2018-07-02

捕食者について

捕食者について、初めて読んだのはずいぶん前のことだ。十数年になるか。当時はへぇ面白いなとは思ったが、そのまま流した。まともに受け取らなかった。SFチックな話だといった程度の受け止め方だった。

そしてそれなりにいい歳となった今、改めてカスタネダ無限本質」を読み返してみると、今もなお私の心に響いてくる何かがある。突拍子もないフィクションだとは流せずにいる自分がいる。

  • 人の心には二種類がある。本当の心と捕食者の心。
  • 捕食者の心は苦悩と葛藤をもたらす。それが目的だ。苦悩と葛藤から人間は良質の感情エネルギーを生み出す。
  • 人を無意味行為に駆り立てる。およそ実現不可能な望みを人に抱かせ、それに向けて人は努力を重ねるがそれは結果に結びつかず、徒労となって終わる。人は絶望を感じて終わる。

今これを書いていて思ったのだが、成功者のいないマネーゲームシャインフェルド)を思い起こさせる。

ドン ミゲル ルイスロバート モンロー、EOも同様のことを書いているのだという。

ロバート モンローはヘミシンクを用いて「見た」のだろう。

捕食者という概念は多くあるものではない。

これを認識することが捕食者から脱するための大きな一歩だというのはたしかのその通りだ。

もしこれが本当のことなのだとしたら、私はすさまじいことを教わったことになる。たとえフィクションでも実際に私の人生に大きな影響を与えたことに変わりはないというReviewerがいたが、全くその通りだ。

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