACK1(INTRODCTION)

 激しい喉の乾きで突然目が覚める。枕もとの煙草ライターをまぶたも開けずに手に取りカサカサに乾きあれ果てた、割れ果てた、唇にくわえ火を付ける、ここまで3秒だ。

 ふた息ほど肺に送り込み喉の乾きが最高調を迎えてから立ち上がり、冷蔵庫の中のうんと冷えたコカ・コーラの缶を開け、流し込むように飲む。

 ようやく意識がはっきりと戻ってから今が朝か夜かを確認する。僕は起きた時はここまでしないと喋ることも考えることもままならない。起き抜けの煙草と飲み物、ここまでが見物。この2つで僕はやっと僕という存在になる。察するに今は夕方、だいたい4時といったところか。部屋の中を見回してもいつもと変わった様子は見られない。脱ぎ散らかされた服、いつもどうりだ。汚くて狭い部屋。その通りだ。僕の部屋を末期症状と呼んだのは誰だっけか、そろそろ掃除のしどきかもしれないな。

 とりとめのないことをそこまで考えたところで、僕は自分が泣いていたことに気づいた。いや、正確にいうとさっきまで泣いていたのだ。足元に転がった鏡に顔を写し、見ると目の下に涙が乾いた跡がある。それは、とても妙なことだった。なぜなら泣かなきゃならない理由がない、思い当たらない、仮に嫌な夢や怖い夢。憶えないよね?見ていたとしてもそれは妙なことに分類される。僕は眠れば必ずといっていいほど夢を見、またそれをことごとく覚えているという割合特異な人間なのだ。特別何もなくても、何はなくとも、何かの拍子に涙がこぼれることがあるのだろうか。窓の外では子供の声がする。今、何時?汝、そういえば僕は寝る前、何をしていたんだっけ。

 僕は、なんで泣いていたんだろう。僕は何してたんだろう。ねぇ。

TRACK2

 何年前?5年前。

 僕は浪人生だった。とある大手の美術予備校に通っていて、それなりに志を抱いてもいた。一体、僕の志って何だろう?愛称は「ダル夫」、同時にそういう悩みを抱え始める年でもあったのだが、最初、風向きはすっかり僕にあるような気がし、そして何かが僕の思うとうりに、旗幟、動きはじめるそんな気がしてもいたのだ。単純に浮かれていたといってもいいのかもな。

 その年、僕が夏の捕獲に成功したのは5月ごろだった。

 「何してるの?」

 「昼寝しようと思って」

 「あ、そうなの」

 あたりさわりのない会話の中でもとびきりあたりさわりのない、言葉を交した。裃から下。僕は臆病な割にはずうずうしい人間なので、誰もいない屋上のベンチの彼女の隣に座った。これから寝ようとしてる時に、よくしらない男に隣に座られることがどのくらい嫌なことかなんて気に、考えたこともないし、考えてもよく分からないし。なので考えないけどどういう訳か彼女は眠った。

 時計は2時を回り僕の居る建物の廻りでは人がせわしなくぐるぐると回る、その証拠にたくさんの音を巻散らていた。カサカサと葉擦れの音。聞こえ出すと。彼女の少し茶色い髪もさわさわとなびきだすのです。とたん、工事現場の騒音も人びとの喧騒も、不思議と遠のき、何も、聞こえなくなってしまった。僕はなんとなく彼女の髪を撫でた。訳もないけれど。

 僕は何も確かなことは分からなかったけれど、ショートカット彼女の髪の暖かさと連動。この世界に、やがて、ほどなく、やってくる季節のことをそっと教えてくれた。

 僕は鉛筆カッターナイフで削る。これは僕にとってとても落ち着く行為なのだ。何故か。別に僕が文明の利器を忌み嫌い、しつこくアナログにこだわっているというわけでもなく、純粋に絵を描くためには、そのためには、字を書くときに比べ長い芯を必要とするだけの話だ。

 どういうわけか、というわけで。僕は鉛筆カッターナイフで削っていた。全部で30本くらいは削ったんじゃないだろうか。この時は時間潰しのつもりで筆入れの中の鉛筆という鉛筆を削ってしまおうと思っていたので、だので、むやみに使うあてのない鉛筆を中心に削っていた。

 僕の座っていた場所、もう人の通ることのなくなったアトリエの前の廊下普通はこの時間アトリエの中で一生懸命になっているものなのだが僕はそこにいた。ふとした拍子にドアが開き、見覚えのある髪の色が目に飛び込んで。時、綻んで。

 「描かないの?」

 その髪を知っている。

 驚いたことに、僕は隣に座る彼女の名前さえ知らない。驚愕に値。なのにこうしてもう随分と話をしている。

 彼女も自分の鉛筆を削っているが、並んでこんなことをしているのは、なかなかどうして変なものだ。僕はもう指が痛い。意味あんのか、だいだい。

 「カッテぇなこれ」

 「貸して、こういうのは…ほら」

 と、その髪。

 「うまいね」

 鉛筆の木の部分を大きく削り取り芯を露出させた。彼女にそう言うと少し得意そうだった。6Hの鉛筆ともなると、異様に固く、尖らすのにも苦労するのだ。

 「ねぇ、ご飯食べないの?」

 「うん。俺はあんまり減ってないからいいや。食べたら?」

 「…わたしもいいや。お昼ご飯とかっていつも食べないから」

 「そう」なんて言っていいか分からなかったからそう答えた。

 僕も彼女も結局絵なんて描きやしなかった。なんだか知んないが、かったるくなってしまったのだろう。

 その何日か後。僕達は1度だけデートした。

   TRACK3

 J子さんの髪の色には変化、少し変わった。どのへんが?あそこのへんが。あ、そこらへんか。

 彼女は僕よりも歳がひとつ上で。その上でそのせいも有るのか無いのかそれは分からないけれど、ときおりお姉さんぽい態度をとろうとした。しかしながら、彼女は僕と同じ年度に卒業している。留年したからだ。入院したからだ。とにもかくにも、彼女は何となく僕に世話を焼いてくれてるようだった。

