と、女の外側にいるので思う
ファッション誌を読むと、都会で大木々やの受付のお姉さんとして働くキラキラアラサーOL実家暮らし貯金30万、とかが出てくる。雑誌やドラマの中の30代女性。
テレビに映るのは、若くて可愛い女子アナ。そこそこ賢い私立文系出の、賢く生きる強い女性。寮暮らしをしながらグループ活動するアイドル。売り出し中の若手女優。何十年も女優やってる50代女性。
勿論こんな人ばかりではない。ツイッターにいるのは、タピオカとKPOPをこよなく愛す都会育ちのJK、私生活を趣味につぎ込むジャニオタ・腐女子・女オタク、9条を守るアラフォー女性、気性の荒い子育てママ、整形風俗嬢、美容アカウント。その傍に実名鍵垢で交流する普通の人々。でも普通の人々も、複垢ではそれぞれ妙な属性を持った誰かである。
駅にいるのは、行くべき場所と帰るべき場所を持った人々。部活帰りの女子高生、前髪バッチリの女子大生、カツカツとヒールで歩く美人もいれば、ひっつめすっぴん履き古したスニーカーで歩く不美人もいて、集団で歩くお婆さんとか、泣きわめく上の子に困り果てながらベビーカーを押す疲れたお母さんだとか、慣れないリクルートスーツでキャリーを引く就活生だとか、数え切れないぐらいいろんな種類の女性がいる。
教室にいた頃のわたしは、1人か2人の友人がいればいい方の、大人しく暗い女子。同じクラスの女子はおろか、男子なんて顔も名前もわからないぐらい赤の他人だった。きっと異性からすれば透明な存在。教室にいたのは、男女分け隔てなく友人の多い、代わりに声が大きくてずけずけとした女子。ブスでも美少女でもない、オシャレと恋に精を出す子達グループ。部活で部長として活躍する真面目で根気強く優しい女子。可愛いが陰口がひどかったあの子。おっとりして優しくてお母さんポジションにいたあの子。
男とは、女とは、と語られるとき、少なくともわたしは女には含まれていないのだろうなと感じる。発達ガイジとしてドロップアウトしてもう、あっち側にしがみつくことすらない。
誰が女なんだろうなあとよく思う。ファッション誌に載っているキラキラOLは一体どこにいるのだろうと思う時みたいに。誰が女で、女はどこにいるのだろう。
戸籍謄本貰ってくれば?
アスペルガー
オタクじゃないのにオタクだと思われてる子だ