2020-07-19

政府に助けを求めて金をばら撒けと言うが、審査してばらまくだけのキャゼルヌ先輩がいないという問題

から、もう、公務員がいないのである

あらゆる方策提言されても、それをやれる人間がいないのである

銀英伝のイゼルローンに例えると、アレックス・キャゼルヌがいないのである

はっきり言えば、どんな優れた対策を立てたところで、それを吟味してよいものだけをすくい上げる官僚マンパワーが圧倒的に不足している。

通常業務ですら、国会中は深夜タクシー、数時間ほど寝て、また始発で職場直行便というのがデフォルト国家公務員である

コロナウィルス対策で、勤務時間も足りず、予算も人も足りないものから、使命感だけで何とかギリギリまわせるモノだけまわそうと必死にあがいているのがいまの状況だ。

過労死ラインの倍を超える残業時間で働いて、わけがからないことになっている部署はわんさかある。

コロナウィルス対策最初の死者は、過労状態にあった官僚だったことをもう忘れている。

誰も助けてくれない。

人を助けようと思ってもその政策吟味し、実行可能状態に持っていくだけのリソースがない。

一度動いた政策も、コロナウィルス対策下では、すぐに取りやめなければ危険ということが良く起こる。

朝令暮改可能なのは人間が有り余っている時だけだ。

これではもう、どうにもならない。

政策を実行する人が単純に足りないのだ。

民間が、最も大変だということはわかる。しかし、それを非常時に助けて対応できる人が根本的に不足している。

政府が悪いというのはいいが、じゃあ、その脆弱政府状態を作ったのは誰だ?

政府のせいか? いや、小さな政府を目指し続けてきた国民責任は極めて大である

行政サービスが極限まで求められる非常事態に、小さな政府では、そもそも対応しきれないのだ。

他の部署の空いている人間が助ければいいと思うかもしれない。

しかし、行政職は、専門職だ。極めて面倒な法律的事務を、他の部署から来た人間が代わりにやることはほぼ難しい。

勉強しながら対応だが、ある程度習熟しないと役に立たない。皆華やかなラインハルトや、ヤンウェンリーはもてはやすが、キャゼルヌ先輩がいかに偉大だったのか、理解しておらぬのだ。

いまの日本は、アレックス・キャゼルヌがいない。というか、いたんだけれど、給料が高いと追い出してしまった。

どうするんだろうねこれ。

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