夫婦別姓だの何だのと色々言われているが、明治の近代化の頃まで戻ってみても所詮は欧米の真似事でしかない。大事なことを理解しないで議論しても意味はない。
ニュージーランドでは結婚については夫婦別姓、同性、事実婚、おそらく日本人が考えうるすべての選択肢がある。それぞれに若干ルールの違いはあるが、広い目で見れば大差ない。
18歳をすぎれば勝手に結婚できる。親の許可なんかいらない。どちらかというと裁判所の許可がいる。
その中で最も愚かな選択と言われるのが、結婚、最も合理的と言われるのが事実婚だ。
結婚は一度してしまうと離婚までどんなに頑張っても数年かかるが、事実婚はさよなら一つで終わるからだ。
事実婚をする人たちはいう。人生のステージことにあったパートナーを選ぶべきだ、と。なので妊娠したら別れて子育てに前向きな男性と事実婚するなどという話もある。
別れた前のパートナーに子供を預けて仕事に行くなんて言うこともある。日本における家庭という概念はもはやニュージーランドでは通用しない。
恐らくは結婚について先進的な国や地域では似たようなことが起こっているだろう。
だが、それでも結婚を選ぶカップルはいるようだ。なんて愚かな選択をするんだ、お前正気か、とは周囲からは言われるが、それでもやるといえばそれ以上誰も何も言わない。
これが個人主義だ。
どんなに愚かな選択であろうとも、本人が選んだのならそれを尊重する。それについてなんの評価もしない。意見は言うが、相手に思いとどまらせるためではない。自分の疑問を解消したいだけだ。
結婚のオプションがどんなに増えたところで、この結婚の仕方は遅れてる、などという人は聞いたことがない。あたり前だ、単なる差別だからだ。これが差別ということを理解できる日本人はどれくらいいるのだろうか。
いくら欧米の先進的な制度をコピーしてみてもこの辺が理解できないなら、単に対立軸を増やし、差別が広まり、国民が分断されていくだけだ。
何が言いたいのか1行でまとまるでしょ。長々と書いている時点で話にならん。
以前見たアメリカのドラマで、身勝手な爺さんが「あの世代は個人主義で育ったから」ってバカにされてたよ。