真面目に答えず、出来る限り嘘と虚構を織り交ぜて答えていきたい。
『美女と野獣』を知らないのか。
城主は野獣になる呪いを受けてしまったが、ヒロインの優しさによって真の愛に目覚めるという話だ。
内面の美しさを見出した城主は呪いがとけて、イケメンに戻るわけだな。
人間ってのは総体的に評価するもので、そこに優先順位が各々である。
つまり内面が美しければ良いことだし、その上で外面も良ければなお良い。
もっとも、君が野獣側か美女側のどちらでもない、その地点にすら立てていない状況なら、そもそもナンセンスな質問だが。
具体的にそういったことを考える必要に迫られる対象が現時点で存在しないなら、より普遍的な答えになるのは当然の話だ。
いい質問だ。
この情勢に対して大人は現実をまともに見なくなったとかいうロートルもいるが、そんなことはない。
そして、この夢想対象としては「今の自分とは違う何か」が選ばれやすい。
なぜならスーパスターとして活躍する職業は、実際に存在しているものだったからだ。
現実逃避のための夢想であるのに、現実がかえって今の自分を苦しめるのだ。
そういった人のために対象となったのが、魔法少女であったというわけだ。
なるために要求される才能だとか、努力の方法といったものが不明瞭だからだ。
夢想するときに、そういったものをロジカルに考えることほど無粋なものはないからな。
夢想というものは、なって何をしたいか、何をすればいいのかだとかがフワフワしている方がよい。
その夢想対象で享受できる美味しい所だけ味わうために、魔法少女は都合が良かったというわけだ。
まあ私もニンジャになりたいとか、サムライになりたいとか言ったことはあるので、本質的には似たようなものだな。
もし現実で魔法少女が本当になれるような代物になったら、恐らくほとんどの人は色々と理由をつけてなりたくないって言うんじゃないかな。
「なりたいっちゃあ、なりたいけど、どうしてもってわけじゃあない」とか、「自分が思っていた魔法少女はこんなんじゃない」といった具合に。
個人的にはスペース増田よりこいつのが万倍ウザい