10年前、兄が白血病を発症しました。兄は当時大学生で、私は高校生でした。
家族・親族ともに私以外の適合者はなく、唯一私が適合したことを奇跡のように喜び、
それから10年経ち、兄は今も続く慢性GVHDに苦しんでいます。
(造血幹細胞移植による皮膚や粘膜のただれや消化器の不調などの多岐にわたるデメリットの総称です)
食べることが趣味だった兄は、思うように食事がとれないストレスが甚大のようで、
この10年で、兄は変わっていきました。
年々、私への当たりが厳しくなり、少しでも気に入らないことがあると大声で怒鳴り、
去年、癌で父が亡くなり、兄の横暴はよけいにひどくなりました。
思い当たる節がなく、兄と同居している母に「私は自分が気づかないだけで人でなしな性格をしているのか?」と聞くも、
「そんなことはないと思う。兄が何に怒っているのかわからない。自分もよくあのように怒鳴られることがある」と言っています。「たぶん、兄の性格や気性の変化は、ステロイドによるものだろう」と。
おそらく、兄には心のどこかで「お前のせいでこうなった」という思いがあるのだと思います。
それと同じく、「お前のおかげで助かった」という思いもあるので、
私を責めるようなことは言いません。
(何度か、冗談交じりで「お前のおかげで常に口内炎あるから飯が食べづらいわw」と言われたことはありますが、心配かけさせまいとする軽口と思います)
同情はしても、兄がどれだけつらいのか、私には推し量ることができません。
兄が本当に移植の副作用のために私を憎んでいるのかはわかりません。
自分でも自覚のないうちに兄に憎まれるようなふるまいをしているのかもしれません。
私は確かにできた人間ではないので、暴力で私を貶める正当性が兄にあるのかもしれません。
理由はもはやどうでもよく、私はいま、どこでカッとなるかわからない兄のことが恐ろしいし、
家族でストレスを発散するしかない兄のことを、心底から軽蔑し、憎いと思っています。
自慢の兄でした。これを機にあなたのことをもう兄とは思いません。
帰るたび、私を憎む兄によく似た男性が、どうしても苛立つようなので。
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10年ならそろそろ生存率50%割る。死ぬか死ななくてもどんどんきつい時期じゃないかな。
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