MOBAというジャンルは、eスポーツなどと呼ばれ競技性の高さをウリにしている。
そのため多くのMOBAは課金要素がゲーム内の強さに直結しないデザインになっている。
課金要素はキャラクターの見た目や、プレイヤーアイコンなど強さとは無関係な物のみなのが一般的だ。
しかしポケモンユナイトテスト版では、試合に持ち込める「もちもの(ステータスが上がる装備品のようなもの)」が存在しており、最大3つまで装備できる。
そしてこのもちものは強化アイテムを使って強化する事ができる。
もちもの強化アイテムはショップで購入可能なのだが、ゲーム内マネーの他に課金通貨でも買えてしまう。
課金によりもちものを3つとも最大強化されたポケモンとそうでないポケモンが戦った場合当然前者が勝つ。
当然ランクマッチという真剣勝負の場では最大強化が前提となってしまう。
もちろん地道にゲーム内通貨を貯めてもよいが、貯めている期間はもちものの強化状態が十分ではないため中々勝てないだろう。
ランダムマッチングの結果、課金したチームメイトと無課金のチームメイト、どちらが味方になる方が嬉しいだろうか?
これは無課金者がハズレなどと呼ばれ地位が低くなってしまいかねない。
もちものの種類は多くアップデートによりどんどん増えて行くだろう。
その中から自分の使用するポケモンに合う3つを選びカスタマイズする楽しさがある。
ここまではとても良いシステムだと思う。
強化には膨大なコストがかかるため強化するアイテムを慎重に決める必要がある。
無課金者は強化する3つを決めたらしばらくはその3つ固定で戦うしかないため、持たせるもちものを試行錯誤する楽しみが失われるのだ。
強化するもちものの選定を間違えてしまっても我慢して使うしかない。
課金すれば多くのもちものを強化できるので、もちものをコロコロ変えて楽しむ事ができる。
強化システムさえなければ、もちものの性能は平等だし、誰でも気軽にもちものを変更して試行錯誤する事ができる。
もちものを選んで自分だけの個性を出せるのは素晴らしいが強化要素が本当に残念だ。
もちものはLOLで言うところの旧ルーンシステムなんで MOBAが軌道に乗るまでの集金要素としてたぶん必須。