 彼女の作ってきてくれたお弁当を一緒にたべながら、僕は彼女に好意を感じたが、それははっきりした形をとる様なものではなかったし、言わなければいけないのであろう一言が僕にはどうしても言えなかったのだ。あるいは彼女はただ親切だっただけなのかもしれないのだし。シット。

 何月だったか忘れたがとりあえずは冬のとても寒い日だ。ラッシュアワー時よりはいくらかは空いた、電車から降りてきた僕はそう急がずに改札をくぐり、彼女の姿を探す。姿を捕捉。細かい位置まで指定しなかったのに、彼女はきちんと分かりやすい場所にたった今定刻どうりに立っていたわけだ。

 「ごめんね。待たせちゃった?」

 「ううん。そんなに待ってないよ、さっき来たから」

 そう言って読んでいた雑誌を閉じカバンにしまう。

 「来たね」

 「来たよ」

 僕はそう答えて微妙な顔つきをした。

 なぜ僕達がこの朝などに待ち合わせをしたのか。といういきさつはこうだ。前後するが戻る。

 この頃僕の足は予備校から大分遠のいていて、ほっといてたまに行く程度になっていたのだが、たまたまクラスの奴(ボケ)が僕のことを学校に連れて来いと彼女にちょこっとほのめかした。軽い冗談ぐらいにしか僕は考えいなかったのだが、帰りがけ彼女はこう言った。

 「何時にする?」

 僕は驚く。

 「早目に着くようにしよっか、そしたらいい席取れるし。わたし達来るのとても遅いでしょ。だから、変な場所でばっか描いてるから、やる気にならないんだよ。8時じゃ早いか、8時15分は?早すぎる?」

 早過ぎるし、展開早過ぎるし。早く過ぎるシーン。

 「がんばるよ」

 彼女の乗る電車はもうすぐホームに入ってくる。それを知らせるアナウンス

 アーッ、アーッ。…イエスッ、プラットフォームナンシックス、まもなく打診。

 「ちゃんと来るんだよ。いい」

 そして彼女を乗せた電車は行ってしまった。

 アーッ、アーッ。ンンッ。…イエスッ、プラットフォームナンシックス、まもなく打診。答えはアイ、シー。

 ネクスト・デイ、という呈。

 2日目の待ち合わせも同じ時間・場所で行われた。まるで口の中にドライアイスでも入ってるかのように白い息がもわもわと凝固せず出る。当たり前のような話、僕はそんなもの食べたくない。けど、でも。あたりの人という人の口からも同じように白い煙が出ても、誰ももうドライアイスなんか食い飽きたとは言わないので、僕も不平不満を口からは出さなかった。出したのはまさに白い煙だった。

 腰の絞られた濃いグレーのピーコートのポケットに手をつっこみ、眠い頭と当惑する気持ちをこさえ、彼女を迎え、姿を残さねぇ。そんな背が高くないというよりは小柄と言ったら正しいくらいなのに、彼女はロング丈のコートが意外に似合った。

 「や。時間どうりに今日も来たね」

 と彼女と翳す手。

 「そりゃね」

 と僕。

 言葉少なにそう歩き出す。

 「こうやってお互い待ち合わせればきちんと行けそうだね。こういう風にしてればわたしも行くしかないしね」

 「俺だって早く起きないわけにはいかないもんなぁ。7時くらいに起きてんだよ俺」

 「えらいじゃん」

 初めからそうだったけど僕達は相変わらず言葉少なだった。けれど、淡々としているというわけではないのだけど、大はしゃぎするふうでもない。笑いはしても、腹を抱えてゲラゲラと笑うなんてことはなかったようなという記憶で。19才になったばかりの僕と20歳の少女、差異があると、「サイ」が変わるの。そう彼女は20才になっているにも関わらずその印象は少女のままだった。その2人がこんなにも、まるでうっすらと積もった雪の上を静かに歩くように言葉を交すことは、僕にある風景を描かせた。

 描く、書くと。

 その風景とはこうだ。

 (ムーボン、ムーブ、オン。見えるか、聞こえるか。始まるぞ、濃そうな妄想のシーン。)

 陽の光がとても弱々しく感じられる。風が強いせいか肌寒い、ここは何処だろう?

 見慣れた風景と感じるのはきっと有るものがすべて決まりきっているせいなのだろう。僕はここが何処か分かった。学校、おそらく高校だ。びゅうびゅうと風が空想の怪物の呼吸みたいに聞こえるので僕は心細くなりフェンスにしがみつく。その僕の指を固く食い込ませた金網の向こうに彼女が見える。小さくしか見えないが僕の知っている彼女は僕だけが学校と分かり得るぐらいの小ささで建つ建物と僕の中間に立っている。なぜか僕も彼女制服を着ている。バサバサと髪が巻き上げられ服の皺がとたんに生命を持ったように暴れる、風が僕達の世界の全て、有体から思念体、一切合財何もかもを飲み込もうとしているみたいだった。

 「     」

 僕は胸が潰れそうになって必死に彼女の名を呼んだけど全てかき消されてしまい、届かない。すると、髪を服を草を巻き上げる耳を裂く風の音、一切の音という音を彼女が遠ざからせてくれた。

 あたりにはもう心配する事なんて何もないのだ。

 けど、けれど、何で彼女はまだ思いがけず不幸に命中してしまったような悲しい顔をしているのだろう。

(ちょっと調子が悪いのか、そうか。なら、鬱蒼など晴らそうか。そのスイッチを押せ、行くぜ。)

