2017-01-26

ちきりん氏が誤っているからと言って、トランプ氏も間違っているとは限らない

http://anond.hatelabo.jp/20170126101104

この文章の内容の大枠自体には特に反論はない。

なんせ元増田氏が書いてるように「経済基本的な内容」だ。

反論へったくれもないw


ただしだからと言って、

狙いとは正反対効果を持つばかりだとわかるだろう。ただし、それを理解するだけの知恵がないのが、トランプとその支持者だ。

と決め付けるのは根拠が不足しているように思う。

元増田氏の言う「狙いとは正反対」とは、あくまで「全体最適を追及する場合の最善手に反してる」というにすぎない。

「いや、個別最適としても悪手だ」というのが、が元増田氏の趣旨であろうが、そこで「個別最適とは何か」に見落としがあるのではないか

と主張したい。


確かに「比較優位原則」という経済原理に反した保護貿易政策実施したら、(少なくとも中長期では)かえって米国経済は停滞する。

そこはいい。

ただしアメリカという国には

・消費需要において、他国と圧倒的な規模の差がある世界1位の市場である

一次産品含め、全く自給できない品目が非常に少ない(莫大な輸入額は資源/産業の欠如でなく市場が大きいがゆえ)

という他国に無い、世界米国だけしか兼ね備えていない特性がある。


すなわち「米国保護貿易」に限っては、他国での保護貿易経済的自殺行為なのと異なり、

米国経済風邪をひくが、世界経済肺炎に陥る」という事態になる可能性がある。

もちろん米国経済だって本来期待できたよりも)成長が鈍化するわけだが、果たしてこれは本当に

米国個別最適に反する」と言えるのだろうか?


「平均で5%成長している世界で、4%成長している米国」と、

「平均で2%成長している世界で、3%成長している米国

のどちらかを、政策で実現できるとしたら、真に「米国にとっての個別最適」を追求できているのはどちらになるのだろうか?

という話である


本来よりも景気が悪い」かどうかは実際には経済学者でもなければ腹落ちできないもの

例えば米国発で世界恐慌が起きるようなひどい事態になったとしても、トランプ氏は

他国あんなに不景気なのに米国は持ちこたえている! アメリカ第一主義は正しいのだ!」

宣言できるし、アメリカ人プライドは満たされるのではなかろうか。

この”「アメリカがNo1という満足」を「1,2%の失業率上昇」よりも重視する政策”は米国個別最適になっている

可能性は十分にあるのではなかろうか。


トランプ氏が馬鹿でも無知でもなく、真に合理的判断から世界中が不幸になる選択」をしている(アメリカ以外の不幸など知るか!)

という可能性は見落とすべきではないと思う。

記事への反応 -
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    ちきりん「日本の自動車産業が直視すべき現実 」   http://d.hatena.ne.jp/Chikirin/20170125 という記事がホッテントリ入りしている。 内容は 「日本の自動車産業は大幅に輸出超過で、米国の自...

    • ちきりん氏が誤っているからと言って、トランプ氏も間違っているとは

      http://anond.hatelabo.jp/20170126101104 この文書の内容の大枠自体には特に反論はない。 なんせ元増田氏が書いてるよう「経済の基本的な内容」だ。 反論もへったくれもないw ただしだからと...

      • anond:20170126191829

        トランプ氏が馬鹿でも無知でもなく、真に合理的な判断から「世界中が不幸になる選択」をしている(アメリカ以外の不幸など知るか!) 可能性は見落とすべきではないと思う。  ...

        • http://anond.hatelabo.jp/20170126200147

          ごく表面的な表向きの顔しか自分には知りえないトランプ氏について 「氏の気質を理解できてる」と言える根拠は自分には無い。 ゆえに論理的な側面からのみの判断も捨て去るべきでは...

          • anond:20170126204835

            > 「アメリカにとってのみなら、けっして悪くは無い政策」である可能性は十分にあるのだ。 「悪くはない」とは言えるかもしれない。 しかし、今ここで問題となっているのは、「...

          • anond:20170126204835

            「トランプ政策はマクロ的には米国内経済にマイナスの効果」であることに異論は無い。 そこは最初からはっきりと書いてあるつもりだが。 言いたいのは「最適」=「効用の最大化」...

            • anond:20170126235017

              「マクロ経済学的に間違った経済政策が、政治的、社会的、市民一人ひとりひとりのミクロベースの効用的には正解であることもある」 トランプは米国大統領なのだから、米国のマク...

            • anond:20170126235017

              米国大統領の業務目標は「米国市民全体の幸福の向上」ですよ? マクロ経済での向上はその幸福実現のための重要なファクターですが、全てを決定する要因ではありません。 恐慌にあえ...

    • http://anond.hatelabo.jp/20170126101104

      さすがに小学生レベルなのでちきりんが知らないことは無いだろう あれだよ トランプが「米国人の雇用を奪うなけしからん」って言ったことに反論して 「トヨタはアメリカに工場作っ...

    • http://anond.hatelabo.jp/20170126101104

      http://openblog.seesaa.net/ でやれ南堂

    • この比較優位の説明の仕方だと、誤解する人を生むよ。

       貿易とは、得意な産業では輸出して、不得意な産業では輸入することだ。これは「比較優位」という概念で説明される。 Wikipediaの言葉を借りるなら『経済主体内での相対的有利さ...

      • anond:20170126165352

         元増田の記事について、面白いブコメが二つあったので、引用する。   andalusia 教科書レベルでは正しいが現実を見よう。米国→日本の貿易の一位は食料品・農水産物 http://bit.ly/2jTyoM...

        • http://anond.hatelabo.jp/20170126195447

          いままで国際経済で比較優位取り上げてきたけど、貿易で比較優位ってバカの言うことじゃない?というのが近年経済学者の潮流なので

    • わかってないようだから補足してあげます

      http://anond.hatelabo.jp/20170126101104 クルーグマン、ピケティ、比較優位、経済学部入って3ヶ月くらいの子が使いそうなフレーズばっかり並べてカッコつけたいのはわかるけれどもどうして自...

      • http://anond.hatelabo.jp/20170127003203

        言いたいことはよく分かるけど、自動車産業のそういう意味の優位性もまた多少かじっただけの高校生とかが使ってるような理論だったと思うが。

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