ねほりんぱほりんが好きだ。
自分では経験できないディープな話を聞くのって、すごく面白いと思う。
もともと、「○○だけど質問ある?」みたいなスレのまとめが結構好きだった。今は2chまとめサイト自体アクセスしなくなったけど、数年前はよく見てた。
ゲストの人達は自分の人生では出会うことさえなさそうな人が多いし、実際会っても根掘り葉掘り聞くなんて絶対無理だろうから、代わりにそれをやってくれるモグラ二人の存在がありがたい。
ゲストも司会も皆ぬいぐるみになってるのも、気持ち的に視聴しやすくて良い。私の場合、ドキュメンタリーみたいに生身の人間が出ていると、真面目な心持ちで見なきゃいけないような気がして疲れてしまうのだけれど、ねほりんぱほりんなら気楽に観れる。
人の人生を娯楽として消費しているというのは、ゲスいのかなーと思わなくもないけれど、ゲストだって話してもいいって思ったからスタジオまで来てるんだろうし!と割り切って観ている。
何より好きなのは、今まで見逃してた日本社会の闇っぽい部分にハッと気付かされたり、いつの間にか自分の中にあった偏見がほどけていったりするところだ。
みんな思ってたより普通の人なんだ。どこにでも居そうな。さっき「出会うことさえなさそうな」って言ったけど、もしかしたら相手が伏せてるだけで、会ったことだってあるのかもしれない。
ほとんどの場合、その人の人生を否定も肯定もせずに、30分の放送が終わる。そんなところも、すごく好きだ。
ついでに言うと、自分自身を見つめ直すきっかけになったりもしている。
自分がどういう話にどんな反応をするかによって、自分の価値観だったり、過去の傷だったりが見えてくるのだ。どことなく小説を読む時と似ている。
そういえば正月のスペシャルの時に、過去に出演したゲストからの手紙を紹介していた。ゲストにとってもやはり、自分を見つめ直すきっかけになるらしかった。色々と聞かせてもらっている身としては、番組の出演がゲストの方々にとって良いきっかけになっていることを、願わずにはいられない。
そんなねほりんぱほりんが、もうすぐ最終回を迎えてしまうらしい。とても寂しい。でも、何らかの形でまた戻ってきてくれることを期待している。
もし今後も企画が続くなら個人的には、国家資格を取り消された人、ネットで炎上して個人情報を晒された人、裁判員経験者、ハルキストあたりの話を聞いてみたい。