 リブート。

 その後。

 僕は何度か彼女の悩み事のような話に付き合ったことがある。そのたびに快方にむかったように思われた彼女も、それはしばらくするとまたがくんと調子を落とす。こういうふうに言うと冷たいかも知れないけど、そういうのはどうにもこうにも本人次第だ。何とかしたいが、したいが、悲しいけどどうしようもなく本人次第だ。SPみたいに、彼女にへばりついて、いつ降ってくるか分からない災いの流星群から守ってやることもできないし、だいたい、彼女が望むかどうかも不明じゃ現実的じゃないじゃない。

 というわけで僕はただ見ていた。

 その日も彼女は複雑な表情。僕はと言えば相変わらずも怪訝な顔。それらには触れられずに帰りの道を僕は彼女と歩いた。

 「ご飯食べていく?真直ぐ帰る?」

 「お腹も減ったんだけどそれよかコーラが異常に飲みてぇよ。どっかに自販機ないかな?」

 下がる血糖値、命の危機。

 「ここら辺ないね」

 仕方がないので彼女の知っている店へ向かった。彼女の指差す先は目的の店の電飾で、その店はばっちりコーラが飲めたのだ。

 「行く?」2本目のマールボロに火をつけながら僕は尋ねる。

 食事を済ませた僕達は向かい、駅構内へ降りていく地階からは長い。長いエスカレーターに乗っていると改めて僕は彼女の横顔が視界に。そしてきっと僕には何もできないだろうなと思ったのだ。何故そんなことをこんなときに思わなければいけないのかさっぱりだが、僕はその顔を愛いと感じた。ウイ。

 またホームへ電車が入って来た。けたたましいブレーキ音とまるで抜けた魂、知性の感じられない雑踏のミックスジュース、もう嫌気がさす、ミキサーから出す、一息で飲みほしてしまいたい、彼女の声が途切れる前に。耳を澄ましたが池袋駅でははっきりと聞こえない。もし今が初夏だったら。その奇跡の力ならば。

 「     」

 「え?」

 僕は憂う。

 何であの時みたいに必要なものだけ、必要な声だけ、それだけを抽出してくれないんだ。僕には必要な世界があって、そんなこと勿論はなから分かってる、多分そんなに重要なことは言ってないんだろう?僕はそんなこと勿論分かっているけれど、彼女の表情はそうは見えないし、多分そうじゃない。なんだか胸が詰まりそうだ、僕の傍、彼女の顔が無理やり笑ったみたいに見えた。胸が潰れそうだ。

 「バイバイ」

 電車が行ってしまったあとには言葉を遮るものは邪魔も何もない。だけどきっと遅かったんだとは思う。彼女は誰かに救いを求めたかったのだろうし、あのいやらしいノイズがかき消したのは、彼女のなんとなく悲しげな顔に含まれた聞かなきゃいけない一言だったかも知れないのに。そしたら途切れないのに。

 「ふぅ…」

 僕はため息をひとつついてみた。人とすれ違う。

 あくまでも推測だ、多分僕の考えすぎなんだろう。

 でも、僕に何かができたんだろうか。何だろうか。見当つかない、それは分からない。

 ねぇ、笑ってよ。

 止めてぇよ。

TRACK4

 「なぁ、花火大会行かねぇ?俺の友達の女の子も来るんだけどさ」

 昼ご飯時で人の多い通路に,5・6人もかたまり地べたに腰を下ろし、カップラーメンOR出来合いの弁当、貧相な食事を僕らは済ました。それぞれ煙草を吸ったりジュースを飲んだりと全身からやる気を排出していた。

 お弁当後、僕のコメント

 「あ、俺行きてぇ。女の子来るんでしょ。何人来んの?」

 フィルター近くまで吸った煙草を床で潰しもみ消し。

 「多分3人くらいは来るんじゃねぇの。行かない?」その場の全員に振るのは主催。良い返事下さい、と同意求め。

 「行く行く」

 「花火かぁ花火かぁ」

 「女かぁ女かぁ」

 「俺は無理だな、無理無理」

 めいめい自分なりの反応を示し、僕はデニム地のベルボトムのパンツで灰に汚れた手を拭きながら尋ねた。

 「そんでその花火はいつよ?」

 それは皆が知りたい重要な事だ。

 「今日

 結局一緒に行ったのは僕だけだったとか。

 僕が挨拶をすると2人の女の子も同じ要領で続けた。1人はショートカット、割合奇麗な娘。もう1人はロングのパーマの表情の豊かな娘。有体に言えばそういう子。僕はニコニコ

 「良かったね、ちょうど人数あって」

 僕がそう言うと彼はあまり同意はしなかった。聞いた話によると田舎恋人がいるとのことだ。そうは言っても毎日モチーフとにらめっこしていて大分クサッていたところなのだ、遠くの恋人恋人じゃない。4人は電車目的地へ向かった。話をしながら。

 目的地がもう目の前という頃まで近づくと、僕とロングの娘はすっかり仲良くなった。いざそうなると最初に感じたファースト・インプレッションも変わり、「ケバイ」も「チャーミング」に変わろうというものだ。僕はそういうところが調子良いようだ。

 「次の駅で降りるよ」彼の指示で僕達は降りた。

 僕にとっては見知らぬ街で、駅から出たとたんに潮の香りで、満ちるような海辺の街に降り立つとダウン。僕はロングの仲良くなった彼女と並んで、先導する友達の後をついていった。途中、道で擦れ違うのは真っ黒に日焼けしたサーファー風の男女ばかりで、

