■シン・ウルトラマン ≒ シン・日本神話 説。

　ネタバレは、控えめに頑張るが。

感想なので、どうしても類推は可能だと思う。

嫌な人は、ご容赦下さい。

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　まず、

【 ウルトラマン ≒ 大仏 】

という前提を飲み込んで欲しい。

　根拠としては、

・光の国からやって来ている。

・デザインの一部に アルカイック・スマイルが参照されている。

・諸外国でも仏教文化圏では、ウルトラマンの人気が高い。

・デカい から強い。

　んで、

【 ウルトラマン ≒ 大仏 】　という前提から考えると

　シン・ウルトラマン は、何を描いているのか？

増田は、 飛鳥時代の仏教伝来、白村江の戦い、大化の改新と

現代日本の外交情勢をモチーフに換骨奪胎したと解釈した。

　現代でこそ、仏教は日本に需要されているが、仏教が伝来した飛鳥時代では〈蕃神〉、つまり異物だった訳だ。

これが、外星人としての斎藤ウルトラマン。

　そして、後に日本では護国仏教として受け入れられるけど

これが、ヒーローとしてのウルトラマン。

　一方で、仏教は究極的には悟りを目指す宗教であり

これは、光の国からの裁定者としての側面。

　作中では、

原理的には超科学によって地球人もウルトラマンと同等の存在になれると示唆されているが

これって、原理的には万人が悟れる(≒阿羅漢)とする仏教よね。

不完全な変身が危険なのも、魔境であるからだとも解釈できる。

　仏教は救いの宗教ではあるが。

仏教がヤマトに公伝した時期は、白村江の戦いでの大敗もあり

ヤマトを取り囲む外交情勢が激変した時代でもあった。

　ヤマトが日本に改新するためには

脅威でもある海外(外星人)の仏教(ウルトラマン)を含めた当時の最新知識を

受容し自分のモノにする必要があった訳だ。

　んで、

自国と外交情勢が落ち着いて、自国のアイデンティティーを確認したくなったので

8世紀に『古事記』、『日本書紀』が成立する。

シン・ゴジラが、東日本大震災をモチーフに作劇したのと同様に

シン・ウルトラマンは、仏教が伝来し、日本神話が成立した飛鳥時代を引用しつつ

現代日本の外交情勢をモチーフにしているから物語構造が強い。≒面白い。

　だが、

モチーフがモチーフだけに

『シン・ウルトラマン』の問いかけ そのもの が不愉快な層が居ると。

　シン・ウルトラマンは、シン・ゴジラと同様に

オリジナル ウルトラマンが表現したかったモノまで分解再構成し、

ウルトラマンも現代日本も描き切った大作だと増田は思う。

　ここまで長文を読んでくれて thx 。

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