2023-02-21

赤木智弘成田悠輔の違い

高齢者集団自決せよ」の成田悠輔が炎上しているが、個人的には過激レトリック自体は許容されるべきだと考えている。

例えば、赤木智弘も16年前に『論座』で「希望戦争」と言ったが、これをきっかけに当時の若者に向けられた自己責任論が反省され、若者が直面している深刻な貧困排除問題に焦点が当たるようになった。「戦争」というレトリックを使わなければ、ここまで注目を浴びることはなかったはずだ。成田赤木と同様に過激レトリックで、世間に向かって問題提起をしようとしたのだろうし、炎上していることについても、むしろ「狙い通り」と余裕で見ているはずである

しかし、おそらく成田の予想に反して、「高齢者集団自決せよ」は、「希望戦争」と比べるとほとんど共感の声が見られない。赤木の「希望戦争」が当時、上の世代護憲派左翼には批判されたものの、下の世代論客から共感され歓迎されたのとは対称的である

それは優生思想が含まれいるから、というだけではない。赤木の「戦争」には、非正規雇用若者からの、社会的平等承認が得られない世の中が「平和的」に続くことへの絶望感が表現されていた。しかし、そのような差別排除を受けた側のルサンチマン社会正義の実現を求める声は、成田の「集団自決」には全く存在しない。逆に、「使えない奴はさっさと退場しろ」という、経済的権力を持つ強者の側からメッセージと一体化している。これでは共感が集まるはずもないだろう。

そもそも世代対立の図式は使い古されたものであり、そこには新しい視点知識は何もなく、むしろそうした図式で社会理解することは適切ではない、ということが反省されるようになっている段階にある。高齢者医療年金若者一方的負担であるかのような、社会保障についての理解根本的に間違っている。経済学者としては優秀なのかもしれないとしても、社会保障について語っていることは明らかに高校生以下である

  • 今じゃあの人もどこにでもいる左派フェミ騎士の一人になっちゃったからなあ

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