 「サーファーしかいないのか?もしかして」

 と、誰に言うともなしに言うと、

 「なんか、あたし達だけ格好が違うよね、みんなショートパンツビーサンとかなのに」

 「俺なんかめちゃくちゃ浮いてるんじゃない。Tシャツ小せぇしパンツの裾開いてるし」

 「そしたら、あたしも浮いてる。だって格好似てるじゃない」

 馬鹿馬鹿しくも会話。サーファー外野

 そんなことを話しているうちに波の音のするところまで来てしまった。多分、僕は相当うかれていたんだろうと思う。だって波の音がする。潮の香りもする。僕のような人間にとって、海という所は、そう簡単にほいほい来れる場所ではないので、しかもそれが、もう目の前とあっては高揚せずにいられるものか。浜辺に降りるには多少なりとも道なき道を行かねばならぬもので、僕達も慣例に従い膝丈くらいの草を踏み倒して進んだ。16ホールの編み上げブーツは砂利だろうと草だろうと蹴散らして行ける。爪先にスチール入りの頼れるタフガイ彼女の履いていたサボ状のサンダルとは違い、あちらはどう見てもタウン用なのでそれが理由かどうかは知らないのだけれど、結果、我々一行の中で彼女は遅れぎみだった。

 「ほら」

 差し出す手、手出して、握り返して、そのまま固く封印。

 僕の手を握る彼女の手の平は汗でじっとりにじんでいた。

 花火なんてない。いらない。

 クラスメイトの彼は相当がっくりきたらしくご機嫌斜めでショートの娘の相手すら放棄している。その娘にも悪いんだけど、本当に悪いんだけど、僕とロングの彼女は楽しんでいた。途中で買ってきたビールを開けひとしきり、

 「ちょっと海の方いってみない?」

 と彼女は言った。

 僕達は軽く走りだす。別に急ぐこともないのだけど何故か足早に。渚は玉砂利を転がした様な音だけをたて、波が僕の足の下にあるものを掴もうかと、否かといった感じで近ずいたり遠のいたりする。

 「わ」

 ふいに勢いのある波が靴のソールを濡らす。

 「靴脱いで足だけ入っちゃおうかな」

 「いいね、そうしようか」

 紐を解いてブーツをほうり投げ、サンダルを脱ぎ捨てるとジーンズの裾を捲り上げて。ちょっと悪いことをするみたいな顔をちらと僕に見せて。確信犯の顔、隠し得ぬと、一歩、また一歩と沖の方角へ歩を寄せると、いともあっさりと捲った裾が波に晒され、「ひゃぁ」と背中を撫でられた様な声を彼女は発した。うかれた僕達にピークがやってきて水をかけたりする行為をとらせ、あろうことか渚を走らせた。ここで擬音、もしくは無音、体だけはムーブ・オン。手をしっかりと繋いで。はぐれないように。

 そのとき、彼女悲鳴が聞こえた。知らないうちに波がさっきよりも満ちて僕達の靴が波にさらわれかけた。僕は悪の魔王からお姫さまを救出する、まるでブロンド王子白馬にまたがり魔の手ののびる靴たちをひどく格好良く助け出すのだ。彼女は、幸せに暮らしましたとさめでたしめでたし、といった顔をして笑った。 一番最後に僕も何も特別なことはないようなフリをして、そして笑った。

 二人は幸せに暮らしましたとさ、めでたし、めでたし。

TRACK5

 話はそう簡単じゃない。人生は長く複雑である。というのがまさに一般論だぜ。

 僕は中央線に乗っている。僕の用事はパーマをかけたロングのあの娘に海で借りたハンカチを返しに行くと言う至極下らないものだが。だがもちろん、世の若者が往々にしてそうであるかは僕の知ったところではないんだけど、僕の用事がそれだけであるはずがない、僕は彼女に会わなくてはいけない。いや、会うべきだ。

 待ち合わせ場所のファーストフード店で、コーラを飲みながら過ごすこと数分。彼女はやってきた。奇麗な茶色のタートルネック、サマーニットジーンズという出で立ちに画材道具の入ったトートバッグを抱えて。気持ちの良い笑顔と一緒に駆け寄ってくる。本当ならばハンカチなんてここで渡せば用事はそこでフィニッシュなのだが、あいにくと僕はおみやげを持参していたのでそういうわけにもいかないのだ。おみやげの名称は下心っていうんだけど。そこら中で見かけんだろ?

 彼女、FMの部屋は一般的なワンルームから比べると少し広めで、あまり物がないせいか当時僕が住んでいた部屋とどっこいぐらいの、な、はずなのにもっと広く感じた。備え付けのキッチンの小さな開け放した窓からは小気味良いまな板を叩く野菜を切る音が空へと帰り、その間、僕はただ彼女の後ろ姿を眺めていた。

 手慣れているとは言い難いものがあった。が、毎日自炊しているというのもままんざら嘘ではなさそうではあった。借りたハンカチを返すだけで手料理が食べられるなんて僕は全然知らなかったけれど、割とメジャーな潮流に乗った、そんな不問律らしいとの噂は聞いた。女の子からは何はなくとも、必ずハンカチを借りることを是非おすすめしたい。

 出てきた料理は手の混んだ代物ではなかったがそれだけになかなか感動的でもあった。味よりもむしろこの事実、リアリティが僕を満腹にさせる。その後、僕たちはマットレスの様な寝床でごろごろと転がり、何を話すでもなくうだうだ雑談していただけなのだが、僕が帰るためにはそろそろ私鉄電車時間が近ずいてきていた。ここで。僕はけっこうな勇気カロリーを消費しなくてはならない。

