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はてなキーワード: 権丈善一とは

2022-11-05

anond:20221105123110

税と社会保障の一体改革は、法案が2012で報告書2013年。確かに法を基準にしたほうがいいので、これは訂正。

歴史修正については、そっちのほうがひどい。反増税派は鳩山民主党政権もそうだったが、「今の社会保障危機消費増税くらいでは対応できない」という立場から反増税だったのであって、社会保障を削減しろとか、BIとか現金給付で再分配しろかとか、そういう立場の連中が多かった。増税必要派は、基本現状の制度問題がなく、その上で財源の安定化や負担の公平化を目指す立場。具体名で言うと、前者は例えば八田達夫原田泰とかで、後者権丈善一など。

2012-08-31

権丈善一経済学者あつかいされないのは仕方がない

http://eulabourlaw.cocolog-nifty.com/blog/2012/08/post-4b86.html

という声もあるようですが、そこでいう「経済学の知見」って、どんなものなのでしょうかね。

ケインズはいうまでもなく、ポランニーもアダム・スミスアマリティア・センも、いわんや権丈善一経済学者ではないのでしょう。「殆ど無い」というくらいなので。

プロフィールより

http://news.fbc.keio.ac.jp/~kenjoh/profile/

専門領域 ◉再分配政策の政治経済学――経済政策社会保障

市場ダイナミズムを享受しながら、そこに生きる人たちが、尊厳をもって人間らしく生きていくことができ、かつ、ひとりの人間として生まれたときに備えもっていた資質を十分に開花させることのできる機会が、ひろく平等に開かれた社会はいかなるものであるか?」という問いを意識して研究している。  この問いに対して、現在のところ、医療介護サービス高齢者障害者を含む)、および保育・教育サービスを、あたかもみんなが自由に使って良い共有地のように、所得、住んでいる地域、まして性別などにかかわらず、利用することができる、すなわちダイナミックな市場を共有地で囲いこんだような社会を作ればよいのではないだろうか。そしていまひとつ付け加えるとすれば、働き方を自由に選択しても不当に不利にならない、すなわち就業形態選択の自由が保障された社会を作ればよいのではなかろうかと考えている。  こうしたヴィジョンが、現代社会経済がかかえるさまざまな問題と、具体的にいかなる関係をもっているのかについては、わたくしの仕事を参考にしてもらいたい。いま起こっている問題の多くは、人間人間らしくない環境で生きているゆえに生まれているのであって、環境を整備すれば、多くの問題は自然と解消すると思っている。



もしかして、こういうことを考えるのは「ケーザイ学」じゃないのかな?

わたしには、これこそが本来的な意味での経済学だと思われますが。


どういうことを考えているかだけでは経済学の知見を持った人であるかどうかは分からない。どんなに素晴らしいことを考えていますと言ったところで実績がともなわないのであれば、その人は経済学の知見を持った人であるということは言えない。学問なぞ一人でできるものではなく、これまでの多くの積み重ねの上に成り立つものであるから、思想信条がどうであれそれだけで経済学の知見を持った人であるとは第三者からは不明である。そして、客観的に経済学の知見を持った経済学者であるということを担保するものは、現代においては経済学博士号と一流雑誌の査読付き論文しかない。本当に経済学の知見を持っているのであれば、これまでの研究を一流雑誌投稿してもアクセプトされるであろう。それは本人にとって役にたつものであると同時に、所属する大学にとっても価値のある行為である大学から禄を食む身であるならば、投稿すればアクセプトされる論文があるなら投稿するのは責務であろう。それをしないということは、つまり一流雑誌にはアクセプトされるような論文ではないということである

権丈善一氏が「経済学の知見」を持った経済学者であるとみなされないということは、ある意味で当然であり仕方ない。いかに彼の目指すものや思想信条が優れていようと実力がなければ意味がなく、そしてその実力は誰からも見える形での実績として表れていないのだ。「経済学のもの殆ど無い」ということは「経済学のものは少しはある」ということであり、その少しに入るのはケインズ、ポランニー、スミス、そしてセンだけであろう。

 
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