2023-04-01

飲み会を断り続けた男の末路

もう20年くらい前の話だが。

俺は、新入社員のころ、飲み会に嫌々参加してた。

ほんとーーーーーーーーーに嫌で、2年目くらいからたまに断りだして、3年目でほぼ断り、5年目で全く行かなくなった。

仕事の話ばかりだし、酒飲めないし、金もかかるし、めちゃくちゃ疲れる。

メリットが全くなく、デメリットがクソでかかったから、行かなくなった。


しかしある時。

強制参加の飲み会があった。

俺は「たまにはしゃーない。。。」と、渋々参加することに。

でも、会場に向かっているとき電話が鳴った。

妻「子供が倒れて救急車で運ばれた!」


俺はマジで焦った。

そんなこと、いまだかつてなかったから。

近くにいた同僚に事情を話し、俺は病院に向かった。


幸い、子供の容態は深刻ではなく、その日のうちに退院できた。

次の日、同僚や上司に、飲み会の欠席を詫びた。

その後、数日は特に何事もなく過ごしてた。



しかし!

社長から直々に呼び出され「飲み会が嫌だからといって、嘘をつくのは辞めてほしい」と言われてしまった。

俺は「いや!あれは本当に子ども!!!」と熱弁したが、社長は「まぁ。。。そんなに嫌ならいいんだよ。。。」と。

俺は噓つきのレッテルを張られてしまった。

仕事は頑張っていたし、プライベート時間を削って勉強してたし、それなりの成果も出していたし、そこそこ好きな会社だった。

でも俺は、この時から「いつか会社を辞めるだろう。。。」と考えるようになった。

そしてそれが確実となったのが、年末の人事評価だ。

評価は最悪レベル

評価に連動するボーナスはほぼ無かった。。。

その時は、ちょうど三人目の子供が生まれる寸前で、急遽実家から金を借りたりと、人生で初めて金のために奔走した。

で、翌年の5月退職した。


あれから12年。

今年、一番上の子が、大学入学で旅立っていった。

飲み会の時に、救急車で運ばれた子だ。

なかなか良い子に育ってくれ、努力の末に某国立大に受かって、うれし涙というのを人生で初めて経験させてくれた。


俺はと言えば、退職後に個人事業主となり、その後法人成りして、今も細々とやっている。

飲み会は、同業者と年1回、友達と年1回くらい。

それなりに楽しい

俺は、別に飲み会が嫌いなわけじゃない。

会社飲み会が嫌いだったのだ。

あの無駄時間無駄な労力、無駄な金が心底嫌だったのだ。

これは飲み会がどうこうって話じゃない。

人生ストレスとどう向き合っていくかという話。

ストレスを避けるためには、一般的なレールから外れるかもしれない。

レールから外れる人生は、リスクもあるし、先が見えない恐怖もあるし、周りからの冷たい目線もある。

それなりの忍耐と努力必要だ。


でも、俺がサラリーマンを辞めて思うのは、「自分がそれなりに楽に生きられる環境は、結構ある」もんだと思う。

いろんな経営者フリーランスの人たちに会って、いろんな人を見てきたが、独立した人はなんだかんだ、自分が楽な道で食っていると思う。

新しい道に進みだした息子にもそうした道を見つけてほしいと思う

  • 正しい選択をしたね 自分を信頼してくれてない人間とは働けないもんね

  • 診断書出せばよかったのに嘘くさい

  • 日本の伝統的なところに行くと、飲みにケーションも仕事のうちみたいなところがあるのがちょっとね。

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