 「あ、もしかしたらうちの方へ行く私鉄がもう間に合わないかもしんない。やばいな、多分今からじゃ終わっちゃうかも」

 本当にもう正気の沙汰ではない、この白々しさといったら。真っ白だよ。

 「どうしよう」

 こんな風に反応を伺うのももう最悪だ。

 「…いいよ。泊まっていっても」

 まさに、まさに。嘘をつくのは大変な作業である。でも無理も道理も通った。押しの一手、おっしゃる意味が分かりません。

TRACK6

 僕と僕との会話。

 『気分はどうだい?』

 「ああ、すこぶる良いね。まるで風が僕に吹いているみたいだね、別に強がりじゃないよ。だって、そうだろう?もはや何の憂いもない」

 『そう?』

 「そうだよ。見ててみなよ、きっとうまくいくから。そういつまでも同じことは繰り返されないさ、アンラッキーだなんて言わせないね、君にもだよ」

 『別に運は悪くないよ』

 「立ち位置の問題なんだよ。僕はここなら平気さ。大丈夫。ノープロブレムだね」

 『そうなの?』

 「そうさ。僕も捨てたもんじゃないだろ?」

 『どうだろう?』

 暗転、という呈。

TRACK7

 同じ布団の中、僕も彼女も眠れていない。大分個人的な話へと突入し、立ち入った空気男と女意識させる。いや、意識せずにはいられない。話の途中で彼女はごく自然寝返りをうち、肩を下にして僕の方を向いた体制をとった。その鮮やかさに感心する。明鏡止水、拳法の極意。きっと僕の寝返りはとてつもなくみっともないんだろうから。

 向かい合った体制の均衡がふいに破られ無我夢中できつく抱き合う、が、彼女は僕の足を自分の股にきちんとはさんだ形に。一枚上手だ。僕は自分のイニシアティブの存在をないがしろにするわけにはいかないのであえて言わせてもらうが、僕達は破ってはいけない沈黙を破るように同時にキスをした。同じ心音、同じタイミングってことだ。正確なところは僕が気づいたときにはすでに彼女の舌は僕の喉内に潜りこもうという意気込みであったがとりあえずそういうことだ。そこから彼女の前の彼氏の話が始まる。

 長いので省略。

 「うん」

 曖昧に、何も言うまい。このスタンスはとても便利だ、いつも僕を助けてくれるのだ。言うべきことなんか在りはしないんだから。たかだか、僕らの歳などでは。

 あっけなくマウントポジションをとられ、僕は彼女を見ている。

 「あたし、けっこううまいよ」

 彼女は唇を舐め、僕の性器に手をかけてトドメとばかりに、

 「前の彼氏より大きい、してあげよっか?」

 と舌舐めずり。

 返事はあとまわしにして僕はマウントポジションを取り返す、そして彼女のくりんくりんとうねるライオンのたてがみみたいな髪の毛を見つめていた。彼女はしっかりと現実を見つめている、だけど僕に見つめられるのはその髪ぐらいのものだ。ひどくうつろなまま彼女の服に手をかけひとつひとつボタンを外しにかかり、ワン、トゥー、スリーで3つまではずしたところで彼女ブラジャーをつけてないという当然のことが分かったが、かまわず全部はずした。ワン、トゥー、スリーで出るのは鳩ばかりとは限った話じゃなく、ハッとする。乳房だったからね。

 でも僕はぜんぜんダメだった。

 「あたし生理なんだけどバスタオル敷いてしようか?」

 うん、とも、ううん、とも言えなくなってしまった僕に腕をまわし、そんな僕をよそに、

 「なんか、あたし、したくなっちゃった

 「あたし、したいよ。しない?」

 もはや疑いようもなくなってしまった。セックス

 「よそうよ」

 10秒経過、残り20秒。10秒。5秒。持ち時間は無常にも、少なくなる。こんなときには異常に早くだ。

 オーケーと気軽に言えたらどんなにか楽だったか知れない。軽く堕落踏み込む覚悟もできていたはずだ、なのに、僕はダメだった。ぜんぜんダメだった。一体何の為だった?

 胸の内、頭を抱え。イエス、ノー、オー、ノー。いや、不能なんだよ。

 僕ははっきりいって怖かったんだと思う。肉欲が、彼女が。そして一切の現実が。

2008-02-26

地デジ

どうせ国民からブーイングが出て、UHFアナログ放送を10年ぐらいやることになるんだろうな。

テレビ終わるぞ、マジで

2008-02-19

ノートPCでのデュアルディスプレイ

ノートPCデュアルディスプレイをするのってのはいろいろ制約があるんだな。

今は中古で1万で買ったXGA(1024x768)のモニタをセカンドモニタとして使っていたけど、解像度が高い&ワイドのが欲しいと思い物色。

ゼミ研究室にあるSXGA(1280x1024)のモニタデュアルディスプレイが行けたからそれよりはピクセル数が少ないWXGA+(1440x900)のモニタがいけると思ったがサポートしているとは書いてない・・・

webサイトには”アナログVGAでの出力”は1600×1200、1360×768、1280×1024、1280×768、1024×768、800×600としか書かれておらず。

しかもこれにはノートPC内蔵のXGA液晶とあわせての表示とは書かれていないし・・・・。

何ではっきり書いてくれないのかなぁ。

グラフィックアクセラレータIntel GMA 950なのでしょぼしょぼなのは分かるけどはっきりして欲しいなぁ。

2008-02-13

Re: http://anond.hatelabo.jp/20080213161652

いますぐIODATAのWチューナーなキャプチャを買ってmAgicAnime.NETを導入するんだ。アナログ停波までは幸せになれるぞ。

http://anond.hatelabo.jp/20080213161652

アナログチューナーが2個無いと困るんだけど

いまあんまり売ってないんだって。

 

