2015-08-05

大阪城幼なじみらしき人物に出会った話

もう随分前の話。

友達(曰く付き)がUSJに行きたいと言うので、有給を取ってふたり九州から行くことになった。

ついでに大阪観光もしようということになり、大阪城に行っていたときのこと。

駅を降りて、友達ふたりでぶらぶら歩いていた。人は少なかった。

すると、10メートルくらい先を歩いている男性幼なじみにそっくりだということに気が付いた。

その幼なじみ大学卒業して実家から離れて暮らしていた。

小学生ときは、日曜や夏休みなんか毎日一緒に遊んでいた。

従兄の結婚式とき10年ぶりくらいに会って以来10年くらい会っていなかった。

顔はもちろん背格好も幼なじみだろうと思われる。

「えっ?なんで?」

「こんなところで会うなんて偶然にもほどがあるだろう?」

ほぼ間違いないと思っても間違いの可能性も否定できないので、声をかける勇気がなかった。

向こうも気付いてそうで気付いてなさそうで。

向こうはひとりだったからなおさら声はかけにくかっただろう。



この話は自分の中ではあんなところで偶然幼なじみに似た人と会った珍しい話で終わっていた。



人生の節目節目の大事な場面において運命的な出来事だとか方向性を決定付ける出来事があったりするものから

ある日、ふと「もしかしたらあの時の出会い自分人生において何か重要意味を持っていたのではないか?」

という考えに至った。

人と人が出会うということの確率を考えたとき、あの時あの場所であの人に会う確率天文学的数字分の1だという思いもあって、そういう結論に達したのだった。



そう考えてしまうと、どうしてもそのことを確認したくてたまらなくなってしまった。

確認する方法はいくつかあったが、できるだけ自然確認する方法ひとつしかなかった。

その幼なじみは俺の近くに住んでいる従兄と友達だったので、その従兄に尋ねてもらうことにした。

「もう随分前の話だけど、大阪城増田と会わなかった?」って。

なかなかいアイデアだと思われた。



おそらくどうでもいい話の典型なのかもしれない。

「そんなに前に増田大阪城幼なじみに会ったかどうかなんて今更確認してどうすんのよ?」

「本人だったかもしれないし、ただ似てた人だったかもしれないじゃん。」

「もし本人だったとしても、それがどうしたって話じゃん。」

「はっきり言ってドン引きした。どうしたの?増田。」

って言われた。



そこで、人生の節目節目の大事な場面において・・・なんて言ったら益々ドン引きされそうだったので、適当ごまかしておいた。

確かにそうだよな。やれやれ・・・



真相はまだ確認できていない。

幼なじみ現在外国で働いているらしく、従兄もなかなか連絡が取れないということだった。

ドン引きしながらも連絡がついたらそれとなく確認してみるということでこの話は終わった。



それ以来、気まず過ぎて従兄とこの話は出来ていない。

あの出会いはいったいなにを意味していたのだろうか?

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