ここ十数年で「オタク」という言葉の意味はだいぶ変わってしまった。
オタクとは本来特定の事柄に凄まじい情熱を注いでいて、その事柄に対して並外れた知識を持っているものに使われる言葉だった。
しかし今でいうオタクとは、性的興奮を刺激するようにデザインされたキャラクター(いわゆる萌えキャラ)が出ているアニメやゲームを嗜み、SNSで群れるような低俗で薄っぺらい人間を指す言葉に成り下がってしまった。
言葉の意味が何かをきっかけで変わってしまうということはよくある。しかしこの場合、たちが悪いのは「今でいうオタク」たちが自分たちのことを「本来の意味のオタク」だと勘違いして選民意識まで感じていることである。彼らはアニメやゲームに嗜んでいる自分たちの好きなことを追及している高尚な存在だと勘違いし、それ以外の人たちは趣味も何もない流行に乗るだけのつまらない人間だと思っている。
それはまったくの間違いであり、流行りに乗りやすく自分を持っていないつまらない人間はオタクのほうなのだ。彼らの大半はミーハー気質であり、みんなが見ているからという理由ではやりのアニメを見、それを盲目的に称賛し、SNSで同じ仲間と群れる。しかし、その流行のアニメはストーリーがあってないようなものがほとんどで、オタクにとっては性的興奮を刺激する異性のキャラがいて、周りと共有できるアニメ(はたらく細胞然り)であれば何でもいいのである。彼らは好きなことを追及している高尚な存在では決してなく、ただの女好き(男好き)で、群れる仲間が欲しい人間であり、それ以上でもそれ以下でもない。本来の意味を持つオタクという言葉と本質が最もかけ離れている。
それに加えオタクは声優にまで性的魅力を求める。最近のヒットしたアニメの声優陣を見ればわかる通り、実力よりも容姿で採用されたような人ばかり。声優のtwitterのリプライ欄をみればわかるが完全にアイドル化しており、グループを組んでliveをしたり音楽番組にまで出ている。本当にアニメが好きな人たちに謝ってほしい。
15年前からタイムスリップしてきたのか?
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中島らものエッセイで「オタクはそのアニメを理解するために聖書やら哲学書を読むような人」って言われた時代もありました。 今はアニメはSNSで盛り上がるツールだしな。
本当にそのアニメが好きで見ている人たちもいるから、そんなこと書くのにやめたほうがいいよ