■NTT の労働組合の思い出

労働組合の話が盛り上がっているので NTT ，そのなかもで特に持株 (研究所) における労働組合の思い出を書く．ちなみに筆者は既に NTT を退職済みである．

• ほぼ強制で加入することになる．
  • 入社式が終わり，様々なオリエンテーションが終わると組合の人が来て説明を受けその場で入るよう半ば強制的に促される．断ることができる空気ではない．
• 断ると毎日夕方に組合の人が席に説得しに来る．
  • 「XX さんが入らなかったら席に毎日人が来た」という話が同期内で出回る．
  • そもそも持株社員は入社式・オリエンテーション後は事業会社(東・西・ドコモ・コミュニケーションズ)にて研修を行うわけですが研修中はどうだったのだろう．
• 組合費は 3,500 円だった気がする．
  • 修士卒の月収 237,870 円，昇給幅も小さい中で 3,500 円はそこそこに苦しい．
• 春闘が近づくと残業ができなくなる．
  • 「春闘に向けて組合員は残業を断るという運動に取り組む」という名目で残業ができなくなる．この時期は終業時刻の 17:30 になると一斉に帰らなければならなくなる．数日経つとお決まりの「妥結しました」メールが届き，無事残業できるようになる．
• アピール21の存在．
  • 詳しくは検索してほしいが，NTTの意志を反映してくれる議員への支持を表明しなければならなくなる．
  • これは比較的断りやすかった．筆者は「共産党を支持しているため」と書いて断った．これは嘘偽りない本心である．
• 有給休暇を使って組合の研修を受けさせられる．
• 沖縄の平和活動に関係するデモに組合委員が駆り出される．
• 「組合員が X 年デモをしても給料が支払えるプール金がある！」というのが組合の売り文句だが，幸か不幸か吐き出された試しがない．
  • 組合主催のレクリエーション(ボウリングなど)の景品で使われていたようですが．
• 持株は研究所なわけですが，本業の研究よりも組合の仕事がメインになる人が一定数いる．
  • 人によっては「組合ルート」で出世していく人もいる．
• 組合の人に助けられた思い出は特に無い．
  • 見えない形で助けられていて自分が気付いていないだけかもしれない．
  • 少なくとも苛烈なパワハラにあった時に特に助けられた記憶はない．もっと激しく助けを求めていたらどうにかなったのだろうか．

入社して数年はこれが普通だと思っていたけれど今思うと結構面白い世界だと思う．

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