2019-05-13

親に感謝とか言うけど、子供を作った責任くらいちゃんと取ってくれ

母の日だった。

何となく実家母の日っぽいプレゼントを送りつけた。

うちは母子家庭だった。

母親はそこそこ安定した会社でクソみたいな人間関係に悩まされながらも、わたし大学卒業するまではキッチリ働いてわたし仕送りもしてくれた。

母親が苦労しているのは知っている。

わたしを育てるために色々な犠牲を払ってくれていたであろうこともわかる。

感謝すべきなんだろうな、とも思う。

母親はよく「あの人と結婚したのは間違いだったけど、アンタが生まれてきてくれたから、結婚した甲斐はあった」とか、そういうことをよく言っていた。

まだ幼かったわたしは、そういうもんなのか?とよくわからない顔をしてそれを聞いていたけれど、

今なら、子どもにそんな重荷を背負わせるなよって思う気がする。

田舎まれ田舎暮らしで、母子家庭への当たりもそれなりにあって、別にクソ貧乏ではないが裕福でもなく、

わたし無意識のうちに色々な可能性を諦める人格に育ってしまった。

会社で働いてみて思うけど、もっと自分の好きなことで食っていけるように夢を追いかけてみたりしたかった。

そういう、少し冒険して何かを追いかけるとか、できなかった。

小学生の頃、将来の夢をよく聞かれた。

わたし音楽が好きだったから、本心ピアニストとか歌手になりたかったけど、

「そのために音大に行くとお金かかるし、行かせてくれるわけないし、まあ無理だな」って思って、そんなこと言えずにいた。

将来の夢とか抱いたことがない。

母子家庭不自由さを何となく察して、そういうモヤモヤした幼少期を過ごした。

大学一人暮らしを始めた時から母親と連絡を取ってもいつも職場愚痴を聞かされ、

「ああ、金のかかるわたしがいるせいで母親はクソ職場に縛られているんだな」ということを強く実感させられて、死にたくなった。

一人の人間を縛る自分も嫌だったし、そう思わせてくる母親も嫌だった。

ノリで子供を産んだんなら、最後まで1ミリ不自由な思いさせずに育て上げてくれよ。

モヤモヤした気持ちを抱かせないまま、大人にさせてくれよ。

母親自分との関係を考えるにつけても気が重く、老い母親想像して勝手気持ちを沈ませている。

家族との未来を考えると、本当に気が滅入る。

そんな重い気持ちを紛らわすように、母の日ギフトを送りつける。

いつになったら、心の底から母親感謝できるのか。

親には感謝しなくてはいけないという世間のアレコレが、この季節になるとわたしを苦しめる。

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