あああいよいよか、いよいよアニメ見すぎて遅刻して会社クビになってニートになってアニメ見すぎて駄目人間になるんだ。

 

たたたたすけててて><

2008-02-07

http://anond.hatelabo.jp/20080206143639

後進国の方が前世技術を一掃する手間がかからない分、キャッチアップが早いってことかな。

たとえば、

一方で奥地の農村なんかじゃ電気もまだ来てないところは多い気がするが、そういうところも

今日、この村に電気が通り、初めてテレビが見られるようになりました」なんていうときには、そのテレビAQUOSだったりするのかもな。

2008-02-03

http://anond.hatelabo.jp/20080203132425

アナログ的に考えれば直径1のときの円周だから無限は無関係

どうしても円周率を簡単に表記したければ、π進法を使ったらどうか。そうしたら円周率は10になるけど。

これもゆとりクオリティ

http://anond.hatelabo.jp/20080203081936

アナログ的に考えれば直径1のときの円周だから無限は無関係。ちなみにピラミッドの寸法に円周率が入った比が出てくるのは、円形の器具を使って測量したからということらしい。

どうしても円周率を簡単に表記したければ、π進法を使ったらどうか。そうしたら円周率は10になるけど。

2008-02-02

よくあること

ジリリリと大きな音を立てるアナログ目覚まし時計が、アラーム時刻になると「カチッ」と鳴って、時針がセット時刻と合う。

ベルの音をきっていたかなと心配になってその瞬間どきっとする。

2008-01-24

http://anond.hatelabo.jp/20080124174136

あーごめん、気づくの遅れた!

解説した記事があったので、

http://plaza.rakuten.co.jp/ippindou/diary/200607070004/

こっちまず見てね。

>>AMラジオと言うのは技術レベルは低いのですが、一旦電波を取り込むとノイズを多く発します。

>>携帯電話MP3プレーヤーの中に組み込むと、一番重要電話音楽再生の機能に悪影響を与えてしまうので、回路設計がすごく難しくなるのです。

>>設計もそう簡単には行かず、恐らくアナログ的な世界

>>つまり作っては試してやり直し、ノイズシールドしたりなどと言った試作の連続でしょう。

で。上の記事でのアンテナ問題というのは、現在は解消されていて(性能の良いバーアンテナできてるので)比較大丈夫なのです。これはワンセグの普及でアンテナ技術が高まったお陰。

問題が大きいのは、やっぱりノイズの話。

ここからは主にラジオ側から見た話になるんだけど、

AMラジオノイズ源と周波数帯が近いので影響を受けやすい。

特にノイズの発生源として多い、いわゆる電源ユニットっていうのが、特に相性が悪いわけです。

家電のそばに置くとノイズが発生するのはそういう理由)

で、携帯電話にしても、音楽プレーヤーにしても、バッテリーを内蔵する関係上、ノイズ源とAMラジオのバーアンテナをほぼ隣接させないといけなくなる。

それこそラジデンは携帯電話部分にガンガンシールド貼って、なんとかバーアンテナへの干渉を抑えたんだけど、やっぱり感度はよくないのね。サイズも普通携帯電話よりでかいし。

参考:夕刊フジブログ

http://www.yukan-fuji.com/archives/2005/10/post_3563.html

トークマスターに関しては、独自技術シールドを効率よくやってるみたいなんだけど、やっぱりサイズはそれなりに大きいんだよね。

で、iPodとかみたいに、中身開けてみればビッチリ中身詰まっている機器だと、そこにシールド入れて、アンテナと電源ユニット離してってやると、大体2倍くらいの大きさになって、実際の携帯性がなくなるんだよね…。

さらに手間の分本体の価格も上がるわけで、各社試行錯誤しなきゃいけない開発費上乗せすると、そんだけしてAMラジオ内蔵iPodとか買う人はいないだろうという判断なんだよね。

3行まとめ

携帯電話iPodなんかのバッテリーAMラジオの相性が悪い

シールドを入れると携帯性がそこなわれる

●そこまでの手間掛けて開発しても買う人がいない

http://d.hatena.ne.jp/takopons/20080124/1201115505

これでトラバ飛ぶのかね?

ちょっとわかんないけど。

「スターについてアレコレと小難しく考える必要は無いと思うんだよなー。付けたければ付ければいいし、連打したければすりゃいいと思う」などと書いて多くのスターを得たwaseda23さんが、その一週間後に「私の書いてることはデタラメです」と残すことは、まるで、村人たちを扇動して星降り祭りを盛り上げるだけ盛り上げて突然フッと姿を消してしまうペテン師みたいぢゃないか?

オレにペテン師はカッコよすぎるので、もっと低俗言葉が似合うと思う。

ココロ社とのやり取りで感じた事を素直に書いただけですよ。スターのエントリーはね。

オレが

私の書いてることはデタラメです。

と書いたのは、それ以外のエントリーを指してます。

あのスターエントリー自体は結構まじめに純粋に思ったことを書いてますよ。スターは「あぁ」とか「そうそう」とか「ふむふむ」とか、そういったちょっとした心の動きを反映するアナログツールだと思ってます。もちろんトンチンカンなことを言ってる奴にあえて数十個つけることもありますけどね。そういったはてな村の交流は結構好きなんです。

