2016-07-02

良い子のための増田童話:「かしこエスカルゴとかわいそうなクソ雑魚ナメクジ

 昔々、ある増田かしこエスカルゴとクソ雑魚ナメクジがあった。

 クソ雑魚ナメクジには父親がいて、週あたり10ブクマも稼がない飲んだくれのろくでなしであったが、息子からは愛されていた。

 クソ雑魚ナメクジ父親は、自分が不遇をかこっているのは詐欺師エスカルゴのせいだ、とぼやいていた。


 ある水曜日、クソ雑魚ナメクジ父親場末はてラボサービスで血まみれになって死んでいる。

 物取りの形跡はない。

 息子のクソ雑魚ナメクジ増田委員会捜査を依頼するが、聞き入れられない。

 死体火葬された。

 葬式の日以来、クソ雑魚ナメクジはずっと汚れた喪服をまとい、徒歩であれ、臥輿であれ、かしこエスカルゴの行くところをつけまわした。

 かしこエスカルゴ時事問題についての有益意見記事増田に投下すれば、クソ雑魚ナメクジは本アカで一番乗りの無言ブクマをつける。


 かしこエスカルゴは、影のようにつきまとうこのナメクジに耐えられなくなった。

 まるでサバカリーに追われているようだ。

 彼は村民法廷申し立てる。

 ブクマカたちの前で、かしこエスカルゴはクソ雑魚ナメクジに、どうせならお前のほうでも正式に訴えろと迫る。

 もし疑いがあるのなら、それを運営通報しろと迫る。

 クソ雑魚ナメクジはこう答える。

 ――訴えられるときがきたら訴える。

 そして、クソ雑魚ナメクジは相変わらず愚にもつかない質問記事を乱立させ、慈善家のブクマカたちからブクマをめぐんでもらい、ぼろぼろの服を着て、かしこエスカルゴつけまわした。


 ある日、かしこエスカルゴハンドルを取得してブロガーとしての地位を手に入れようと画策する。

 が、失敗に終わる。

 彼の行くところ必ずそばにいる奇怪で陰気な同伴者を指差す。

 かしこエスカルゴはまたもや村民法廷申し立て、クソ雑魚ナメクジ侮辱で訴える。

 クソ雑魚ナメクジは言う。

 ――汚れた服を着たのは、喪のためだ。質問記事を乱立させたのは、みなの役に立ちたかたからだ。ブクマカたちに訴えなかったのは、恐れのためだ。


 嫌みをさんざん述べ立てながら、クソ雑魚ナメクジかしこエスカルゴを訴えた。

 記事を書くのを邪魔し、喪服を着用するのを禁じ、苦しんでいる人に解決を禁じ、黙っている人に沈黙を禁じたと。「クソ雑魚であることの許可さえ、かしこい人に求めなければならないのか? 野菜毎日350g摂るのにも、その同意がいるのか?」


 かしこエスカルゴは言った。

 ――なぜ、私を追ける?

 ――クソ雑魚のための増田と、かしこもののための増田があるということか?

 ――おまえは喪服を着ている。泣いている。

 ――父が死んだ。破れた服を着ているのは、私の心が破れているからだ。

 ――おまえの父親が死んだと言うときに、なぜ私の記事ブクマをつける? 本文を読んでもいないのに?

 ――あとで読もうと思っているのだ。

 ――なぜ、私を追ける。夕暮れどきの増田ブクマカのように、あるいは互助会のように?

 ――はてなもっとも蔑まれているブロガーですら、ブクマコメント欄を閉鎖したりはしない。私の衣服を訴えるがいい。回答のつかない質問記事を訴えるがいい。この悲しみを訴えるがいい。書くのは勝手だ。ブクマをつけるのも勝手だ。


 その夜、クソ雑魚ナメクジ人知れず運営からバンされ、私たち名前も知らないようなSNSで野垂れ死んだ。

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