半裸の巨漢柔道男児である大門が躍動するKOF XIVのグランドファイナル。台湾のE.T.選手が安いコンボ(総合火力が低い)を連発するので、日本語解説の二人がひたすら突っ込みを入れる実況が見所。コンボを覚えたら世界最強ですよ、とまで言われたE.T.選手がけっきょく優勝して綺麗にオチがつく。
鉄パイプ市長のハガー(ファイナルファイト)が大好きなPARADIGMさんの試合が面白すぎた。
解説「ハガーを中心としたチームです。バランスもクソもないですね」
ベスト8に入るだけあって、操作もうまいのだけど、とにかく半裸のガチムチおっさんが鉄パイプを振り回してフライングボディプレス、すべてを解決するダブルラリアット、怒りの腹パンを披露しながら並み居る壊れキャラをボコボコにしていくところが痛快きわまりない。
あと空をくるくる舞うRYANLYの春麗も、ストリートファイターシリーズとのギャップがでかすぎて笑うしかなかった。
MVCはカジュアルに永久パターンとか、壊れすぎキャラとか、棚ぼたのハッピーバースデーがあるからゲームをプレイしたことがなくても見ていて楽しい。
りゅうせい選手カルルのハメ殺しに対するふぇんりっち選手ジンの脅威のガードぢからがものすごかった。グランドファイナルのリベンジ成功からの、2ゲーム取られて背水の陣からの怒涛の追い上げでフルセットにもつれ込む展開が熱すぎた。
ただ、ピリピリした試合というには、お互いにこやかにEVO壇上で声を掛け合っていて、あまり頂上決戦という感じはなかった。今日、4Gamerのインタビューを読んで、リアルピンポン状態だったんだと驚いた。
りゅうせい選手:
そういうわけじゃないんですけど,ふぇんりっち選手との試合だけは別で,戦っていてめちゃくちゃ楽しかったですね。大会ではいつも優勝と準優勝を交互に取り合っているようなライバルで,彼とは大会の前にもホテルの部屋で対戦していたんですが,そのノリをEVOの壇上にも持っていけました。2人で楽しみながら対戦しているような気分だったんですよ。
ただ勝ちにいくという戦いじゃなくて,「プレイの内容がいいほうが勝ちにしようよ」みたいな感じで。もちろん,お互いに真剣だったんですけど,楽しんでプレイできました。
「EVO2017]決勝は2人で楽しみながら対戦できた――「BLAZBLUE CENTRALFICTION」部門の優勝者,りゅうせい選手にインタビュー」(http://www.4gamer.net/games/378/G037875/20170719048)