2015-08-18

人生について真剣に考えた結果自殺しか思いつかなかった初稿

から5年ほど前、大学受験を1年半後に控えた頃、高校2年生夏、自分人生について真剣に考えた。

その時期自分の成績はかなり悪かった。

中学受験でそこそこのレベル中高一貫校に入り込んだこともあって、周りは受験一択で皆熱心に勉強していた。

対して自分勉強に身が入らなかった。

小学校時代友達との遊びを何度も断っては半ば親に監視されながら勉強を続けていたストレスから中学時代はひたすら遊び呆けていて、その時期の積み重ねが全くない状態で高校数学高校英語を前にして何も出来ずにいた。

手も足も出ないという状態は心に強い負荷をかける。

その上、まだ高校生ということもあり余計なプライドの高さからか、いまさら中学時代勉強必死になって取り返そうという気にもならないでいた。

そしてその苛立ちをオナニーインターネットで解消していた。

周りがやる気を見せる中で着実に勉強から遠のいていく、その温度差が少しずつ自分集団から引き剥がしていった。

温度の高い空気は上に行き、温度の低い空気は下に行く。

そうして自分の心は社会の外側へ少しずつ漂っていくのである

気づけば自分は疎外感に包まれていた。

それでも体は周囲の人間と同じ場所にあるので同じように生活をしていく。

彼らがどの大学を受けるのか、自らの将来をどうしたいのかを決める時が来て、自分も同じようにその未来想像していった。

しか無かった。

もともと自分は周りから浮いていた。

勉強が出来なくなって急に周囲と離れ始めたのではなく、もっとから周囲に溶け込めずに居た。

異物であった。

そんな自分社会に馴染む方法有用性を証明し続けることだけだったのに。

その頃の自分学生の本分を全うすることも出来ず、本分から離れた学生同士でつるむ仲間も居なかった。

虚無。

何も無かった。

密度の高い物質は沈み、密度の低い物質は浮き上がる。

自分が今何者であるのか自覚する内に、自分存在が少しずつ地面から離れていくのを感じた。

空っぽ存在はこの世界を包む空気より軽いらしい。

ゆっくり宇宙の向こう側へと流れていき、虚空の中へと消えた。

そんな自分がこれからどう生きればいいのだろうか。

何も思いつかなかった。

何を想像しても異分子である自分がそこにいる姿は薄らぼけた影にしかならない。

どう生きていけばいいのか思いつかない者に残された手段死ぬことだけ。

そうして自分真剣自分の将来を考えた結果として、死ぬことを選んだ。

だけど今ここにいる自分否定することは出来ないでいた。

から待つことにした。

自分死ぬ時を、命を絶つにふさわしい状況を。

そうして歩き始めた。

死ぬにふさわしいだけの惨めさを求めて人生分岐路を何度も誤った方向に曲がり続けた。

あの頃自分真剣人生を考えてそう行動してきた。

それが愚かだったのはよく分かっている。

だけど考えて道を選べば更にドツボにハマることも知っていた。

からそのまま進み続けた。

そして今ここにいる。

どうすればいいのだろうか。

誰かに救って欲しい。

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