2024-10-02

妻がVtuberになった話

結婚して二年目。子なし。家族構成は俺と妻と、猫が一匹。

妻は専業主婦で、家の中のことはほとんど任せっきりだったんだけど、「私、Vtuberやってみたい…!」なんて言い出したのが先々月のことだった。

最初に聞いたときは寝耳に水で、正直「え?」って感じだった。

難しいんじゃないか?と聞くと、何でも最近Vtuberアバターは手軽に作れるらしくて、普通の人でも割と簡単デビューできるらしい。

まぁ、妻が楽しめるならいいかと、「やってみたら?」と軽い気持ち背中を押したわけ。

その瞬間、「ほんとに!?」って妻の目が輝いたのを見逃すことはできなかったよ。

そのあとはもう怒涛の勢いだった。アバターを作ったり、マイクを用意したり、配信ソフトをいじったりする妻の姿を見て、「本気なんだな…」と少し驚いた。

元々妻は有名Vtuber配信をよく見てたみたいで、必要ものを事前にリストアップしていた。

そうして、あっという間に初配信の日が来た。

その日、俺は配信を横目で見守りながら、ドキドキしてた。

妻がどんな風に話すのか、どんなコメントがつくのか、気になってしょうがなかったんだ。

ちなみに妻の配信は主にゲーム実況身バレを防ぐためにどのゲームなのかは伏せるけど、再生数がぐんぐん伸びていくのを見て、俺は「え?こんなにうまくいくもんか?」とだいぶ驚いた。

特にある配信では、一気に一万再生までいったんだ。

妻はもう大喜び。その日は一緒にちょっと豪華なディナーにして、二人と一匹でお祝いした。

配信コメント欄を見てるとさ、「かわいい!」とか「声が癒される~」とか、もう褒め言葉がずらりと並んでるわけ。

妻の前では「あー、そうか、そういうもんかー」って態度でコメント見てたんだけど、彼らは妻が既婚者だって知らないんだよね。

妻は俺のパートナーで、毎日一緒にご飯食べて、テレビ見て、寝てるんだってことを、彼らは全く知らないわけだ。

その事実に気づいたとき、俺の中で何かが弾けた。

なんだこの優越感…!ってね。いや、冗談じゃなく、自己肯定感ヤバい感じになった。

だって、みんなが「かわいい」とか「声が最高!」とか言ってる相手が、自分の妻なんだよ?

そりゃ内心笑っちゃうよね。「ああ、この可愛いって言ってる相手が俺の妻だよ」って、一人でニヤニヤしながら画面見てた。

それだけじゃない。スパチャも少しずつ増えてきたんだ。

妻の配信中に「かわいい!」って言われるのも嬉しいけど、そのかわいさにお金を投げてくれるっていうのが、また俺の中で変な感情を呼び起こすんだ。

まるで自分財産が認められてるかのような…いや、言い方が悪いかもしれないけど、妻が他の誰かに認められてるその瞬間を、俺だけが知ってるっていうのがたまらないんだよね。

彼らは知らない。

妻が俺のものだってことを。

そして、妻もそれを楽しんでいるんだろうけど、俺はそのことをもっと楽しんでるんだと思う。

彼女Vtuberとしての成功を求め、俺はその裏で彼女秘密を知っている。この事実に陶酔しているんだと思う。

今のこの状態が、なんだかとても心地いい。

  • 人妻Vtuberというか中の人が結婚していることが割れていたり公言していたりする女Vtuberってけっこう多いからな。

  • 誰かここに王騎(大沢たかお)の写真を貼ってといて~!

  • 毎日12時から5時まできっちりゲーム配信してるvtuberがいて、専業主婦なんかなって思ってる。 午前中に家事をすませて、旦那さんが帰ってくる前までやってるとか。

  • NTRモノの導入だな!

  • お、おう。スパチャ受け取り条件とか調べてから設定をもっと練ろうな……

  • まゆ?

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