約8年好きだった推しへの気持ちが、コロナ禍で会えないというだけであっという間に冷めてきた。1年会えなかっただけで8年の好きが崩れて、ブログもラジオも新曲もお仕事情報も、どうでもよくなってしまった。
会えないから気持ちの維持ができなくて、それなのに、私は新しく俳優さんを好きになってしまった。俳優だってそう簡単に会えるわけじゃないのに。「会えないから気持ちが冷めた」というより、「気持ちが冷め始めたところを会えなくなったから興味がなくなった」というのが正しいのだろうか。いつから彼の優先順位が下がったのだろう。
推しはもう少しで40歳で、新しく好きになった俳優さんは20代前半。超若い。なんなら同い年。若いからか推しよりキラキラして見えるし、歌手活動もしてるけど歌詞や曲調が若者感あって好きだし、小さい頃から芸能活動をしているようでSNSの使い方を理解しており、情報発信程度にしか使っていないから炎上する心配も無い。そもそもめちゃくちゃ謙虚で余計なことは言わないしっかりした考え方の持ち主なので、炎上するとしたら彼女が出来たとかその程度だろう。馬鹿が露見したり人間的に引いちゃう部分での炎上は、たぶん無い。
推しは考え方がしっかりしてるけど、40近いからか文面からおじさんくささを感じるようになってきた。私が接客業で困った老人を相手にしてきたせいか、その文面から「推しも老いたら面倒な人になってしまうのか」とか「後輩からうざがられてないかな」とかかなり余計な心配をしてしまうようにもなった。推しが炎上したためしは無いけど、どうなるか。推しはストイックで、誰からも慕われていて、仕事仲間からの評価も高いけど、歳を取ったらどうなるか。妙な不安に襲われている。
推しはいわゆる「人気絶頂期」というものは過ぎただろうな、という印象はあって、老いて踊るのがしんどくなったらディナーショーでもすんのかな、なんて思ったりもしていた。それでも行きたいと思っていたし、だから8年もの間ファンクラブにも入り続けているのだが。新しく好きになった俳優さんはきっとまだまだこれからで、どんどん人気になって行く。応援していて楽しいのは、私の判断では俳優側だ。
けど、8年も、8年も好きだった人への気持ちが、こんな簡単にしぼんでしまうなんて。今度やるライブは配信があるけど、前回の配信ライブで気持ちを繋ぎ止めることが出来なかったのでもうお察し。コロナ禍になってからリリースされたCDやブルーレイは購入さえしていない。買い忘れることなんて無くて、リリース日は有給取ったりしてたのに。どうしてこうなっちゃったんだろう。
コロナ禍で今の私に希望を与えてくれているのは俳優さん。8年もの間私を生かしてくれたのは間違いなく推し。けど、私は両方を同じ熱量で応援することができない。熱の捧げ方が下手でごめんね。今でもきっと心の奥では大好きなのに。頭は俳優さんのことしか考えられてないよ。私の部屋には推しのCDとグッズが並んでるのに、今は全然別の人を考えちゃうよ。
ボールペン立てて左右どっちかに傾いたら決めよう 無意識の気持ちがボールペンに宿る (止めたいけど8年が惜しくて迷ってるように見えるんだけどね 新しい推しに行っちゃえ)