レジ袋有料化がスタートして、最初の二週間くらいはいい感じの滑り出しで私ども従業員は楽になって良かった! ってくらいだったのだが、今週になったら何か急に支障が出始めた。以下のようなこと。
なんでかこういうことが今週は多かった。あと、レジ袋を買うお客様や、どこかでまとめ買いしたような新品のレジ袋を持参するお客様が増えた。皆、早くもレジ袋有料化に疲れて来ているな? 店員は意外と適応したけれど。
私のレジでしか会計しようとしないお客様対策として、私はレジに立たずに黙々と品出しする時間を増やした。そしたら、オーナーの商品の発注がしょっちゅう間違えていることに気づいてしまった。例えば辛口カルパスが欠品しているのに、納品されたのは山のようなプレーンカルパスだった、みたいなことがしょっちゅうある。店内の棚のあちこちにそういう訳でスカスカになっているスポットがある。
発注なんてコンピューターに残り何個になったら自動で発注かけると設定できるのに、何故かオーナーはそれをせずに全部自力でやっている。目がかなり悪いのは明らかなんだからせめて誰かバイトに任せればいいだろうに、と思いながら、品出し作業をする。オーナーに直接言っても怒るだけで何も改善はしないので放置。
店頭に大量のピカチュウのグミが並んでいる。Aさんの話によれば、これは先週仕入れたピカチュウのグミがあっという間に捌けたのが原因だそう。先週入ったグミのパッケージは、ピカチュウの表情にいくつかのバリエーションがあったからで、そこを転売ヤーに目をつけられた結果、買い占めが起きたとのこと。ただのグミなのにネットでは一袋五百円で売っていたとのこと。
でも今週入荷したピカチュウはどれも同じ顔のやつ。
「売れませんね」
「売れる訳ないですよね」
これはベビースターラーメン炭治郎の好きな梅昆布おむすび味くらいの長逗留商品になる予感。
私のレジでしか会計しようとしないお客様が二回も私のレジに来て会計していったので、今夜はもう来ないだろうと思ったら、遅い時間に父親らしき人を伴ってやって来て、レジカウンターの煙草の什器の前で空虚な会話を15分くらい続けて、私が品出しばかりしてレジに立たなかったら、諦めて帰っていった。
あぶなかったな もう少しで父親に紹介されてしまうところだった