2023-01-19

スマホウイルス侵入方法

はてブで少し話題になっていたので解説しよう。結論から言えば、不安を煽れば親世代一定数は指示どおりにセキュリティに穴を開けてウイルスを連れ込んでしまうのだ。

1.ウイルスの潜伏場所

怪しいサイトの糞広告の他、スパムSMSに潜む。最近(といっても結構からか?)多いのは郵便佐川等の荷物届けの不在通知(を装ったリンク)、税金申告漏れ通知、差押通知等一瞬マジモンかな?と思ってしまうやつ。これらはトロイ感染した電番からくるのでそもそも公式っぽくない電番からかかる。そもそもどの公式公共機関にも一切SMSによる通知はしてないと記載、周知されているので覚えておこう。

2.感染手段

リンクを開くとウイルス感染しました!等の危機を煽る例のページが開く。ここでは何も起きてない(不快ではあるが!)。そのページではウイルス対策方法として、丁寧な説明野良アプリインストール方法記載されており、そのとおり設定すると無事自分の手でウイルスアプリを迎え入れてしまう。

https://www.itmedia.co.jp/news/spv/2111/26/news125.html

ここあたりにある絵のイメージを参照されたい。

3.目的

ひとつトロイ化。どんどん対象を増やそうとばらまく。もうひとつ暗号資産への入金誘導。これがトロイSMS送信と非常に相性がよく、足がつかずに金をせしめることができる。

4.対策

AndroidiPhoneともに基本はOSで守られている。普通にしてたら問題は起こらない。ただし、上の説明の通り、自分で外されたらどうしようもない。やれることは、google playapp store以外からのどんなアプリインストール誘導詐欺であることの啓蒙くらいだろう。

5.iOSなら安心

上のリンクの通り、iPhoneにも、Androidにも、どちらにも「自らのセキュリティを解いてしまう」手順が存在し、詐欺者は丁寧丁寧丁寧にその手ほどきしてくれている。セキュリティを自ら崩してしまうことにはOSは無力なのだ

寧ろ、安全から、という一昔前の知見でiPhone無防備に使うほうが危険なのかもしれない。

6.結論

不安を煽れば親世代一定数は指示どおりにセキュリティに穴を開けてウイルスを連れ込んでしまうのだ。

正しい知見をもって、危険アプリをいれないことが大切だが、安全のためにアプリを入れろと迫ってくるのだからなかなかに説明に苦労するところだ。

個人的には、不特定多数からリンク付きSMSに全くの対策をとっていない通信会社責任はたぶんにあると思うんだよね。

  • これ親じゃなくてもめちゃくちゃ疲れてる時に引っかかりそうになった 正気の時ならあり得ないと笑えるんだけどさ… どうしたもんだろうね

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