2016-01-31

アニメハルチカを見て感じること

30分で解決させるには各テーマが大きすぎる。茶番感が強い

時間経過の描写が弱く心理描写に割ける時間もないために、文字編集を入れることで解決させようとしているが、映像作品としては致命的にわかりにくい上に絵に動きがなくて地味

2話の俯瞰パズルを見せるシーンや、3話の手紙を読んで葛藤するシーン等、ミステリにおいては謎を解決するために絶対必要なヒントを提示する重要なシーンだが、上記の文字演出のために台無しになっている

物語目標がわからない。吹奏楽メンツを集めるのが目的なのにアニメの内容はほぼ音楽関係ない問題解決行動なので、視聴時の感情の向きがちぐはぐ

だいたいミステリには大目標は存在しないか達成しないことが多いのだが、こちらは曲がりなりにも終点が決まっており、さら物語的にもアニメシリーズ的にも時間的制限存在する

それを考えるとアニメの内容に疑問が生じてしま

原作がどうかは知らないが、シーン合間の描写がバッサリ切られているので唐突にすぎる

2話で加入したキャラクターが急激に馴染むのはまだいいとして(本当は良くない)経験者が加入したから他にもモブがたくさん加入したっていうのは流石に唐突すぎる

他にもいろいろある。3話のゲームなんかは、ゲームなのか劇なのかはっきりしないし、空想なのか客観視なのかもはっきりしない

即興劇対決と公に銘打っている中で、個人のプライベートバックボーン大勢さらしてしまう。これでは劇どころではないし、個人のプライベート踏み込む事が目的ゲームであるなら観客は必要ない。

ワンちゃんという役を演じる人間が本当に居たのかどうかも全くはっきりしない(現実には居ないらしく、犬だと思っていた物は消えてしまっていたが、変装を解く初登場のシーンで「変装を解いて現れた人間」が次のシーンで忽然と消えているのは、「犬ではなくて人間が居る」という視聴者が与えられた理論整合を即座に否定されてしまう)

(だいたい、じゃああの犬は何だったのか。あの犬をかわいがっていた女性は、一体なにを撫で回していたのか)

もっといえばあの狼に育てられた人間を演じきる演技力という設定は一体何だったのか)

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