2018-04-25

宝塚線脱線事故13年目と私鉄王国関西

2005年4月に発生したJR宝塚線脱線事故から今年で13年が経過した。

13年前当時は、メディアJR西日本の安全軽視がどうのこうの言われていたけど、あれから13年経過しても関西鉄道事情は全く以前と変わっていない、というよりも2005年と比べてさら悪化しているのではないか

まず、事故があった2005年と2018年現在を比べてみると、関西地方の人口さらに減っている。

大阪府人口は880万人を維持しているが、兵庫県京都府奈良県人口は13年前と比べるとさらに減少している。

これによって、JR西日本と関西私鉄との競争さらに激化していることを示している。

関東地方と比べて、関西地方は「私鉄王国関西」と呼ばれるほど、JR国鉄)と私鉄競争が激しい。

広大な関東平野内に築かれている関東地方鉄道ネットワークは、JRと各方面私鉄路線が競合しない仕組みになっているのに対し、近畿地方大阪平野を除いて周辺ベッドタウン山地などに囲まれていて平野が少ない(六甲山地大山崎の狭窄部・生駒山地和泉山地奈良盆地京都盆地)。

そのため、JR路線私鉄路線同士が近い位置を平行しながら通っていることもあるので、競争が激しくなるのだ。

1.JR神戸線VS阪急本線・阪神本線梅田三宮

2.JR京都線VS阪急京都線・京阪本線梅田淀屋橋京都四条河原町

3.JR大阪環状線VS大阪メトロ御堂筋線梅田天王寺

4.JR宝塚線VS阪急宝塚線梅田宝塚

5.JR阪和線VS南海本線天王寺和歌山関西国際空港)

6.JR大和路線VS近鉄本線(天王寺上本町奈良

7.JR奈良線VS近鉄京都線(京都奈良

私は関東地方に住む人間であり、たまに大阪旅行出張へ出かけるが、大阪鉄道で一番驚くのが京都大阪三宮間を時速130キロで走る「新快速」の存在である

一度、大阪三宮間で乗ってみたことがあるが、速い速い。関東地方にも、新快速のような転換クロスシートの速い電車を作ってほしいくらい。

関東鉄道JR私鉄棲み分けがある程度出来ているので、新快速のようなモノは無いし、恐らく今後もできないだろう。

宝塚線脱線事故の原因を突き詰めて考えてみると、あの「新快速」のような電車を作らなければならないほど、JR西日本は追い詰められていたということだ。

JR西日本と、阪急電鉄の競争や競合はすごいらしいね

JR西日本が大阪駅に三越伊勢丹招致を決めたら、阪急は自前の阪急梅田本店の建て替えをして三越伊勢丹を迎え撃つことになった。結果は阪急圧勝で、三越伊勢丹は約3年で撤退したけど。

今になって考えてみると、脱線事故元凶である阪急との戦争反省するどころか、更に激化させていた場面を私たちに見せつけていたわけである

JR大阪駅と阪急阪神梅田駅周辺の、両社の再開発競争については私は「いいぞ、もっとやれ」と煽っているけど。

JR西日本と阪急阪神和解。これこそが、脱線事故を克服する唯一の手段ではないか

  • JR西日本は田舎路線を抱えすぎてるから他の私鉄に比べてだいぶ経営がきついんだよ もっと国が田舎路線をBRT化することを認めてあげないと第二の事件が起きてもおかしくない その点...

    • JR西日本は京阪神地区や山陽新幹線で稼いだ黒字で、中国地方の赤字を穴埋めしているらしいからね。 もし四国までJR西日本の管轄だったら、更に大変なことになっていたかもね。

  • 阪急は阪急でピンチなんだけどね。沿線の乗客を、みんなJRに取られちゃったし。

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