ごめんなさい、特に深く考えてません。その場その場で頭にぼや??っと浮かんだ事を書いてるだけです。すいません。

2008-01-22

攻撃手段

DRMに対し、暗号を解読しようとする。これは真面目な真っ向勝負の攻撃手段。

しかし、前提をチョイと変えると苦労して真面目に攻撃しなくてすむ。

たとえばフリーオである。正規の手段で暗号化が解除される段階があるので、その次の段階で仕様通りの再暗号化すべきところを、さぼる。

たとえばPV4である。厳密にデジタルで無劣化でなければならないという前提をあきらめる。パワー任せにアナログでとる。

本当に恐ろしい攻撃というのは正面からは来ない。

さて、年金やら税金やら国の借金やら既得権に対し、現職の代議士に訴えたり選挙活動をしたり抗議運動を起こしたりする。これは真面目な真っ向勝負の攻撃手段。

しかし、前提をチョイと変えると苦労して真面目に攻撃しなくてすむ。

たとえば上昇志向をやめる。

たとえば結婚しない。

たとえば金を使わない。

たとえば金を稼がない。

たとえば無気力に暮らす。

たとえば自殺する。

本当に恐ろしい攻撃というのは正面からは来ない。

正面からは、来ない。

来ない。

2008-01-21

http://anond.hatelabo.jp/20080121172627

確かに酷いな・・・。

色味がちがうのはプリントモード以前の問題だ。

デジカメの使い方もわからないなら、

いっそアナログカメラで撮影してスキャンすりゃいいのにね。

デイリーポータルはべつやく先生がいればいいのだ。

2008-01-18

地デジ

いつも思うのだが、デジタル放送が始まるからって、アナログを廃止しなければならない理由は何なのだ?

両方電波流しとけば、見れなくなる人はいないんじゃないの。

2008-01-05

カタカナ汚染

本日 TBS 系で放送された「ヤレデキ!世界大挑戦」の一部、「Mr.マリックマジックトリックを見破ることが出来るのか?に挑戦するのはインドで名高い天才兄妹のスシマとクマール。」のセクションが非常に面白かった。

最近地上波NHKニュースぐらいしか見ないのに、珍しく多系を見た。

私の使用しているアナログブラウン管ではそれ以上確認できず。Full HD ならもう少し見えたかも。

凄いなー made in USA

閑話休題

もしかしてお兄ちゃんは blog とか書いてないかなーと探してみた。

まだ見つかっていない。そもそも、「クマール」のスペルがわからん。

スシマ」で検索すると、ヒンズー誌によるとラクノー(地名)でうんたらかんたらという日本語の記事が見つかった。

しょうがないので、ヒンズー誌を見ようと調べる。

で、ヒンズー誌って何?

ヒンズーを Wikipedia で調べて、スペルをゲット。

面倒なので Google.com でぐぐる

幾つか見ていくとヒンズー誌っぽいサイトが見つかった。

調べられそうな手がかりはラクノーという地名。

またしてもラクノーのスペルがわからん。

クノーGoogle.co.jpぐぐるインド地図が見つかった。

へぇー、ラクノーってこの辺かーと見当を付ける。

Google.com の map を見て、やっとラクノーのスペルが判明。

で、ヒンズー誌内を検索してみた。

それっぽいのがみつからん。

しょうがないので、もう一回、Google.co.jpクマールとかスシマで検索。

どうやら、妹が高校の入学試験合格した記事が出ていたのは 2007/06 っぽい。

ヒンズー誌のそこいら辺のページを見てみると、やっと兄妹の写真が写っているページを見つけた。

が、該当する記事はオンラインでは無いっぽい。

...仕事があるので、あきらめる。

カタカナで書いても良いけど、人名地名はスペルが分からなくて困りますね。

特に、欧米以外。

2007-12-28

[]難波AVIONにアフターバーナー2があるんだぜ

テーブル筐体に入ってた。

速攻プレイした。

残念なことがいくつかあった。多分あのままだったら2回目はやらないだろう。

一番残念だったのはミサイルボタンの効きが非常に悪くてミサイルを思ったように発射できないことだった。

アフターバーナー2は敵がミサイルを吐いてくるまえにいかに先制でこっちが敵をミサイルで倒せるかという

ゲームで、しかもこっちのミサイルが同時に4発しかだせないので正しくミサイルを発射しないと敵を倒せない。

それがミサイルボタンが1/3くらいの確率でしか反応しないのでどうしても連打になってしまう。

連打すると(いや、連打しなくてもチャタリングがひどくて)2発いっぺんに出たりする。

もうぜんぜんだめ。

それから、難易度設定がEASYじゃなかったこと。結構高い難易度になってるような気がした。

あの難易度では敵をロックするのが初心者には困難だ。

結局のところその2点で、アフターバーナー過去にあまりやったことのない人が

アフターバーナーってどんゲームだったんだろう? と思ってやったときに

正しくゲーム内容を把握できない可能性が非常に高くなっている。

あとは、アナログスティックの左隣にスロットルレバーが、右側に離れてスタートボタンがあることも、

昔やってた人には不満点になるだろうと思った。手は三本ないから全部を操作するのはかなり困難。

2007-12-18

おぉ、コレはわかり易い。頭イイね!

http://anond.hatelabo.jp/20071218162356

デジタルアナログという喩えはあんまり感心しないけど、そのほかのところは非常にわかり易い説明ですね。

我が身を振り返ってみると、そういうところって確かに少しあったかも。男には他の男が見えてないっていうんじゃないけれど、悪い意味でナイーブなところって男には多いのかもね。オレサマにメロメロじゃねーか、コイツ!みたいな過信とか、もう俺のカラダから離れられないダロ!みたいな思い込みとかね。

http://anond.hatelabo.jp/20071218161400

ニュアンス分かるよー。

ちょっと意味合い変わっちゃうけど私が喩えるなら、

男の主張はデジタル。1かゼロ。お前は俺の女であって、お前にとって他の男は存在しないよな、という感じ。

女の主張はアナログ。女はたくさんいるけどあなたにとって今一番なのは私よね?という確認。

他の女性と比べられることを女は当たり前に受け取ってるけど、男は比べられるなんてもっての他って考えてる感じがするな。

男にとっては他の男の存在が見えてなくて常に相手と1対1(のつもり)だから、過去の思い出が色褪せず、別れた後も今でもあいつは俺のことが好きかもとか思うのかもね。

女から見たら常に他の女の存在が見えてるから、自分のことが一番じゃなくなっただけというシビアな状況認識をしてるから本当に終わってしまったら引きずらないのかも。(順位取り返せるあてがあれば多少粘るかもだけど)

