2014-04-12

就活不採用体験記

ケータイがなる。先日受けたとあるメーカー企業の人事課だ。

俺はそれを、とるかとるまいか一瞬だけ迷いつつ、しかし3コール以内で、笑顔を作りながらとる。

はいFラン大学文系学部!、無能 俺です!」

もしもし、私、チューショーメーカー人事部の、心 優 です。

先日の面接選考結果についてお電話いたしました。いまお時間よろしいですか?」

はい!(笑顔!)おねがいします」

ほんのすこしだけ、ほんのすこしだけ、希望を持つ。持ってはいけないともう何度も学習したばかりなのに間抜けなやつ。

まことに残念ですが~」

な?いったとおりだろ?

「よろしければフィードバック差し上げたいのですが?いかがいたしますか?」

ん?フィードバック?それってあれだよな?どうおもったか?ってやつだよな?改善点がわかるってことだよな?

ぐるぐるしている頭を必死に整理しながら、応えた

はい!よろしくおねがいします!」

「そうね。あなた履歴書や、学生時代がんばってきたってことから、ある程度優秀な人材で、これからもすごくがんばってくれそうだな、ってことは伝わってきたの」

ああ、よくある否定するときはまずほめてからってやつか。やれやれ

「だけどね?熱が、ウチで働きたいっていう熱意が、ちょっとだけね?足りなかったの。ね?わかるでしょ?」

電話口の女性の口調がくだけたものになっていることに違和感をおぼえつつも、必至でなれない敬語をつかいあいづちを重ねる

「うん。今回は縁がありませんでしたが、大丈夫、きみならできるよ!それでは失礼します!」

ツー。ツー。ツー。

熱意 ネツイ ねつい

改めて反芻してみる。

面接30分で伝わる熱意。いったいどんなものなんだろうか。

友人からメールが来ている。就職がきまったらしい。

学生生活、うちこんだこと、勉強。 さぞつまらない。先日、成績優秀性として、学校から表彰された。

なんでも学生代表らしい。内定をもらえない、つまらない顔した代表。笑えない。

そんなことを考えていたら、夜が明けていた。気持ちは書くことによって整理される。

PCの画面にうつった、半分目を開けたミドリガメのような顔をみながら熱意、つたわらねえだろうな。てめえの顔じゃ、

と。実感する

布団の中で、両親のことだけを考えると、涙がでてくる。すまねえ。おやじ、母さん

  • 全く日本文化が分かってねーな。 日本文化は本音と建前があるんだよ。 建前「皆さんの熱意を確かめるため3年間は非正規で頑張ってください」 本音「3年経ったら首にシャース!」 ...

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