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2018-11-11

後世に残したい美しい言葉 5選

①孫衛星

衛星の周りを回る衛星のことを孫衛星という。

しかしこのような天体は天然には発見されていない。

実物はないのに未来発見される可能性のために名前けが付いている。

言葉の影響力は今この世界のみに及ぶのではないことを教えてくれる。

トリプルA面

メイン曲が3曲入っているシングルCDのこと。

A面B面とはレコードからの名残である。メイン曲をA面、カップリング曲B面と呼び、両方の曲がメインとなる場合両A面とかダブルA面という。

そこまでは良いのだが、トリプルとなると元のレコードイメージは完全に崩壊する(レコードに面は3つもない)。

まり元はレコード由来の概念だったものCD拡張した際、面という言葉意味を失い、抽象世界上の産物になったが故に成立した言葉なのだ

言葉は実世界から発生するが、必ず手の届かない抽象世界へと逃げていくことを教えてくれる。

幽霊文字

JIS規格に紛れ込んでいる、どの文献にも存在しない漢字のこと。

「彁」などが有名で、担当者ミス等で発生したと考えられているが、面白いのは今や「どの文献にも存在しない」とは言えなくなっていることだ。

まりこの投稿のように、「幽霊文字」を解説する文章上で確実に「彁」が使われるからだ。

しかし、この「幽霊文字」という言葉のものも、「彁」などの漢字存在して初めて意味を持つ。互いに互いの存在解説する以外には使われない閉じ切った関係である

言葉は実世界から切り離され、単独存在することすらできることを教えてくれる。

SOS

Save Our Shipの略などと言われているが、それは後付け。

実際はモールス信号の「・・・― ― ― ・・・から来ており、SにもOにも何の意味もない。

たまたまSとOが当てはまっただけのところから意味が発生し、全世界に広まり、それが本来意味のように言われさえするようになった。

言葉は常に偶然発生し、偶然成長することを教えてくれる。

ライトノベル

定義説明できない言葉代表格。

ライトノベルとは何々である、という説明を、人類の誰も持っていない。どんな定義をしても例外が発生し、曖昧中間が発生し、いつまでも意見が一致しない。

しかし、「このようなものライトノベルの中核的イメージである」という共通信念を、我々はなぜか共有できている。

誰も説明できないのに何となく意味は伝わる。これはある種の奇跡だと思うし、言葉の魔力のようなものだと思う。

言葉人間しか使わない道具なのに、人間の思い通りになどできないことを教えてくれる。

 
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