2021-11-24

第2章 HELL OR WORLD

前回 https://anond.hatelabo.jp/20211123000849

言うまでもないが私は小学生の頃からずっと自殺をしたがっていた。

住んでいたマンションベランダから飛び降りれば、途中で運悪く引っかかったり突然車がやってきて転がり落ちない限りはまずもって死ねる高さがあった。

そこから飛び降りればいつだって自分人生は終わる。

ある意味でそれが最高の精神安定剤だった。

もしも人生が失敗続きでも死ねばいい。

死ねば終わる。

から大丈夫だ。

そう自分に言い聞かせ、言い聞かせられて育っていった。

中学校に入って私にも友達らしいものは出来た。

やはりというか、その学校には「人付き合いが苦手だから勉強する時間が取れただけの自閉症もどき」が沢山詰め込まれていた。

私はその中で比較漫画アニメ趣味が合う相手友達付き合いをした。

とはいえお互いに結局は一人が好きなので寄り道もせず通学路を通り、電車が別の方向に向かったら振り返りもしなかった。

あくま学校生活で孤立せず、退屈を紛らわすための道具程度の距離感であった。

結局彼らとはその後連絡も取り合っていない。

私には幼馴染は一人も居ない。

中学受験が終わった辺りから将来についていよいよ考える必要が出てきた。

普通にサラリーマンになったのでは、どう考えても私は潰れることが分かっていた。

なにか手に職をつけよう。

そう考えて私はひとまず身近なものを考えた。

中学受験終了後、私はずっとゲームをやっていた。

活字はなんとなく勉強っぽいから関わりたくなかったし、漫画学習まんがの読み過ぎでちょっと苦手になっていた。

一時期はいじめっ子の方が上手いからと嫌いだったゲームも、RPGとかだったらレベルゴリ押しすればいいか自分でも出来ると思ってよく遊んでいた。

ゲームを作ろう。

当時の子供の夢としては比較的よくあるものだ。

ゲームクリエーター

何をやるのかも分かっていない。

分業すら考えていない。

一人でゲームが作れると思っていた。

かにFC時代とかであったなら、プログラミングが出来てちょっとドット絵がやれて、あとはピコピコ鳴らしていればゲームになっただろう。

現代のようなインディーでさえ音楽や絵に求められるクオリティイカれたゲームを一人を作れるクリエーターはいるが、それがどれほど化け物かは分かっていなかった。

そうして私は、ゲーム研究会に入ることにした。

次回 https://anond.hatelabo.jp/20211124223202

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