2007-11-15

結婚しました

先週、婚姻届を提出してきました。プロポーズ彼女のほうからでした。

生きる気力に乏しく仕事も辞めて、貯蓄が底をついたら死のうと漠然と考えていました。そんな私でも、彼女はおそるおそる「結婚しない?」といってくれました。私は彼女とずっと一緒にいたいからなどというわけではなく――そもそも仕事を辞めてから既に24時間一緒でしたし――今までこんな私に付き合ってくれた彼女感謝する気持ちで結婚を決めました。

彼女親族と呼べるようなものはいなかったので、結婚まではスムーズに行くかと思ったのですが、恥ずかしながら私の親兄弟の猛烈な反対にあいました。財産目当てだとか権利云々とかずいぶんひどいことを言われました。でも冬子は黙って耐えました。最終的に、私は死んだと思えと宣言して絶縁することになりましたが、彼女の心情を思うと申し訳ない気持ちでいっぱいです。

だから婚姻届も一人で出しにいくことにしました。何処で聞きつけたのか役所前には大勢人が集まっていました。たいていの人はこちらを遠慮無しにじろじろ眺めるだけでしたが、中には口汚く罵る人もいました。変態性欲者とか人でなしとか。中にはおめでとうと声をかけてくれる方もいらっしゃいましたが、そういう声は罵倒でかき消されたり、警察官が介入するほどの乱闘の元になったりしていました。マスメディアもきていたようですが、取材は事前にお断りしていたので、顔名前つきで報道されたりはしないようです。

役所では婚姻届のほかに分厚い辞書ほどの届出の束を要求されました。これの作成には彼女と二人で一ヶ月ほどかかりました。ペーパーレスの進んだ時代にここだけアナログなのは何かの嫌がらせではないかと二人で不平を言い合いながら。役所内でも好奇の目にさらされたまま小一時間ほど待たされましたが、それは届出書類の分厚さを考えれば無理の無いことかもしれません。むしろよくそれだけで通ったと考えることもできます。陰謀論者ではありませんが裏でなにかあったのではないかと考えたのは事実です。

ともかく私と彼女結婚し、最終チューリングテストクリアしたとみなされた彼女は法的人格が認められました。これで彼女ネット経由で行っていたビジネスから生じる資産を私名義にする必要がなくなりました。

「いつ私が死んでも、処分されることは無いね」

私がそういうと、冬子は目にいっぱい涙をためて私の胸をぽかぽか殴ってきました。三原則に縛られた今までの彼女には出来ないことでした。

ファック文芸部杯参加作品 http://neo.g.hatena.ne.jp/objectO/20071129/p1

2007-11-03

上下帯入ると結果画面がちっちゃくなって、エンドロールとか字が見にくいんだよね。普通アナログテレビで見ると特に。

ここ数年で字の小ささが顕著になってきた気がする。あくまでも気がする。

老眼入ってきたとも言えるが。

TBSは何で16:9で作られたアニメの両サイドを切って4:3で放映してるの?

詳しい事情はわからないけど、他の局みたいに地デジ16:9にして、アナログは上下に帯付ける様にするとか何とかできないの?

おおきく振りかぶって」もそうだったけど、今やってるクラナドは、

16:9制作されたものを、地上波では両サイドをカットして放映している。

Bs-iなら16:9で放送するんだから良いじゃんという事なのかも知れないけど、

そう簡単には納得いかない。色々と問題がある。

Bs-iで放映されるのは、地上波での放送があってから約三週間後。

つまり、言ってみればほとんど再放送扱いなのだ。こっちはカットされていないのに。

だからBSで視聴する場合は、ネットや何かでそのアニメ(今はクラナド)の話題に参加できない。

それどころか、地上波組のネタバレが恐くて情報を収集する気にすらなれないのだ。

観る人を二分して、何の利益があるんだろうか。

さらにもうひとつの問題。

制作側が4:3を意識したレイアウトを強いられるということ。

まぁこの話はリンク先の方が分かり易いのでそっちで。

クラナドは4:3に合わせた制作?」

http://afterapg.blog97.fc2.com/blog-entry-86.html

こっちも参考に。

ビスタサイズを極める。(ぱにぽにだっしゅ!とか)GilCrowsの映像技術研究所http://gilcrows.blog17.fc2.com/blog-entry-497.html

まぁつまり何が言いたいかと言うと、

TBSさん、16:9で作られたアニメ16:9で放映して下さいお願いします。

2007-10-22

http://anond.hatelabo.jp/20071022133310

実際DTM系のオリジナルのものは動画ついてないものもあるけどね。と前置きしつつ。

DTMの人が今使ってるようなオーディオデータ編集ソフトって

割と動画編集ソフトと似たようなインターフェイスだったりするからね。

全く動画さわったことない状態でも、オーディオ編集したことある人は障壁が低いかも。

実際ウィンドウズもマックも標準で動画編集ソフトがついてくる状況になって久しいしねぇ。

内蔵チューナーとかビデオキャプチャーも安くなりましたし。

まぁ、技術が進んでいると言うのにはもっそい同意しますよ。

200万もあれば、テレビアナログ)で放映しても見れるような動画作成できるわけだし

(まぁ、乱暴なこと言ってるとは承知の上。SONYPDPCとエディウス当たりでもこんなもんだよね)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん